2017年7月27日木曜日

東経大 経営学部 夢ナビライブ2017@東京ビッグサイトに参加してきました!!

経営学部の山本聡(中小企業経営論 担当)です。東経大は定期試験真っ盛りです。もう数日すれば夏季休暇になり、国分寺キャンパスにも静寂が訪れます。

さて、前回のTKUビジネスブログで書いたように、経営学部 現代経営コースの有志5人で、7月22日に東京ビッグサイトで開催された夢ナビライブ2017に参加してきました。今回は当日の様子を簡単に報告します。


 経営学部から5人の教員が参加。朝10:00集合で、東京ビッグサイト最寄の国際展示場駅に向かうりんかい線の中は高校生で溢れかえっていました。山本は展示会参観のため、東京ビッグサイトはちょくちょく訪れるのですが、説明者側としては初めての参加です。

夢ナビライブ会場の東京ビッグサイト

豪華な熊手が出迎えてくれました

教員はこんな名札を付けます

まなびステーション:ここで高校生向けに経営学を説明します

 10:30前にスタートしたのですが、経営学のまなびステーションはすぐに長蛇の列になりました。来場者は高校1年生から3年生、男子、女子、個人、友人連れ、家族連れと様々。東京都や埼玉県といった近郊だけではなく、山形県、岡山県、富山県など遠方からの来場者もたくさん。高校生からは

「経営学と経済学、商学の違いとは何か?」
「経営学を学ぶと将来どのような仕事に就けるのか?」
「大学で学ぶとは一体どういうことか?」

といった質問を受け、思わず熱弁をしてしまうこともあったり、、、。



高校生からの質問に答える東経大 経営学部の教員 

 皆さんとても熱心で、大学教員としても大変な刺激を受け、とても良い機会でした。是非、将来は経営学を専攻し、学びを深めてほしいと思っています。何人かはそのうち、東経大で会えるかもしれません。そんな日が来るのを待っています。

文責:山本聡(中小企業経営論担当)

2017年7月25日火曜日

【学問のミカタ】大学の先生のお仕事は?


 こんにちは、経営学部教員の柴田高です。
 【学問のミカタ】のシリーズは、これまで本藤先生が書かれていたのですが、今回からもっといろいろな教員が交代で執筆することになり、私がトップバッターを仰せつかりました。実は今年の7月前半、私は中国の北京にある本学の協定校、対外経済貿易大学でも授業を行ってきました。対外経済貿易大学と本学の間には、教員や学生の相互交流の歴史があります。私にとっては2回目の北京での授業だったのですが、今回は対外経済貿易大学のサマースクールへの派遣教員として、同校の学生に向けた「Product Development in The Japanese Firms(日本企業の製品開発)」という英語の授業を2週間担当してきました。以下の写真が、学生との記念写真です。


 というわけで、今回は改めて大学教員の仕事についてご説明いたしましょう。

 大学に勤務している専任教員の場合、仕事の種類は大きく3つに分かれます。
 教育 -授業を行い、学生を指導して、試験を行ったり、学生に論文を書かせる仕事です。
 研究 -自分の専門分野で新たな発見を含む研究を進め、その成果を公表する仕事です。
 校務 -上記の2つ以外に、大学運営に関わる(雑用を含めた)さまざまな仕事です。
 これらはいずれも大事な仕事で、優先順位はつけ難く、また複数の要素が融合する仕事の場合もあります。対外経済貿易大学への派遣教員というのも、教育と校務の両方の要素を含む仕事でした。

<教育の仕事>

私の場合、本来の教育分野の仕事としては、1年生向けの基礎科目の「会社入門(前期開講)」と「基礎経営学(後期開講)」と、2年生以上向けの重点履修科目「経営戦略論」が主な担当科目で、このほかにゼミや卒業論文の指導などが加わります。これまで、私がこのブログに書いてきた内容も、以下のようにこのゼミでの活動が中心でした。
http://tkubiz.blogspot.jp/2017/05/blog-post_21.html

 経営学部の教員として、学生の教育を担当していると、どうしても悩むことがあります。経営学部では、企業活動の生きた姿を学ぶことを主眼としていますが、高校までのカリキュラムでは経営学に相当するようなものがなく、入学したばかりの学部1年生では、会社勤めの経験もないため、会社というものがどのような存在か、なかなか理解できません。そこを何とか会社という存在を実感味を持って理解して欲しい、という思いから始めた科目が「会社入門」です。さらに、経営学分野の有名な研究者の有名な理論を取り上げて、内容を体系的に理解してもらうための科目が「基礎経営学」です。1年生で、これら経営学の入門編の科目を学んだ後に、2年生から本格的な専門科目に入ります。私の担当する「経営戦略論」は、長期的な競争優位という概念をもとに、企業や組織のトップである経営者の意思決定プロセスを学ぶ科目です。対外経済貿易大学の英語の授業も、「経営戦略論」を具体的事例を通じて解説するものです。家電製品や自動車など、第2次世界大戦後の日本経済の牽引役となってきた産業の中で、なぜ次々とユニークな製品が生まれてきたのか、また21世紀に入ると、これらの産業で元気がなくなっている理由はなぜか、ということを多くの事例に基づいて英語で解説しました。私自身が元々高度成長経済時代のオーディオ少年で、乗り物マニアであり、成熟化社会の中で家電メーカーの商品企画や事業計画の担当者を務めてきました。実際に自分の目で見てきたことを語る、というのは面白い経験ですし、少しは実感を持って学生に伝えることができたかな?と思います。

<研究の仕事>

次に研究分野の仕事ですが、私の場合10年ほど前からサービス業の経営管理に興味を持っており、研究を進めています。本学経営学部の卒業生の場合、流通サービス業に就職する人の割合が多い、というのが研究を始めたきっかけです。このような研究の成果は、学会で発表したり、論文にまとめるわけですが、大学は定期的に「紀要」という出版物を刊行していますので、そこに掲載することが多いわけです。「紀要」掲載の論文は、インターネット経由で皆さんに読んでいただくこともできます。たとえば、以下のようなものです。
http://hdl.handle.net/11150/7633

 また、研究成果を本にまとめることもあります。実は今年6月、同友館から『サービス経営学入門』という本を出版しました。昔の大学院生時代の指導教官を中心に、門下生仲間で分担してまとめた本です。上に書いた「基礎経営学」のように、私たちが教室で教えるような経営学は、20世紀に入って大量生産の進んだ製造業の大企業を対象として研究が進められてきました。たまたま1部上場の家電メーカーに勤めていた私のような場合は「分かる、分かる。よーく分かる。」と感じる部分が多いのですが、サービス業にそのまま適用しにくい面があり、別の論議の枠組みが必要です。そこで門下生一同でサービス業に即して、手分けしてまとめたのがこの本です。ご興味のある方は、ぜひ一度お読みください。


<校務の仕事>

3つ目の校務の仕事ですが、今年3月末まで国際交流委員を務めており、本学のグローバル化のお手伝いをしておりました。上記の対外経済貿易大学での英語の授業も、その一環で決まったものですが、自分が海外に出かけるだけではなく、中国や韓国にある本学の協定校・友好校から本学に短期留学してくる学生の皆さんと、私のところのゼミ生との交流を通じて、企業の国際経営について少しずつ考えてもらう試みを続けています。今年2月には、Japan Study Programの様子をこのブログでご紹介しました。
http://tkubiz.blogspot.jp/2017/02/japan-study-program.html

 実は、今年7月中旬にも同様のJapan Study Programが行われ、中国や韓国にある本学の協定校・友好校から19人の短期留学生が来学しました。時間が限られていたのですが、国際経営論担当の山本晋先生にもお手伝いいただいて、私のところのゼミ生と一緒に、コンビニエンスストアや外食産業などを例に、日本や中国・韓国に展開しているチェーン店のビジネスの仕組みの違いについて考え、発表してもらいました。以下の写真は、その発表の様子です。

<北京で感じたことを>

今回、13年ぶりの北京滞在でした。前回は北京オリンピックの前で、あちこちで大規模な工事中でしたが、今回はずいぶんきれいな町並みになったと感じました。また、大きな変化は、政府がエネルギー消費を抑え、環境破壊を減らすために、EV(電機自動車)の普及を促進していることでした。電池とモーターで動くさまざまな乗り物が走っていて、電動バイク、電気三輪車、小型の電気自動車(四輪車)など目を見張るものがありました。電動バイクや電気三輪車などはナンバープレートもなく、多分無免許で?運転しているようで、日本人の感覚からは無茶苦茶と思えるような走り方をしています。歩道の上にも平気で入り込んできますし、エンジンがないため、本当に静かに近寄ってきて、ヒヤリとさせられます。以下の写真が、歩道上に駐車して充電中の電気三輪車です。



 日本人からは「この変な乗り物は、いったい何なのだ?」と首を傾げたくなりますが、これだけ広く普及しているのを見ると、別の考えも浮かんできます。経営戦略論、とりわけ製品開発の分野では、従来とはまったく異なる方式で登場し、いつのまにか従来のビジネスを根底から覆すようなイノベーションを「破壊的イノベーション」と呼んでいます。C.クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』によると、このような「破壊的イノベーション」は、最初きわめて下位の稚拙とも思えるニーズを満たし、それに成功すると、上位のニーズを満たすために急速に改良が進み、市場を席巻することになります。  「Product Development in The Japanese Firms」という授業を進めながら、このようなEV(電気自動車)を見ていると、もしかするとこれが「破壊的イノベーション」になるのかも知れない、という思いを強く感じました。

【学問のミカタ】Link
経済学部-科学における理論・モデル・エビデンス-経済学の「理論」とは
コミュニケーション学部-異文化でのフィールドワーク 
現代法学部ー法学と「時代の遠近感」ー 
総合教育センター-We did it !



(文責:経営学部 柴田 高)

2017年7月17日月曜日

将来のスゴい小売店の形を考えると・・・

2017.07.17

東京経済大学経営学部の本藤です。
僕たちの生活は、日進月歩の情報技術と一緒に進化しています。
電磁調理器を使ったコンロを使って朝食を作るかもしれませんし、電車やバスで通学している人はSuicaやPASMOでピピッとタッチして乗車したり、改札を通過する人が多いですよね。途中のコンビニではnanacoで決済したり、進んでいる高校では出席も学生証がIDカードになっていて、自動的に出席処理が行われているところもあるかもしれません。

最近、注目を集めているのがAI(人工知能)です。
これまでの情報技術は、ありとあらゆる人に対して共通したサービスを画一的に効率的に処理をしていくような活用が一般的でしたが、このAIでは個々の人に対して、それぞれの行動パターンに応じて提案していこうとするものです。
このAIが本格的に私たちの生活に浸透していくと、日常的な仕事(業務)も半分以上がコンピュータに取って代わられることになるとも言われています。

そんな進化し続ける情報技術ですが、これを前提として様々な未来型小売店舗が考えられてきています。


これは、昨年末に公開された「amazon go」のイメージ動画ですが、精算処理は自動的にamazonに登録しているクレジットカードに請求されるため、レジがありません。




このような店舗が増えてくると、いまパート不足に喘いでいる小売業の人手不足は解消されるかもしれませんが、主婦の就業機会が激減する可能性もあり、勤労者でもあり消費者でもある生活者にとって朗報と言えるのかどうか・・・

ただ、混んでいるスーパーなどでのレジ行列というストレスから解放されますね。
おそらく視覚障がい者には音声アシストは比較的容易にできそうですし、探している商品の売場が分からない時もスマホでサポートできそうですし、商品の説明もスマホを通してできそうな気がします。

気になるのは、全てのコミュニケーションがスマホを通じて行われていて、Face to Faceのコミュニケーションが消滅してしまっていることです。
日本は社会構造として単身世帯が最も多くなっていますが、高齢者も例にもれず単身世帯が増えています。この人たちのコミュニケーションの機会のほとんどが店頭で行われる日常会話という現状を考えると「人と話をする」という行為が、どんどん縁遠くなっていく危険性も感じます。

そこでアジア版のamazon goとも言われているファミリーマートとLINEでイメージした未来型コンビニエンスストアが、以下の動画で表現されています。これは先月公開されたばかりの動画ですが、AIが大活躍していて、個々の顧客の購買履歴などから判断して、それぞれの顧客にフィットした推奨や情報提供が行われています。



この動画では、朝起きてから出勤するまでのビジネスマンの生活イメージを描いています。
店員と顧客だけではなく、コンピュータシステムとのコミュニケーションもイメージされていて、amazon goと比較しても店内に活気と笑顔があることを意識したイメージ動画になっています。

現在、多くの企業がこのような小売業の進化の形を構想していますが、どのような未来型小売店舗のモデルが正解なのか予断できません。amazon goは既に実現させつつありますが、これも3月に公開予定だったのが延期されていて、いつ実現するのかどうかも分からなくなってきています。
最終的には生活者の多くが快適だと感じる形に向かって試行錯誤が続けられていくことになります。
最近は、共働き世帯が増えてきて、日常生活の必需品を買う際に「時短」という言葉が広がっているように、簡単であれば簡単であるほど好ましいという考え方もあるのですが、人と人との接点が省かれていくのは少し寂しいような気がします。小売業の将来の形をイメージする力も、学生時代に何を考えて過ごしてきたかによって大きく差が出てきますね。

文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/






2017年7月3日月曜日

カリブ海世界を知るための70章

流通マーケティング学科の丸谷です。18回目の執筆です。私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を専門分野にしているので、海外の経済やビジネスについて取材して記事を書いてくれという依頼がたまにあります。

今回は一般の皆さんに、なかなかなじみの薄い地域に関して依頼された仕事がかなり充実した一般向けの書籍『カリブ海世界を知るための70章』として明石書店より出版されたので、紹介していきます。

皆さんカリブ海世界と聞いて何を思い浮かべられるでしょうか?
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップさんが演じるジャック・スパロウなどの海賊が支配する世界といったイメージでしょうか?近年増加する巨大船によるクルーズでしょうか?私も最初カリブ海世界を訪れた際には、南国の島々をイメージしていました。

しかし、原稿依頼を受けてよくよく調べてみると、この地域はコロンブス到着以降スペイン、英国、フランス、オランダ、米国といった欧米列強による勢力争いの中で非常に複雑な歴史をたどった結果、これらの諸国の影響を色濃く受けた多様性を帯びる地域となったのです。ジャック・スパロウ自体は架空の人物ですが、彼にもモデルがいるといわれ、彼らが引き起こす物語の多くはこの地域の歴史に依拠した内容なのです。

なお、17回執筆の上海ディズニーランド現地取材報告でも一部紹介させていただきましたが、この時期のカリブ海世界は冒険の舞台として魅力的であり、上海ディズニーで最新の技術で表現された「カリブの海賊」の世界観(「パイレーツ・オブ・カリビアン:バトル・フォー・ザ・サンケン・トレジャー」(Pirates of the Caribbean Battle for the Sunken Treasure))は素晴らしかったです。


今回依頼されたのはカリブ海諸国のビジネスに関して5章分くらいといった依頼でした(最終的には6章分となりました)。今回の書籍を出版した明石書店は、世界の様々な地域に関する書籍を出版している出版社です。

特に『・・・を知るための』という名称で出版されているエリアスタディーというシリーズは、地域の図書館などにも所蔵されている定番シリーズとなっております。今回の本でなんと157冊目です。私はこれまでにも2011年に『現代メキシコを知るための60章』、2013年に『ドミニカ共和国を知るための60章』といった2冊に参加させていただきました。

当初はメキシコなど有名な諸国を扱ったシリーズでしたが、ネットを通じた情報発信が充実していく中で、最近はマニアックな諸国に関する信頼性が高い情報を求めるニーズが高まったようで、それにこたえる形でかなりドミニカ共和国といったマニアックな国や今回のカリブ海世界といったように、より細かい地域を扱った内容が増えてきています。

私も2013年『ドミニカ共和国を知るための60章』の原稿依頼を受けた際に、「ドミニカ共和国で60章?」という印象でしたが、今回は1か国では書籍化が難しい地域で70章というように、さらにマニアックな依頼になっています。

原稿テーマを考える事前取材では、まずは図書館等で日本文と英文を中心に書籍やデータベースを当たり、ある程度テーマを絞った段階で、JICA(国際協力機構)によって海外派遣されている支援を行う皆様や様々なNGO、個別に情報発信を行っている旅行社の皆様など、ネット情報を確認しました。ネットを通じた情報発信の充実ぶりには、改めて驚きました(後述の61章ではブログ執筆者に連絡を取らせていただき、写真を提供いただきました)。

なお、私は多くの情報を発信されているJICA派遣者する研修に10年弱携わらせて頂きました。私が研修を担当する中南米地域においても、かつてはメキシコ、ブラジル、パラグアイなど中南米の主要国への赴任国研修の依頼が多かったのですが、従来の支援先の多くは新興国として発展し、支援の必要性が相対的に下がったようです。現在では今回書籍で取り上げたカリブ海の小国への派遣される皆様への研修依頼が増え、一般の方にとっては、クイズでしか聞かない小国であるハイチ、セントクリスファーネヴィス、セントルシアなどに変化してきているようです。今回の依頼に関しても、上記の研修の際に取材した内容がかなり役立っています。

今回依頼された書籍がとりあげた、カリブ海諸国には16か国の独立国があり(下の地図に番号がついています、なお下記の地図は『カリブ海世界を知るための70章』17頁の地図を加工したものです)、独立国以外にも英領、米領、フランス海外県、オランダ海外県と自治領、米国の自由連合州など多様な統治形態の場所があります。
   
   
私が今回担当した章は、以下の6章となりました。

57章 カリブ海諸島のラム酒 旧宗主国の伝統を受け継ぐ地場製品
58章 海島綿(シーアイランドコットン) カリブが世界に誇る最高級コットン
59章 カリブ海域のバナナ産業 グローバル化に翻弄される熱帯の特産物
60章 カリブ海域の会員制ホールセールクラブ 存在感を保つプライススマート社
61章 知られざる地下資源保有諸国 ボーキサイト・ニッケルから石油まで
63章 世界を動かすタックスヘイブン その歴史と実態 

どの章も執筆している自身にとっても非常に興味深く、改めてカリブ海世界の多様性にふれる有意義な時間だったのですが、特にインタビュー取材から得た専門家の皆さんからの知見や情報は有益でした。

特に57章執筆で取材させて頂いた日本ラム協会と第58章執筆で取材させていただいた西印度諸島海島綿協会でのインタビューは興味深く話に引き込まれていきました。日本ラム協会では、かつて植民地にしていた旧宗主国や現在も統治を続けている英仏蘭などの影響が強いことなどを伺い、西印度諸島海島綿協会では、英国エリザベス一世も愛用した海島綿という最高級コットンを普及させる多様な試みを伺いました。

カリブ海世界は、なかなかなじみの薄い地域だとは思いますが、多様性を有するカリブ海世界にふれる今回出版した拙著がその1つのきっかけとなれば幸いです。


文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)











2017年6月26日月曜日

【告知】経営学部、夢ナビライブ初参戦!!~君の参加を待ってます!! / その他、山本聡ゼミの活動など

経営学部の山本聡(中小企業経営論担当)です。7月22日(土)に東京ビッグサイトで開催される全国最大規模の大学研究・学問発見のための高校生向けイベント


に東経大 経営学部が初参加します。経営学ブースで、経営学の説明を担当しますので、参加予定の教員5人をコメント付きで紹介します。当日は是非、東経大 経営学部による経営学ブースに立ち寄って、皆さんの経営学に関する質問をぶつけてください。全国の高校生の皆さん、君の参加を待っています!!


写真右から、名前と主な担当授業、高校生の皆さんへの一言です。

吉田靖(経営財務論)/ 経営学部教務主任
「世の中を実際に真っ先に変えていくのは、新しい商品やサービスを提供していく企業です。その企業の経営を一緒に学びましょう!」

米山高生(経営史)
「大学を卒業するとほとんどの皆さんは会社にかかわります。会社とは何かということを長い歴史の中で考えることで『経営』についての理解を深めてほしいと思っています」

加藤みどり(生産管理論)/全学教務委員長
「経営と経済の違いって何?から、専門的に何を学べるの?まで、思うまま質問し
て、みなさんの進路選択に役立ててください」

山本晋(国際経営論)
「大学は、これまでと違って、自分から学んだり研究したりすることを発見しにいくところです。わくわくするような研究課題を探してみましょう」

山本聡(中小企業経営論)
「企業には大企業、中小企業、老舗、ベンチャーなどいろいろあり、それぞれに求められる経営が異なります。経営学の魅力と奥深さを是非、学んでください」

石黒督朗(経営環境論)
「経営学は企業だけでなく、人と人、人とチームの関わりをより深く知ることに繋がります。皆さんの日常生活に生きている経営学を見つけてみませんか?」

当日の模様は7月24日に当ブログで速報します。お楽しみに~。

以下は話題を変えて、山本の周囲の学生の近況報告です。

1.経営学部 成績優秀者の表彰式
 5月17日に進一層館で経営学部の成績優秀者表彰式がありました。山本聡ゼミからは3人が表彰。参加した2人とともに記念撮影をしました。



2.産学連携プロジェクト
 今年度、山本聡ゼミでは東村山市、東大和市の企業・自治体との連携プロジェクトを推進しています。今年も良い成果が出ることを期待しています。

東村山市役所前で撮影

東大和市商工会での記念撮影

文責:山本聡(中小企業経営論 担当)

2017年6月21日水曜日

え? ファミマのTポイントがなくなる?!

2017.06.21

経営学部の本藤です。
これまでは【学問のミカタ】は本藤が担当してきましたが、今年度からは色々な先生に書いて頂くことにしました。それが言い訳ではないのですが、ブログのアップが3日ほど遅れてしまいました・・・。申し訳ありません・・・m(__)m


最近のマーケティング系のニュースで驚いたのは「新ポイントカード、伊藤忠が導入検討 ファミマで利用可能に」というニュースです。

僕は、基本的にJALカード特約店でもあるファミリーマートを利用することが多いのですが、現在予備校生の僕の息子はTポイントカードのポイントコレクターという理由でファミリーマートを利用していました。
ファミリーマートが、今後Tポイントカードに関する方針は明言していないようですが、セブンが金融サービスに参入してから、日常生活として定着してきていることから、ファミマもコンビニエンスストア機能の拡張を考えても違和感がありません。


なぜファミリーマートがTポイントに代わる独自のポイントカードを検討しているのでしょうか?

Tポイントカードを運営しているのはカルチュアコンビニエンスクラブ(ファミマは大株主)です。本来であれば、自社チェーン店のデータを即時利用することが戦略的アジリティー(俊敏性)を強化するためにも必要不可欠です。しかも、コンビニエンスストアという地理的広範性を持つチェーンであれば尚更です。しかし、Tポイントカードで蓄積されたデータについては、この戦略的アジリティーを実現するための仕組みとしては使い勝手が悪いという話を聞いたことがあります。


Tポイントカードのカード保持者は6000万人を超えており、しかも物販系小売業のほかにガソリンスタンドや外食チェーンなどでの導入も実現していて、極めて価値のある消費者購買データと言えます。ですから、本来であれば、この大量にデータが蓄積され続けるビッグデータは、他社のデータも複合的に活用して優位性を確立すべきでした。
しかるに、あまりに巨大なデータベースなので、会員企業各社各部門がアクセスすると、サーバーへの負荷は実用に耐えられない可能性があります。そんな理由からかどうか定かではありませんが、いずれにしても自社のIDPOSデータでさえ使い勝手が悪いと感じても無理はありません。

そもそも小売業が自社のID-POSを収集するのは、適切な価格設定、適切な品揃え、適切な販売促進などを実現するためです。価格が下がれば売上があがる商品もあれば、価格を下げても売上があがらない商品もあります。ファミリーマートのように全国チェーンであれば、季節の変動によって、品揃えを北から変更していくケースがあったり、逆に南から変更していくケースがあったりして、その販売データは重要な指標になるのです。


いずれにしても、ファミリーマートが独自に収集し直す場合、再びゼロからカード会員を獲得していかなくてはならず、nanacoカード利用者が5000万人を超えたセブンイレブンとPONTAカード利用者が7000万人を超えたローソンに大きく出遅れてしまったた状況は否めません(ただし直近1年間で利用されているアクティブ会員は、おそらく半分程度かもしれませんが・・・)。


仮に、新カードを導入するとしたら、そのカードの発行業務は店頭作業も増えてきますから、ファミマアプリ会員からの移行になるような気がします。ポイントを100円分チャージ済みで、アプリでの利用者促進をしてアプリ会員として拡大していくなどの金銭的なインセンティブをしかけるかもしれません。
近年では、このようなビッグデータをAI(人工知能)で分析する研究も進んでいるので、社会的インフラになりつつあるコンビニエンスストア業界の進化は、研究者としても一生活者としてもとっても楽しみです。

文責:本藤貴康


2017年6月15日木曜日

「赤」ローソン発見!?(小木ゼミ通信vol.19 コラボ進捗~OC・TFTランチ決定!~など)

 マーケティング論、ソーシャルマーケティング論担当の小木です。今回で19回目となります。


 先日、出張で4年ぶりに広島市にいきました(福山市は昨年行きましたが)。広島市は、名古屋市同様、本当に活気がありました。セパ交流戦も行われていましたし、お祭りも開催しておりましたし、駅前には高層マンションが2棟できるなど、街が大きく変わってきたという感じがしました。


 すごいことに、広島駅から徒歩圏に、マツダZOOM‐ZOOMスタジアムがあるのですが、私が驚いたのは、その脇にコストコがあること(こんなメインステーションの近くにあるのが信じられない)!これは多くの小売店にとっては脅威ですね。そして、なんと球場横のローソンが広島カープバージョンとして赤くなっていたことです(通称・赤ローソン)!?業界3位のローソンは、エリアマーケティングを駆使して頑張っているんですね。


広島カープ仕様の通称・赤ローソン!?カープグッズ充実してます

 応援するファンの皆さんは、コストコでピザやホットドックを購入して観戦するのだそうです。カープはぶっちぎりに強いし、球場内にはカープ女子が闊歩し、BBQをしながら野球観戦ができるチケットもあり(シーズンを通じてSOLD OUTだそうです)、中日ドラゴンズのファンの私からしても、本当にうらやましい!と感じました。やはりスポーツといえどもマーケティングは必要ですね。


 と、ソーシャルマーケティング論の授業でもスポーツマーケティングの回で話をした次第です。


 さて、今回のラインナップは、次の通りです。

1.成績優秀者表彰開催
2.コラボ企画①:Web「国分寺物語」
3.コラボ企画②:TFTランチ 今年も6月末~7月上旬とオープンキャンパス4日間で実施!


1.成績優秀者表彰開催

5月17日に、経営学部・経済学部の成績優秀者表彰がありました。小木ゼミからは、2名が選ばれました。ゼミ生の皆さん、そして小木ゼミ希望の1年生や高校生の皆さん、日々精進して下さい。


2.コラボ企画①:Web「国分寺物語」

新たに2年生のゼミ生を加え、今年も「国分寺物語」がキックオフしました。早速、6月4日に「こくベジ」(http://www.kokuvege.jp/)のイベントにボランティアとして参加しました。

 今年の学年企画は、国分寺マップの作成と聞いていますが、今後の動向はいかに!?


3.コラボ企画②:TFT健康ランチ:今年も6月末~7月上旬とオープンキャンパス4日間で実施!

本年度の「TFT×東経大生協×小木ゼミコラボ:健康ランチ販売プロジェクト」ですが、ようやく日程がきまりつつあります。6月1日に試食会が行われ、メニューなど詳細が決定しました。

 東経大・小木ゼミが進める本プロジェクトは、

小木ゼミ女子プレゼンツのプロジェクト

なのです。

 本取り組みは、すでに5年目を迎え、東京都内の大学でもまだ数校しか行っていないものです。本プロジェクトは、皆さんが購入してくれた健康ランチの売上の一部(20円)をアフリカの子どもたちの給食に寄付する取り組みです。

 これまでのTFTメニューをまとめてみましょう(詳しくは、バックナンバーをご覧下さい)。

第 1弾 2013年夏  キーマカレー
第 2弾 2013年冬  ふわとろオムライス
第 3弾 2014年夏  たっぷるこぎ丼
第 4弾 2014年冬  2種ルゥ☆ふわとろオムライス
第 5弾 2015年夏  先取り夏のマサラ・ナン・カリー&サラダ
第 6弾 2015年OC   ふわとろオムライス
第 7弾 2015年冬  俺のがっつり鶏丼 VS 私のホワイトオムティ
第 8弾 2016年夏  鶏とポテトベストマッチ鶏丼、真夏のトマチー鶏丼、ガーリィ豚丼
第 9弾 2016年OC   ふわとろオムライス
第10弾  2016年冬     BBNB 卵とろーりピリ辛ビビンバ丼
 
 そして、2017年夏及びオープンキャンパスにお届けする第11弾、第12弾は、次の通り!

今夏のコンセプトは、「生協 VS 小木ゼミTFTメンバー」です


TFT健康ランチ名と販売期間:


*6月26日(月)~30日(金)

小木ゼミTFT「バジトマティーナ丼」(410円)VS生協「山かけネギトロ丼」(450円)


*7月3日(月)~7日(金)

 小木ゼミTFT「ぶったる丼」(410円) VS 生協「ネギ塩唐揚げ丼」(380円)



場   所:東経大生協食堂


です。


小木ゼミTFTメニュー(後段左1番目「ぶったる丼」・左3番目「バジトマティーナ丼」) VS 
生協プレゼンツメニュー(後段左2番目「ネギ塩唐揚げ丼」・右1番目「山かけネギトロ丼」)
前段はOC用の「ふわとろオムライス」

試食会・検討会議の模様


 また、今年も、なんと、TFT健康ランチが夏のオープンキャンパス(8月1日、8月2日、8月26日、8月27日)でも登場することになりました。入試課も入っていただいてのカルテットな取り組みです。今回のオープンキャンパスのメニューは、昨年・一昨年に引き続き、「ふわとろオムライス」です。

 オープンキャンパスで東経大への来訪を考えている、


高校生のあなた!

そしてご家族の皆さん!


 オープンキャンパスでは、(無料)学食体験があり、そこでTFT健康ランチを選べます。ぜひ、オープンキャンパスにいらしてください!

 

 ちなみに、昨年も一昨年も「ふわとろオムライス」は人気ナンバー1でした!


 

TFT健康ランチ名:「 ふわとろオムライス 」(学食体験)

OC期間:8月1日(火)、8月2日(水)、8月26日(土)、8月27日(日)

場   所:東経大生協食堂

です。

オープンキャンパスメニューがこれだ!



 さらに、8月2日(水)のオープンキャンパスでは、小木ゼミによる「企業とのコラボ企画~お菓子の新商品開発、Web国分寺物語、TFTランチ企画~」のゼミ報告会もあります。ご興味のある方は、ぜひ見にいらしてください。
 

 今年の夏も、東経大オープンキャンパスで決まり!

 多くのご来訪、心よりお待ち申し上げます。


   
                                 文責:小木紀親
 

 
 


2017年6月6日火曜日

ミャンマーで植林活動&現地学生との交流をしてきます


こんにちは。経営学部の関口和代です。
毎年、夏季休暇中にゼミで海外研修へ行きますが、
今年はミャンマーを訪問することにしました。













現地の企業・工場訪問、現地学生との交流等は毎回実施していますが、
初めての試みとして、NGOのエコツーリズムに一部参加することにしました。

きっかけは、昨年8月のミャンマー訪問時に知り合った方からのお誘いでした。
その方は、Nature Loversという旅行会社をヤンゴンで経営されていますが、
もともとは林業省(現:環境保全・林業省)のシニアオフィサーをされていた方です。
乾燥地域であるバガンで植林活動と環境教育をされている
NGOとともに、ミャンマーの環境保全活動もされています。
http://www.myanmarnaturelovers.org/

NGO「ミャンマー日本・エコツーリズム(MJET)」は、
JICA(国際協力機構)やUNDP(国連開発計画)等で
仕事をされていた方によって設立されました。
MJETのビジョンは、
 「日本とミャンマーの青年と一般市民が協力して
  植林を行うシステムを構築し、ミャンマー中部乾燥地域の
  自然環境と住民の生活環境を改善し、
  観光客を対象とした新たな農林業と環境に優しい地場産業を
  発展させ、日本語を話せる優秀な人材の養成とそれらの人材の
  雇用を創出し、以って『環境・平和・権利の尊重』という
  普遍的な価値に基づいた、より豊かな地域社会の実現を図る」
ことです。

















今回、植林活動で訪問するバガンはミャンマー中央部に位置します。
カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールとともに、
世界三大仏教遺跡と言われています。
バガンでは、かつて王朝のあった11世紀から13世紀に
4000近くの仏塔や寺院が建設されました。
その建材となるレンガを焼くために、そして増加した人口の
エネルギー源として樹木が伐採されました。
その結果、バガン地域の山は裸同然となり、
家畜の放牧等も影響し乾燥地化が進みました。
現在のバガン地域の年間降雨量は600~800ミリと、
ミャンマー国内で最も乾燥した暑い地域になっています。
(MJETサイトより)
ちなみに、東京の年間降雨量は1500ミリ前後です。
今回、私たちは一人あたり5本購入した苗木とともに、
寄付金で購入された苗木を、現地住民とともに植林します。
植林後は、住民の方々が、世話をしながら、
成長度合いをメールで知らせてくれるとのことです。
上手く成長するとよいのですが...。

また、MJETでは、結婚や家族の節目の記念に、
あるいは企業のCSR活動の一環としての
「記念の森」活動もされています。
興味のある方は是非ご応募ください。
http://www.mjet-tokyo.com/13_kinennomori.html


5月下旬にJICAのASEAN担当の方に、
6月上旬にMJETの方にレクチャーしていただきました。
「百聞は一見に如かず」ということもありますが、
事前学習を重ねることで、目前の事象より理解することができますし、
より深く考察することができると思います。



受け入れてくださった企業・大学をはじめ、
関係された方々のご厚意にお応えできるように、
8月のミャンマー訪問に向けて準備を進めたいと思います。

(文責:関口和代)

2017年5月31日水曜日

新規ゼミ生 初の報告

初めまして、経営学部の石黒です。
今回が初の投稿となります。何を書こうか迷いましたが、ゼミの活動について書かせていただきます。

私の研究分野は、「経営倫理」です。担当している「経営環境論」でも経営倫理を中心に授業をしています。ですが、当ゼミは経営倫理を専門にはしていません。ゼミ生がそれぞれ自分の興味のある分野を自由に研究するのが、当ゼミの方針です。
今回は、そんなゼミの一風景をお伝えしていきます。







今回のゼミには2年生の報告です。全員が初めての報告とあって緊張していますね。
報告テーマは以下の通りです。
・自動二輪について
・世界遺産登録における地域活性化
・マクドナルドの復活戦略
・音楽産業について
・ホンダ自動車
・不動産業に関する人的管理
・スキー場経営
Jリーグの集客戦略

面白かったので、バイクについて取り上げてみましょう。
男の憧れ、バイク!
小さい頃は仮面ライダーに憧れ、思春期にはアウトロ—漫画に憧れと、多くの男性が一度はバイクに乗ることを夢見たのではないでしょうか?僕もそんな男の一人です。
しかし、今はどうでしょうか?バイクに乗りたい、バイクが欲しいと思っているでしょうか?




83年をピークに販売台数が大きく減少していることがわかると思います。その原因の一つが「若者のバイク離れ」です。
現在、バイクユーザーの半数以上が50代以上であり、10代、20代、30代のユーザーは20%に満たない状況です。これらのデータには原付(原動機付自転車)が含まれているので、バイクと言われて連想するような普通二輪、大型二輪車の若者ユーザーはさらに少ないと言えます。その理由の一つが、高校の校則。バイクに危険、非行というイメージがあることから多くの高校で免許取得が禁止されています。本来であれば二輪免許は16歳で取得できるわけですが、校則により高校卒業後の18歳にならないといけない。こうなると二輪免許ではなく、自動車免許の取得に切り替わってしまう。

現在のバイク業界を支えているのは、就職や結婚・子育てなどの理由により一度はバイクから離れた中高年のリターンライダーです。
私自身も含めたバイクに関心を持たなくなってしまった層を、いかに取り込んでいくか?が、今後のバイク業界の復活の鍵かもしれません。あるいは、中高年ライダーを海外メーカーに奪われないようにすることが鍵かもしれません。彼がどんな答えを導き出すか期待ですね。


今回は報告が8つあったので、終了は20時でした。いつもよりは早いかな?
ゼミが終わると恒例の飲み会です。自由参加ですが今回はちょっと多いですね。お店はゼミ生もアルバイトをしている行きつけの居酒屋さんです。鉄鍋餃子とモツ鍋がオススメ!
今年のゼミ旅行は石垣を予定しています。
それまでにもっと親交を深めていきたいです。

2017年5月21日日曜日

今年もビール工場の見学に行きました

こんにちは、経営学部教員の柴田です。

5月も下旬になり、大学では1年生の皆さんも、新しい生活パターンにようやく慣れてきた頃かと思います。2年生以上の皆さんも、新しいゼミに所属するなど生活のパターンも変わり、だんだんと慣れてきたのではないでしょうか??
私の担当するゼミでも、卒業などで出て行った学生や今年から入ってきた新規生などで、メンバーがかなり入れ替わりました。新しいメンバーの親睦と、世の中の会社の運営方法を学んでもらうことを兼ねて、5月2日のゼミでは工場見学に出かけて、その後、親睦会を行いました。実を言うと、昨年のゼミでも工場見学を行い、その様子を、このブログで公開しているのですが結局、毎年ゼミの行事が同じようなパターンになってしまうわけです。ただし、私たちが教えている「経営学」は、会社の活きた姿を理解することを目指しています。工場見学を行う理由も、会社の理解を深めるためには、実際の会社を見学するのが良い方法の1つと思うからです。

今回の見学先も、昨年同様、サントリーの武蔵野ビール工場です。この工場はJRの府中本町駅から徒歩15分ほどで、国分寺キャンパスからでも1時間以内の近さです。3時限目の授業終了後に大学を出てもぎりぎりで見学ができる、ほとんど唯一の工場です。見学前に撮影したメンバーの集合写真が以下のものです。


詳しくは以下のリンクを参照してください。
http://www.suntory.co.jp/factory/musashino/index.html

見学は、まずビデオで会社や製品の概要を紹介するところから始まります。次に、原料である水、麦芽、ホップについての紹介があり、麦芽を実際に一口食べてみると、香ばしさと甘さのあることが分かります。さらに実際の製造工程に沿って、仕込・発酵・貯酒・濾過・缶瓶への詰込の様子を見学通路から見ることができます。そして、最後に一番人気のコーナーである試飲会場で、出来立ての生ビール、プレミアムモルツや工場限定の新製品を飲むことができます。ちなみに、未成年や(自転車を含めた)運転者にはソフトドリンクの提供となります。やはり、工場を歩き回った後に、できたてで、良く冷えて、上手に注がれたビールを飲むと、そのおいしさは格別ですね。

見学の後は、国分寺に戻って本年度初のゼミ生の親睦会を行いました。本年度は、夏にタイで海外ゼミ研修を行う予定なので、国分寺駅北口のTARAというタイ料理店に行きました。

このような機会を設けると、ゼミ生同士もかなり打ち解けて、盛り上がっていたようです。詳しくはゼミのtwitterをご覧ください。
https://twitter.com/shibatazemi

2017年5月15日月曜日

【学問のミカタ】ショッパーマーケティング

2017.5.15

経営学部の本藤です。
不可解な天候が続いていますね。北海道が東京より暑くなってしまったり、そもそも4月なのに7月のような陽気になってしまったり、こんな季節にインフルエンザが一部の地域で流行したり・・・
体調を崩しやすい気候になっているので、みなさん体調管理は自分で気を付けてくださいね。


今日は、マーケティングの近年の潮流を少し紹介してみたいと思います。

メーカーがマーケティングを考えるとき、最初に「この商品は誰に評価されるのだろうか?」と考えます。
これがマーケティング戦略の大前提となる「ターゲティング」です。
違う言い方をすれば、「この商品の価値を最も分かってくれるのは誰だろう?」ということです。
つまり、売りたい商品の価値が伝わる人を明確にすることからスタートします。
なかには、国内生活者全員をターゲットととするような場合もありますが、それではお客様の気持ちに刺さるブランド・メッセージにならないケースがほとんどと言っていいでしょう。
(みなさんも「みんな好きです」のうちの一人として愛を語られてもピンときませんよね。「あなたが好きです」と愛を語られるからグッとくるのではないでしょうか)


メーカーが発売する商品のターゲットを検討する際に、従来は単純に「使う人」を想定して検討されているケースが多かったのですが、近年は、もう少し厳密に考えるようになってきています。

ところで、みなさんの自宅でシャンプーはいくつありますか?お風呂には、自分専用のシャンプーがありますか?
それとも家族みんなで1つのシャンプーを共用していますか?
家族でひとつのシャンプーであれば、きっとそのシャンプーを購入する人はお母さんであるご家庭が多いかもしれませんね。
つまり、「使う人」のひとりである母親が、家族を代表してドラッグストアで価格を見ながら商品選択を行って購入することになります。


でも最近は、それぞれの髪質やヘアスタイルに応じて、お風呂には家族一人ひとりのシャンプーが置かれるようになりつつあります。そうなるとシャンプーを購入する人は誰でしょうか?
母親が代理購買するケースもあれば、自分で選ぶという人もいるでしょう。
高校生であれば、部活や塾で忙しくて、「お母さん、私のシャンプーが終わりそうだから買っておいて」とお願いすることも頻発しそうです。
となると、その作業指示を受けたお母さんは、ドラッグストアに行って、「自分の子供に適したシャンプーはどれだろうか?」と考えつつ、価格表示を見比べつつシャンプーを購入するかもしれません。


つまり、使う人(ユーザー)と買う人(ショッパー)が異なることがあるのです。
そんな状況をメーカーは想定して、ショッパーに焦点をあてたマーケティングを検討しなくてはならないと考えるようになってきています。
ここで考えなくてはならないのは、その商品に添えるメッセージです。
例えば、「思春期男子の臭いを抑える!」というように代理購買をする人が気にしている問題意識に訴えかけるようなメッセージです。「朝のセットが楽になる」とか「死ぬほど傷んだ髪を1週間で修復する」というメッセージは、どちらかというとユーザーに対してのメッセージですから、ショッパーに伝えるべきメッセージとして工夫することも大切な視点になってきます。


最終的な購入者であるお母さんの意思決定を促せるように考えて、店頭で商品の紹介をすること。これが「ショッパー・マーケティング」と呼ばれるアプローチです。

このようなユーザーとショッパーが異なるケースは、意外と多かったりします。
乳児用紙オムツのエンドユーザーは赤ちゃんですが、ショッパーは赤ちゃんのママです。
シニア用紙オムツのエンドユーザーは要介護の高齢者ですが、ショッパーは介護する人です。
風邪で寝込んでいる母親のために、父親が風邪薬を買いに行くこともあるのですが、この場合は、ショッパーは看病をする人で、ユーザーは病気で寝込んでいる人になります。

その結果として、エンド・ユーザーが、「これは私のための商品だ!」と思ってくれれば、その後は商品指定しての代理購買になっていくかもしれません。
プロモーション(販売促進)を考えるにしても、ブランディング(ブランド育成)を考えるにしても、まずは、最初の購入をしてもらわなければ話が始まりません。そのために、どんなことを思案すべきか企業は常に考え続けています。

文責:本藤貴康


【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、東京経済大学の教員が自分の研究に関わる内容を高校生向けに分かり易く紹介したブログをアップしています。
他学部の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

・経済学部ブログ : 「生まれ月とスポーツ選手
・コミュニケーション学部ブログ : 「スポーツを通して自分を知る
・現代法学部ブログ : 「刑法ってどう学んでいけばいいの?~2017~
・センターブログ : 「噴火する火山を目の当たりにして

2017年5月8日月曜日

上海ディズニーランド現地取材報告

流通マーケティング学科の丸谷です。17回目の執筆です。
 私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を専門分野にしているので、海外に出張に行くことが多く、このブログでもインド、チリ、香港の出張の模様をこれまで取り上げてきました。

 今回は4月に有斐閣より出版された「グローバル・マーケティング戦略」の中でも取り上げているディズニーランドの戦略について追加取材のため、上海ディズニーランドへ取材に行ったので報告いたします。なお、ディズニーランドの海外取材報告は香港ディズニーランド現地取材に続き2回目です(詳細は11回報告をご覧ください)。
                                        
上海ディズニーランドは、2016616日に開業した中国本土初となるディズニーランドです。場所は上海の浦東国際空港の近くに建設されました。なお、上海にはもう一か所虹橋にも国際空港があり、中心部からのアクセスや建設経緯を考えると、浦東が成田、虹橋が羽田と近い関係にあるといえるかもしれません。

東京ディズニーランドが東京ディズニーランド、ディズニーシー、イクスピアリ、ホテルなどで構成する東京ディズニーリゾートの中に立地するのと同様に、上海ディズニーランドも上海ディズニーリゾートの中に立地しており、中国語版ライオンキングを上演中のウォルト・ディズニー・グランド・シアターという劇場も含むショッピングエリアのディズニータウンが201657日に開業しています。


ウォルト・ディズニー・グランド・シアター


当日は私が以前勤務していた愛知大学時代のゼミのOGが上海に在住していたので連絡を取り、取材に同行してもらいました。彼女は現在現地の大学で中国語の勉強をされており、既に一度上海ディズニーランドに訪問されているとのことで、ネットを通じたチケットの予約から、地元での評判や取材準備など非常に助かりました。

私も教員生活が長くなりにつれ、彼女以外にも最近はゼミのOBOGに現場取材などでお世話になることが増えそういった際にOBOGの成長を見るのは、大学の教員としては楽しみの1つではあります

現地在住のOGとの再会

当日はOGの大学終わりの1時に私が宿泊したホテルのロビーで待ち合わせをし、こちらも事前予約しておいたタクシーで向かいました。なお、中国ではタクシーのネット予約システムが大変普及しています。上海の前に取材した地方都市の貴陽でもこのシステムを使い、非常に安価できれいなタクシーを利用することができました。このシステムはネット予約管理会社を通じてに電子決済するので、直接のお金のやり取りがないので、非常にで安全なようでした。

エントランスに到着すると、ゼミのOGがネット予約してくれたので、スマホの画面を開いて機械にかざすと入場できました。待ち時間も全くありませんでした。事前の取材によれば、中国の方はキャラクターと写真を撮ったり、あまりしないとのことだったので、確認に行きました。私も初めて写真を撮りましたが、待ち時間は数分でした。事前取材ではあまりサービスは良くないとのことでした、そんなことはなくカメラマンと案内の方が二人で丁寧な対応をなさっていました。

  頑張っているカメラマンと案内の方

もちろん、日本のディズニーのような一貫したきめ細かなサービスは期待できないのですが、個々の従業員の中には頑張っている人も多く、香港ディズニーランド取材で感じた少し残念な従業員の対応との違いを感じました。

ディズニーの象徴はお城なので、まずはお城を見に行きました。メインキャッスルの魔法にかかったおとぎの城は、高さ約60mとディズニー史上最大であり、すべてのディズニープリンセスを象徴する世界初のキャッスルだそうです。実際規模は大きく夜にこのお城に向って投影されたプロジェクションマッピングを用いたショーは素晴らしかったです。

お昼を過ぎていたので、現地の中華料理のレストランを訪ねました。隠れミッキーを探しつつ入店し、メニューを見ると、香港でも対応していたのですが、ベジタリアン向けのグルテンフリーの食事があったので、食べてみました。味は普通でしたが、ミッキーの耳を形どった芋の揚げ物が入っており、多様な食文化への対応やちょっとした工夫も感じられる食事でした。

グルテンフリーの食事

今回は上海ディズニーに新規導入されたアトラクションを中心に調査しました。午後のキャラクターたちのパレードを見た後、目玉アトラクションである「パイレーツ・オブ・カリビアン:バトル・フォー・ザ・サンケン・トレジャー」(Pirates of the Caribbean Battle for the Sunken Treasure)を体験しました。香港ディズニー同様待ち時間はほとんどなくスムーズでした。海に沈んだ財宝を争う海賊同士が戦うカリブ海を旅するスタイルなのですが、戦いの中に最新技術を用いて入り込める感覚は独特でした。

   パイレーツ・オブ・カリビアン:バトル・フォー・ザ・サンケン・トレジャー 

次に映画『トロン:レガシー』の世界をバイク型のローラーコースターで駆け抜けるトロン・ライトサイクル・パワーラン(TRON Lightcycle Power Run)を体験しました。ディズニーというよりは普通のユニバーサルスタジオという感じではありましたが、世界観にあわせた作り込みは素晴らしく、近未来に没入することができました。


            
トロン・ライトサイクル・パワーラン

今回の取材全体を通じて、ハードが超一流であることを体感しました。現時点でも上海に行く機会があるなら、半日程度時間を割くことをお勧めします。今後成功できるかどうかは、充実させていく予定のハードとともに、従業員教育を含むソフト面をいかに高めていけるかだと改めて実感しました。

ハードは数回乗ればなれてしまいますし、最初に来てもらうきっかけでしかない。東京ディズニーランドがあれだけの成功を収めているのはリピーターを呼べているからだと考えられるからです。もちろん、中国は日本に比べ人口も多く、全土から集客できれば一定の期間の賑わいは確保できるでしょうが、それでも限界はあるので。

               文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)