2016年3月1日火曜日

【学問のミカタ】卒業旅行はどこにいく?

2016.03.07

経営学部の本藤です。
3月の学部共通テーマは「卒業」です。
4年生にとっては卒業単位に達しているかどうかが最大の関心事になっている学生もいれば、既に企業の入社前研修が始まっている学生もいたり、はたまた学生時代最後の想い出づくりに羽を伸ばしまくっている学生もいます。

本藤ゼミの4年生は、2月上旬に最後のプレゼン(国分・ミツカン様への企画提案)を終えて、4年生みんなでハワイに卒業旅行に行ってきたようです(*^_^*)
羨ましい限りです・・・(^_^;)

本藤ゼミ4年生の卒業旅行inハワイ

そんな卒業旅行ですが、日経コンピュータのITPROの「企業人のためのティーンマーケティング講座」に、こんなコラムがありました。

《「卒業旅行」が最大のターゲット》
楽天トラベルの「大学生の卒業旅行に関する調査」(2013年3月)によると、卒業旅行に行く予定、もしくは既に行った回数を聞いたところ、「複数回行く」と回答した人が約4割(36%)という結果となり、26.6%の「一回」も合わせて6割以上が卒業旅行に行くことが分かった。一方で、「行かない、予定がない」という回答も約4割いた。全学生の約6割が行き、しかも約4割は複数回行く「卒業旅行」は大きな商機となるだろう。
 卒業旅行に誰と行くかを聞いたところ、8割の人が同性同士と回答する一方で、恋人と行くと回答した人は2割だった。卒業旅行ニーズは同性の友人との方が圧倒的にニーズが多いというわけだ。つまり、ツアーの内容やコピーなども、「想い出作り」「絆」など同性の友人を想定するほうがより効果的に伝わる可能性が高いことになる。
 「同性の友人と卒業旅行検討時に重視するポイント」は、「費用」(82.1%)、「観光」(67.7%)、「食事」(37.0%)など。一方、「家族との卒業旅行検討時に重視するポイント」は「観光」(75.9%)、「食事」(57.4%)、「費用」(50.0%)などとなった。家族との旅行時は家族が費用を出すので費用については悩まないが、同性の友人との旅行時は費用が最優先されることが分かる。
 卒業旅行向けツアーなどをアピールする場合、安めのツアーなどは友人との旅行を想定するのが良いだろう。家族との旅行時は家族が費用を出すので費用については悩まないが、同性の友人との旅行時は費用が最優先されることが分かる。
(出典)高橋暁子「卒業旅行とゆるキャラ活用がポイント、SNSを使った観光客招致」(日経BP社、ITpro by 日経コンピュータ、「企業人のためのティーンマーケティング講座」、2015.10.22、http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/070100162/101700015/?rt=nocnt、アクセス日:2016.02.27)


つまり、ターゲットによって、訴求ポイントが全然変わってくることが分かります。
家族旅行だと、おそらく父親が休みのGWとか年末年始とかですから、価格競争も重要ですが、「せっかくの家族旅行だから奮発するか」という発想を引き出せるコンテンツ訴求が重要になるかもしれませんし、企業の社員旅行だと取り仕切る幹事の手間を代行するような手続き面での簡素化などが訴求ポイントになるかもしれません。

ターゲット別に営業コンテンツは変わってくるわけです。これは、店頭でも同じです。
シニア層に向けて売りたい場合にはヘルスケア・コンテンツが響くかもしれませんし、女性に向けて売りたい場合にはビューティケア・コンテンツが響くかもしれません。
同じ商品でも見せ方を変えると売れ方が変わってきます。


本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/