2017年8月28日月曜日

消費者を動かすゲームキャラ!

2017.08.21

経営学部の本藤です。
夏休みに入った途端に梅雨のような天気になってきて、とても夏休みとは思えない肌寒い日が続いていましたが、先週から少し夏らしくなってきたでしょうか・・・

そんな天候不順とは全く関係ありませんが(笑)、ロート製薬の「ロートジー」が物凄いヒットを飛ばしています(^^)/


http://dq.rohto.com/

今年5月27日発売の限定企画の「ロートジー」は、写真にあるようにロングセラーゲームソフトになっているドラゴンクエストに登場するスライムをかたどった容器です。発売直後、あっという間に完売してしまったようです。この商品は、同ブランドの発売30周年を記念した特別企画品だったのですが、ロート製薬は増産に踏み切って、8月17日に再び店頭に並び始めています(とは言っても、超売れ筋になってしまったため、そう簡単に最寄りのドラッグストアでも見つけられないかもしれません)。

ヒットのきっかけは、ロート製薬の製品工場で生産ラインを流れる情景を、工場で働く社員がSNSに投稿したところ、可愛い!と話題になったことで、一気にSNS上で拡散したようです。


パッケージとなった箱は、商品企画段階で「きのこの山](明治)を参考にしたということでしたが、容器は手間もコストもかかっています。スライム型の容器も当初は既存容器にスライムをイメージしたプリントをしただけの容器を考えていたようですが、ドラクエ側からスライムの形状に近づけるように要望があり、いくつかの試作品を経て、結局金型から製作されたということでした。


通常のテレビCMも打ったことは打っていますが、それよりも工場ラインの風景画像の拡散の方が遥かに強力な影響力を及ぼしたようです。CMがリリースされた6月8日には既に品薄状態になっていますから・・・(笑)



CMについてもWEB限定CMもあって、さすがロート製薬ですね。工場生産ラインのSNS投稿は偶発的なことだったと思うのですが、そこをプロモーションに活かせるロート製薬のネット主導型マーケティングは面白いですね。

文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/