2017年5月31日水曜日

新規ゼミ生 初の報告

初めまして、経営学部の石黒です。
今回が初の投稿となります。何を書こうか迷いましたが、ゼミの活動について書かせていただきます。

私の研究分野は、「経営倫理」です。担当している「経営環境論」でも経営倫理を中心に授業をしています。ですが、当ゼミは経営倫理を専門にはしていません。ゼミ生がそれぞれ自分の興味のある分野を自由に研究するのが、当ゼミの方針です。
今回は、そんなゼミの一風景をお伝えしていきます。







今回のゼミには2年生の報告です。全員が初めての報告とあって緊張していますね。
報告テーマは以下の通りです。
・自動二輪について
・世界遺産登録における地域活性化
・マクドナルドの復活戦略
・音楽産業について
・ホンダ自動車
・不動産業に関する人的管理
・スキー場経営
Jリーグの集客戦略

面白かったので、バイクについて取り上げてみましょう。
男の憧れ、バイク!
小さい頃は仮面ライダーに憧れ、思春期にはアウトロ—漫画に憧れと、多くの男性が一度はバイクに乗ることを夢見たのではないでしょうか?僕もそんな男の一人です。
しかし、今はどうでしょうか?バイクに乗りたい、バイクが欲しいと思っているでしょうか?




83年をピークに販売台数が大きく減少していることがわかると思います。その原因の一つが「若者のバイク離れ」です。
現在、バイクユーザーの半数以上が50代以上であり、10代、20代、30代のユーザーは20%に満たない状況です。これらのデータには原付(原動機付自転車)が含まれているので、バイクと言われて連想するような普通二輪、大型二輪車の若者ユーザーはさらに少ないと言えます。その理由の一つが、高校の校則。バイクに危険、非行というイメージがあることから多くの高校で免許取得が禁止されています。本来であれば二輪免許は16歳で取得できるわけですが、校則により高校卒業後の18歳にならないといけない。こうなると二輪免許ではなく、自動車免許の取得に切り替わってしまう。

現在のバイク業界を支えているのは、就職や結婚・子育てなどの理由により一度はバイクから離れた中高年のリターンライダーです。
私自身も含めたバイクに関心を持たなくなってしまった層を、いかに取り込んでいくか?が、今後のバイク業界の復活の鍵かもしれません。あるいは、中高年ライダーを海外メーカーに奪われないようにすることが鍵かもしれません。彼がどんな答えを導き出すか期待ですね。


今回は報告が8つあったので、終了は20時でした。いつもよりは早いかな?
ゼミが終わると恒例の飲み会です。自由参加ですが今回はちょっと多いですね。お店はゼミ生もアルバイトをしている行きつけの居酒屋さんです。鉄鍋餃子とモツ鍋がオススメ!
今年のゼミ旅行は石垣を予定しています。
それまでにもっと親交を深めていきたいです。

2017年5月21日日曜日

今年もビール工場の見学に行きました

こんにちは、経営学部教員の柴田です。

5月も下旬になり、大学では1年生の皆さんも、新しい生活パターンにようやく慣れてきた頃かと思います。2年生以上の皆さんも、新しいゼミに所属するなど生活のパターンも変わり、だんだんと慣れてきたのではないでしょうか??
私の担当するゼミでも、卒業などで出て行った学生や今年から入ってきた新規生などで、メンバーがかなり入れ替わりました。新しいメンバーの親睦と、世の中の会社の運営方法を学んでもらうことを兼ねて、5月2日のゼミでは工場見学に出かけて、その後、親睦会を行いました。実を言うと、昨年のゼミでも工場見学を行い、その様子を、このブログで公開しているのですが結局、毎年ゼミの行事が同じようなパターンになってしまうわけです。ただし、私たちが教えている「経営学」は、会社の活きた姿を理解することを目指しています。工場見学を行う理由も、会社の理解を深めるためには、実際の会社を見学するのが良い方法の1つと思うからです。

今回の見学先も、昨年同様、サントリーの武蔵野ビール工場です。この工場はJRの府中本町駅から徒歩15分ほどで、国分寺キャンパスからでも1時間以内の近さです。3時限目の授業終了後に大学を出てもぎりぎりで見学ができる、ほとんど唯一の工場です。見学前に撮影したメンバーの集合写真が以下のものです。


詳しくは以下のリンクを参照してください。
http://www.suntory.co.jp/factory/musashino/index.html

見学は、まずビデオで会社や製品の概要を紹介するところから始まります。次に、原料である水、麦芽、ホップについての紹介があり、麦芽を実際に一口食べてみると、香ばしさと甘さのあることが分かります。さらに実際の製造工程に沿って、仕込・発酵・貯酒・濾過・缶瓶への詰込の様子を見学通路から見ることができます。そして、最後に一番人気のコーナーである試飲会場で、出来立ての生ビール、プレミアムモルツや工場限定の新製品を飲むことができます。ちなみに、未成年や(自転車を含めた)運転者にはソフトドリンクの提供となります。やはり、工場を歩き回った後に、できたてで、良く冷えて、上手に注がれたビールを飲むと、そのおいしさは格別ですね。

見学の後は、国分寺に戻って本年度初のゼミ生の親睦会を行いました。本年度は、夏にタイで海外ゼミ研修を行う予定なので、国分寺駅北口のTARAというタイ料理店に行きました。

このような機会を設けると、ゼミ生同士もかなり打ち解けて、盛り上がっていたようです。詳しくはゼミのtwitterをご覧ください。
https://twitter.com/shibatazemi

2017年5月15日月曜日

【学問のミカタ】ショッパーマーケティング

2017.5.15

経営学部の本藤です。
不可解な天候が続いていますね。北海道が東京より暑くなってしまったり、そもそも4月なのに7月のような陽気になってしまったり、こんな季節にインフルエンザが一部の地域で流行したり・・・
体調を崩しやすい気候になっているので、みなさん体調管理は自分で気を付けてくださいね。


今日は、マーケティングの近年の潮流を少し紹介してみたいと思います。

メーカーがマーケティングを考えるとき、最初に「この商品は誰に評価されるのだろうか?」と考えます。
これがマーケティング戦略の大前提となる「ターゲティング」です。
違う言い方をすれば、「この商品の価値を最も分かってくれるのは誰だろう?」ということです。
つまり、売りたい商品の価値が伝わる人を明確にすることからスタートします。
なかには、国内生活者全員をターゲットととするような場合もありますが、それではお客様の気持ちに刺さるブランド・メッセージにならないケースがほとんどと言っていいでしょう。
(みなさんも「みんな好きです」のうちの一人として愛を語られてもピンときませんよね。「あなたが好きです」と愛を語られるからグッとくるのではないでしょうか)


メーカーが発売する商品のターゲットを検討する際に、従来は単純に「使う人」を想定して検討されているケースが多かったのですが、近年は、もう少し厳密に考えるようになってきています。

ところで、みなさんの自宅でシャンプーはいくつありますか?お風呂には、自分専用のシャンプーがありますか?
それとも家族みんなで1つのシャンプーを共用していますか?
家族でひとつのシャンプーであれば、きっとそのシャンプーを購入する人はお母さんであるご家庭が多いかもしれませんね。
つまり、「使う人」のひとりである母親が、家族を代表してドラッグストアで価格を見ながら商品選択を行って購入することになります。


でも最近は、それぞれの髪質やヘアスタイルに応じて、お風呂には家族一人ひとりのシャンプーが置かれるようになりつつあります。そうなるとシャンプーを購入する人は誰でしょうか?
母親が代理購買するケースもあれば、自分で選ぶという人もいるでしょう。
高校生であれば、部活や塾で忙しくて、「お母さん、私のシャンプーが終わりそうだから買っておいて」とお願いすることも頻発しそうです。
となると、その作業指示を受けたお母さんは、ドラッグストアに行って、「自分の子供に適したシャンプーはどれだろうか?」と考えつつ、価格表示を見比べつつシャンプーを購入するかもしれません。


つまり、使う人(ユーザー)と買う人(ショッパー)が異なることがあるのです。
そんな状況をメーカーは想定して、ショッパーに焦点をあてたマーケティングを検討しなくてはならないと考えるようになってきています。
ここで考えなくてはならないのは、その商品に添えるメッセージです。
例えば、「思春期男子の臭いを抑える!」というように代理購買をする人が気にしている問題意識に訴えかけるようなメッセージです。「朝のセットが楽になる」とか「死ぬほど傷んだ髪を1週間で修復する」というメッセージは、どちらかというとユーザーに対してのメッセージですから、ショッパーに伝えるべきメッセージとして工夫することも大切な視点になってきます。


最終的な購入者であるお母さんの意思決定を促せるように考えて、店頭で商品の紹介をすること。これが「ショッパー・マーケティング」と呼ばれるアプローチです。

このようなユーザーとショッパーが異なるケースは、意外と多かったりします。
乳児用紙オムツのエンドユーザーは赤ちゃんですが、ショッパーは赤ちゃんのママです。
シニア用紙オムツのエンドユーザーは要介護の高齢者ですが、ショッパーは介護する人です。
風邪で寝込んでいる母親のために、父親が風邪薬を買いに行くこともあるのですが、この場合は、ショッパーは看病をする人で、ユーザーは病気で寝込んでいる人になります。

その結果として、エンド・ユーザーが、「これは私のための商品だ!」と思ってくれれば、その後は商品指定しての代理購買になっていくかもしれません。
プロモーション(販売促進)を考えるにしても、ブランディング(ブランド育成)を考えるにしても、まずは、最初の購入をしてもらわなければ話が始まりません。そのために、どんなことを思案すべきか企業は常に考え続けています。

文責:本藤貴康


【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、東京経済大学の教員が自分の研究に関わる内容を高校生向けに分かり易く紹介したブログをアップしています。
他学部の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

・経済学部ブログ : 「生まれ月とスポーツ選手
・コミュニケーション学部ブログ : 「スポーツを通して自分を知る
・現代法学部ブログ : 「刑法ってどう学んでいけばいいの?~2017~
・センターブログ : 「噴火する火山を目の当たりにして

2017年5月8日月曜日

上海ディズニーランド現地取材報告

流通マーケティング学科の丸谷です。17回目の執筆です。
 私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を専門分野にしているので、海外に出張に行くことが多く、このブログでもインド、チリ、香港の出張の模様をこれまで取り上げてきました。

 今回は4月に有斐閣より出版された「グローバル・マーケティング戦略」の中でも取り上げているディズニーランドの戦略について追加取材のため、上海ディズニーランドへ取材に行ったので報告いたします。なお、ディズニーランドの海外取材報告は香港ディズニーランド現地取材に続き2回目です(詳細は11回報告をご覧ください)。
                                        
上海ディズニーランドは、2016616日に開業した中国本土初となるディズニーランドです。場所は上海の浦東国際空港の近くに建設されました。なお、上海にはもう一か所虹橋にも国際空港があり、中心部からのアクセスや建設経緯を考えると、浦東が成田、虹橋が羽田と近い関係にあるといえるかもしれません。

東京ディズニーランドが東京ディズニーランド、ディズニーシー、イクスピアリ、ホテルなどで構成する東京ディズニーリゾートの中に立地するのと同様に、上海ディズニーランドも上海ディズニーリゾートの中に立地しており、中国語版ライオンキングを上演中のウォルト・ディズニー・グランド・シアターという劇場も含むショッピングエリアのディズニータウンが201657日に開業しています。


ウォルト・ディズニー・グランド・シアター


当日は私が以前勤務していた愛知大学時代のゼミのOGが上海に在住していたので連絡を取り、取材に同行してもらいました。彼女は現在現地の大学で中国語の勉強をされており、既に一度上海ディズニーランドに訪問されているとのことで、ネットを通じたチケットの予約から、地元での評判や取材準備など非常に助かりました。

私も教員生活が長くなりにつれ、彼女以外にも最近はゼミのOBOGに現場取材などでお世話になることが増えそういった際にOBOGの成長を見るのは、大学の教員としては楽しみの1つではあります

現地在住のOGとの再会

当日はOGの大学終わりの1時に私が宿泊したホテルのロビーで待ち合わせをし、こちらも事前予約しておいたタクシーで向かいました。なお、中国ではタクシーのネット予約システムが大変普及しています。上海の前に取材した地方都市の貴陽でもこのシステムを使い、非常に安価できれいなタクシーを利用することができました。このシステムはネット予約管理会社を通じてに電子決済するので、直接のお金のやり取りがないので、非常にで安全なようでした。

エントランスに到着すると、ゼミのOGがネット予約してくれたので、スマホの画面を開いて機械にかざすと入場できました。待ち時間も全くありませんでした。事前の取材によれば、中国の方はキャラクターと写真を撮ったり、あまりしないとのことだったので、確認に行きました。私も初めて写真を撮りましたが、待ち時間は数分でした。事前取材ではあまりサービスは良くないとのことでした、そんなことはなくカメラマンと案内の方が二人で丁寧な対応をなさっていました。

  頑張っているカメラマンと案内の方

もちろん、日本のディズニーのような一貫したきめ細かなサービスは期待できないのですが、個々の従業員の中には頑張っている人も多く、香港ディズニーランド取材で感じた少し残念な従業員の対応との違いを感じました。

ディズニーの象徴はお城なので、まずはお城を見に行きました。メインキャッスルの魔法にかかったおとぎの城は、高さ約60mとディズニー史上最大であり、すべてのディズニープリンセスを象徴する世界初のキャッスルだそうです。実際規模は大きく夜にこのお城に向って投影されたプロジェクションマッピングを用いたショーは素晴らしかったです。

お昼を過ぎていたので、現地の中華料理のレストランを訪ねました。隠れミッキーを探しつつ入店し、メニューを見ると、香港でも対応していたのですが、ベジタリアン向けのグルテンフリーの食事があったので、食べてみました。味は普通でしたが、ミッキーの耳を形どった芋の揚げ物が入っており、多様な食文化への対応やちょっとした工夫も感じられる食事でした。

グルテンフリーの食事

今回は上海ディズニーに新規導入されたアトラクションを中心に調査しました。午後のキャラクターたちのパレードを見た後、目玉アトラクションである「パイレーツ・オブ・カリビアン:バトル・フォー・ザ・サンケン・トレジャー」(Pirates of the Caribbean Battle for the Sunken Treasure)を体験しました。香港ディズニー同様待ち時間はほとんどなくスムーズでした。海に沈んだ財宝を争う海賊同士が戦うカリブ海を旅するスタイルなのですが、戦いの中に最新技術を用いて入り込める感覚は独特でした。

   パイレーツ・オブ・カリビアン:バトル・フォー・ザ・サンケン・トレジャー 

次に映画『トロン:レガシー』の世界をバイク型のローラーコースターで駆け抜けるトロン・ライトサイクル・パワーラン(TRON Lightcycle Power Run)を体験しました。ディズニーというよりは普通のユニバーサルスタジオという感じではありましたが、世界観にあわせた作り込みは素晴らしく、近未来に没入することができました。


            
トロン・ライトサイクル・パワーラン

今回の取材全体を通じて、ハードが超一流であることを体感しました。現時点でも上海に行く機会があるなら、半日程度時間を割くことをお勧めします。今後成功できるかどうかは、充実させていく予定のハードとともに、従業員教育を含むソフト面をいかに高めていけるかだと改めて実感しました。

ハードは数回乗ればなれてしまいますし、最初に来てもらうきっかけでしかない。東京ディズニーランドがあれだけの成功を収めているのはリピーターを呼べているからだと考えられるからです。もちろん、中国は日本に比べ人口も多く、全土から集客できれば一定の期間の賑わいは確保できるでしょうが、それでも限界はあるので。

               文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)






2017年5月1日月曜日

クッキングでチーム・ビルディング!!~山本ゼミで、新歓合宿に行きました


山本聡です(中小企業経営論 担当)。

 日増しに日差しが強くなり、初夏が近付いてきました。2017年度が始まり、会社入門やフレッシャーズ・セミナーといった科目で、一年生に会っています。皆さん、いろいろな想いを持って、東経大に入学してきたようで、ぜひ、充実した4年間の学生生活を送ってほしいと思います。

 さて、山本聡ゼミでも二年生を迎え入れました。第二回目のゼミでは、恒例の武蔵村山キャンパス新歓合宿に行ってきました。東経大は国分寺以外にも武蔵村山市にキャンパスを有しており、立派な研修施設があって、手軽にゼミ合宿を催せるのです。

 今後のゼミ活動のために、まずは相互の理解を深める「チーム・ビルディング」が必要となります。昨年度以来、山本聡ゼミでは、

カレーライス

を皆で作って、相互理解を深めています。ちなみに、これはゼミ生のアイディアです。
いろいろ調べたら、料理は様々な企業で、人材育成に取り入れられているらしく、これを発案したゼミ生はなかなかの慧眼だったと言えます。

ということで、そのときの様子をゼミのTwitterやファイルから転載していきます。


武蔵村山キャンパスで、カレーライスをクッキング

美味しそうにできました

完食です!!

作り終わって、食べ終わったら、皆でゼミ・プロジェクトに頭を悩ませます

 帰る前に記念撮影
山本を含め、何人かは先に帰宅しましたので、全員ではありません



武蔵村山キャンパスはよいところです。

 今回はゆるい話題でした。次回はもう少しハードなゼミ活動を報告したいと思います。

文責:山本聡(中小企業経営論 担当)