2016年12月25日日曜日

山本ゼミ、受賞が続く!!①多摩の学生まちづくりコンペ優秀賞、②知財活用アイディア全国大会ファイナリスト賞&予選会優秀賞、③多摩信フィードバック報告、④多摩大AL発表祭招待報告、⑤ゼミ研究報告会

 こんにちは、山本聡です。中小企業経営論を担当しています。

 11~12月はゼミ活動のピークです。ゼミ生の研究が終わりに向かいつつ、参加しているプレゼン大会の決勝戦が毎週のように開催され、外部のいろいろな組織から、

「ゼミ生に発表してもらえないか?」

とのお誘いも頂きます。ゼミ生にとっては一年間の研究成果を「ガチ」な場で、試される機会となります。本年度は幾つもの賞を頂くことができ、結果として、ゼミ生の4月からの努力が報われた一年となりました。そんな山本ゼミの2016年11~12月をダイジェストで紹介します。幾つかは東経大のニュースでも取り上げられていますので、適宜、リンクを張っています。
 なお、山本ゼミの活動には地域連携センターなど東経大スタッフの方々から有形無形のご支援を頂いております。この場を借りて、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

1.多摩の学生まちづくりコンペティション2016優秀賞!!

 
 12月8日に多摩の学生まちづくりコンペティション2016が開催されました(立川市・柴崎学習館)。山本ゼミMIZU×TAMA班は23チーム参加の予選(9月17日)を突破して、二年連続の本選出場を決めました。本選では日本計画行政学会会長、八王子商工会議所会頭、三井不動産、三菱地所、ダイヤ高齢社会研究財団といったまちづくりに関する有識者7名の審査委員と、100名近くの聴衆の前で、6チームがプレゼン。山本ゼミがこの一年間、富士ゼロックスや東村山市役所、多摩信用金庫と進めてきた産学連携プロジェクト
 
瑞でつながる多摩の街づくり~MIZU沁み渡るTAMAらない旅プロジェクト~

二年連続の優秀賞(2位)となりました。ゼミ生はこのコンペティションに向けて一年間邁進してきたため、その表情には最優秀賞でなかった悔しさも垣間見えましたが、大変に立派な成績です。
 
 三回目となる多摩の学生まちづくりコンペティションですが、二年連続で優秀賞を獲得したゼミはこれまでなく、二年連続優秀賞以上の大学もなかった。さらに、二年連続本選出場したゼミ自体がなかったのです。

 この結果をもたらした山本ゼミ三年生3名には拍手を送りたいと思います。

審査委員およびゼミ生と優秀賞の記念撮影

お世話になった方々との記念撮影

プレゼンの様子

懇親会でのスピーチ

2.知財活用アイディア全国大会ファイナリスト賞&予選会優秀賞!!


 山本ゼミでは、今年度から富士通主催「知財活用アイディア全国大会」に参加しています。二年生チーム4名が6月から邁進してくれました。11月2日に西武信用金庫主催の「第17回ビジネスフェアfromTAMA」(東京ドームシティプリズムホール)で、予選会が開催。22チームの中、6チームの優秀賞に輝きました。

 その後、全国103チームの中で全国大会出場13チームの一つに選抜され、12月10日の全国大会(富士通・汐留本社)に駒を進めました。予選会参加22チーム中、2チームのみでした。

 決勝では300名近くの聴衆の前で、プレゼン。最優秀賞、優秀賞には惜しくも一歩届きませんでしたが、ファイナリスト賞を受賞しました。

 東経大自体が初参加で、ゼミに入ったばかりだったにも関わらず、こうした成果を出した山本ゼミ二年生4名は本当によく頑張りました。


全国大会のプレゼン

お世話になった方々と記念撮影

予選会での記念撮影

予選会優秀賞の様子

3.多摩信用金庫でのフィードバック報告

 
 12月9日には多摩信用金庫 本店(立川市)で、山本ゼミ3年生が研究報告をしました。今年度、当該ゼミ生を代表とするチームは多摩信用金庫を始めとした東京都の信用金庫に関する研究を実施。その内容を評価され、多摩信用金庫の職員の方々向けのフィードバック報告が開催される運びとなったのです。

 経営学は実際の企業経営に貢献することを目的としています。そのため、ゼミ生にとって、今回の機会は非常に価値あるものになったと考えています。


フィードバック報告の様子
(諸事情により、PPTの内容を修正しています)

多摩信用金庫の方々と記念撮影

4.多摩大のアクティブ・ラーニング(AL)発表祭での招待報告


 12月10日は山本ゼミ恒例の多摩大学での招待報告でした。多摩大の先生とは2年前の多摩の学生まちづくりコンペティションで知り合い、以来、ずっと招待報告のお誘いを頂いています。山本ゼミではAL祭での報告を一種の他流試合として位置付けています。多摩大の先生方や企業の方々、学生合計100名以上に山本ゼミの報告を真剣に聴講して頂き、様々な示唆に富むコメントも頂けるため、上記のプレゼン大会決勝戦に挑むに際し、大変に良い機会となっています。ありがとうございました。


招待報告の様子①

招待報告の様子②
この時の経験が、多摩の学生まちづくりコンペでの優秀賞に役立ちました

5.経営学部ゼミ研究報告会


 12月10日は経営学部のゼミ研究報告会も開催されました。多摩大での報告を終えた後、山本ゼミ三年生の二チームが報告しました。山本は知財活用アイディア全国大会に赴いたため、参加できなかったのですが、大変に盛況だったとのことです。経営学部のゼミ活動における基盤の一つなのではないかと思います。


報告の様子① 

報告の様子②


 以上、山本ゼミの11月~12月の活動模様を報告しました。2016年度の山本ゼミ三年生、二年生は様々な困難に直面する中で、教員の指導を積極的に受容し、努力した結果、大変に素晴らしい成果を出してくれました。山本ゼミ生の激動の12月、大変だったけど、充実したものだっと思います。ゼミで参加しているコンテストの結果が全て開示されたわけではないですが、ひとまず、中締めとしての報告でした。

 高校生の皆さん、興味を持たれたら是非、東京経済大学経営学部のドアをノックしてください。



文責:山本聡(中小企業経営論担当)

2016年12月19日月曜日

【学問のミカタ】ノーベル賞のプロモーション効果

21016.12.19

経営学部の本藤です。
今月の【学問のミカタ】の共通テーマは「ノーベル賞」。
アルフレッド・ノーベルは、言わずと知れたダイナマイトに代表される様々な爆薬を発明して、それによって莫大な資産を残した発明家でもあり、科学者でもあります。
ノーベルは、多くの人から批判され、きっと科学者としての探求心から研究開発した爆薬が戦争における人命を奪う事態に至らしめたことに胸を痛めていたのだと思います。
彼の遺言にしたがって、人類に貢献した世界中の人々にノーベル賞が贈られるようになりました。
そう考えると、ノーベル賞で最も重要な賞はノーベル平和賞なのかもしれません。


今年のノーベル賞受賞者で最も話題を集めたのが文学賞受賞のボブ・ディランですね。(※ずっと僕は「ボブ・デュラン」だと間違えて記憶していました・・・)
日本人の文学賞受賞者川端康成は、たしかに(日本語として)美しい情景描写が評価されたことは分かるのですが、大江健三郎は小難しい日本語でピンときませんでした(ただ、どうやら外国語に訳しやすい文体だったとか・・・)。これに対して、ボブ・ディランの歌詞も小難しい表現のような印象ではあるのですが、平和を求める気持ちや反体制的マインドに満ち溢れているところが評価されたようです。


もはや世界の潮流としての音楽としては忘れ去られていた感のあるボブ・ディランの歌が、再び巷に流れるようになり、ここに来てヒットチャートの上位にランクインしてくることを考えると、ノーベル賞のプロモーション効果は凄いと再認識しました。


これは、マーケティング的に考えると、リブランディングですね。あるいはリポジショニングと言えるのかもしれません。本人の音楽が変わったわけでもなければ、あらたに新曲を出したわけでもないのですが、オーソライズされた結果、人々の中にあるボブ・ディランのポジションが設定し直されたんですよね。
音楽界に格というものがあるのかどうか分かりませんが、ボブ・ディランの音楽が、この受賞によって普遍的なポジションに引き上げられたわけで、そのマーケティング効果は凄まじかったと言えそうです。


このリポジショニングというのは、僕が尊敬するマーケターのひとりジャック・トラウトによって提唱されたアプローチですが、ターゲット・セグメントを変えたり、プロモーション・メッセージを変えたりして、顧客の頭の中にあるブランドの序列を描き替えることを言います。
今回のボブ・ディランの音楽を聴く主なセグメントは、おそらく彼の年齢を考えるとシニア層だったはずですが、世界的権威であるノーベル賞受賞をきっかけとして、これまで彼の音楽を聴いたことのなかったミドル層以下を獲得したことで再び注目されたということになりそうです。



文責:本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/


【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、同じ「ノーベル賞」をテーマとしたブログがアップされています。
高校生の皆さんは、他学部の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

・経済学部ブログ : 「取引費用とノーベル経済学賞
・コミュニケーション学部ブログ : 「ディランのノーベル賞騒動で思ったこと
・現代法学部ブログ : 「奥山ゼミの北欧ゼミ研修
・センターブログ : 「日本人がノーベル賞を受賞してよかった!

2016年12月4日日曜日

12月を制すものはゼミ選びを制す!?(小木ゼミ通信vol.16 小木ゼミ近況、企業コラボ進捗状況、小木ゼミの今後の予定など)

 街はクリスマス一色になっていますね。

 いつの間にか今年も終わりに近づいてきました。

 クリスマスツリーはいろいろとありますが、私はガチャガチャしていない、シンプルなツリーが好きです。

 いまどきの高校生や大学生はどんな感じのものが好きなのでしょうか。




 特に、12月(師走)は街中がセカセカしていますが、本学の1年生にとっても、ゼミ選びのための重要な月です。なぜならば、1月になれば定期試験、2月は春休みで、3月にはっと気づけば、「ゼミ」をどうしようかを悩み始めても、もう遅いからです。

 11月25日には、ゼミのシラバスがマナバにて公開されていますし、ゼミ紹介やオープンキャンパスなども目白押しです。「12月を制すものはゼミ選びを制す」です。

 頑張ってください!


 さて、小木ゼミ通信も16回目となります。そのラインナップは!?

1.毎年恒例の小木ゼミOBOG会が開催!

2.2016年12月のTFTランチが決定!

3.「国分寺物語」シンポジウムのお知らせ!

4.小木ゼミの今後のスケジュール(ゼミ説明会・オープンゼミ)



 1.毎年恒例の小木ゼミOBOG会が開催!

 毎年恒例の小木ゼミOBOG会が11月末に開催されました。今年は、最大の80名を超えての大盛況ぶりでした。OBOGは、みんな大人になっていて、頼もしくも、素敵になっていました。私の宝物の一つです。3時間半の1次会の後、2次会も終電まで開催され、楽しいひと時を過ごしました。

 現役生は、先輩から就職の手ほどきを受け、来年度も、これまで同様、就職を勝ち切ることができると確信しました!OBOGの支援があるのも、小木ゼミの就職に強い理由のひとつになっています。






 2.2016年12月のTFTランチが決定!

  「TFT(Table For Two)×東経大生協×小木ゼミコラボ:健康ランチ販売プロジェクト」ですが、11月の試食会を経て、2016年冬のTFTランチが決まりました!12月5日より発売です!


試食会の模様

 東経大・小木ゼミが進める本プロジェクト(女子プロジェクト)は、今回で4年目になりますが、東京都内の大学でもまだ数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入してくれた健康ランチの売上の一部(1食あたり20円)をアフリカの子どもたちの給食に寄付させていただくものです。

 今回のランチメニューは、その名も「BBNB とろ~り卵のピリ辛ビビンバ」と「がっつりジューシー、俺の鶏丼」です。2016年後期は、新作「BBNB とろ~り卵のピリ辛ビビンバ」が12月5日~9日、復刻リクエスト1位の「がっつりジューシー、俺の鶏丼」が12月12日~16日に販売されます。今回も、2種類を投入です。私も試食会に参加しましたが、俺の鶏丼は言わずもがな、BBNB丼はかなりおいしい!乞うご期待!

「BBNB とろ~り卵のピリ辛ビビンバ」 12月5日~9日

かなりの大型新人!期待がもてます!



「がっつりジューシー、俺の鶏丼」 12月12日~16日


いろいろなタイプを作りました!2015年の写真です。


 TFT健康ランチ名と販売期間

12月5日(月)~12月9日(金)「BBNB とろ~り卵のピリ辛ビビンバ」

12月12日(月)~12月16日(金)「がっつりジューシー、俺の鶏丼」

場   所:東経大生協食堂




 3.「国分寺物語」シンポジウムのお知らせ!&国分寺写真コンクールのお知らせ!


 12月7日(水) 2時限 E203教室にて、「国分寺物語」シンポジウムが開催されます!多くの皆さんの来場をお待ちしております。「国分寺物語」のすべてをお届けいたします!

 また、第38回こくぶんじ写真コンクールも開催されます!同コンクールには、小木ゼミが協賛しており、「国分寺物語賞」もあります。ご興味のある方は、ご応募ください!




 4.小木ゼミの今後のスケジュール(オープンゼミなど)


 【ゼミ説明会・オープンゼミなどの日程】

 小木ゼミに関するオープンゼミなどのスケジュールは次のとおりです。興味のある方は、奮ってご参加お待ちしております。

 各ゼミのシラバスが、11月25日にTKUポータルにアップされています!しっかりゼミ選びに活用してください。

(オープンゼミ〈終了後、ゼミ座談会〉)

12月 7日(水)2時限 E203 「国分寺物語」シンポジウム

12月14日(水)2時限 F304 2年生研究発表最終日・ゼミ生との個別相談・交流会

12月21日(水)2時限 F304 ゼミ個別相談会・交流会→夕方からクリスマス会&幹部交代式

 1月11日(水)1・2時限 F304 1時限オーストラリア研修報告会/2時限 ゼミ個別相談会・交流会

 1月18日(水)2時限 F304 「こんなお菓子あったらいいなPJ」ゼミ内選考会


(ゼミ研究報告会)

12月10日(土) 経営学部ゼミ研究報告内(小木ゼミからは4報告 13:00~17:00)

*興味のある方は、小木ゼミTwitter(@ogi_seminar)で確認してください。

 文責:小木紀親


2016年11月28日月曜日

税理士葵会と12月10日のゼミ研究報告会

経営学部の吉田靖(経営財務論担当)です。
 
2か月に1回、このブログの順番があり、前回の9月末に「今年の夏は、まだ続いているような・・・」と書いたばかりのような気もしますが、なんと11月24日に雪が積もりました!この写真は国分寺キャンパス内の第3研究センターという建物の前の積雪と銀杏の紅葉の組み合わせです。



 もう雪は残っていませんが、この季節、国分寺キャンパスの紅葉はとてもきれいになっています。

 さて、日付はもう少し遡りますが、10月22日(土)に税理士葵会の10周年記念祝賀会に経営学部教員を代表して出席して参りました。
税理士葵会というのは、税理士をされている本校の卒業生による同窓会組織です。以下はその時の記念写真です。
今年は特に創立10周年と言うことで、記念講演として日本税務会計学会顧問、租税訴訟学会副会長の山本守之先生の記念講演がありました。山本先生は以前別の大学の大学院博士課程の教員としてご一緒させていただいたこともありましたが、一貫して公平な租税制度のあり方を考え、税理士の立場から納税者の租税法解釈権を主張し、法令や通達を無機質的に読むのではなく、「人間の感性で税をみつめる」態度を重視され(講師プロフィールより抜粋)、著書や税務関係の沢山の雑誌にご主張を発表されています。 山本先生は単にこの日の記念講演の講演者と言うことではなく、実は以前は東京経済大学での税理士教育にも大変ご尽力下さっていて、このような永年の伝統の上に現在があると言うことを改めて実感しました。
 税理士葵会には、同窓会組織として、現役学生への進路相談会を実施いただいて、税理士希望の学生の相談にも乗っていただいています。さらに、昨年度から3年間「東京税理士会大学寄附講座」の講師を派遣していただいています。特にこの講座の講師15名は全て税理士葵会の会員であり、同窓会会員だけでこれだけの講師が揃えられる、また教育熱心な方が多いという本学の特色がよく現れていると思います。
 なお、本学にはこの他、「葵金融会」、「大倉公認会計士会」、「葵流通会」、「葵マスコミ会」といった業種別の同窓会組織があり、学生のみなさんの進路相談などいろいろな活動を通じて、就職の支援や資格の取得支援に貢献していただいております。東京経済大学は、毎年の公認会計士試験に合格者を出していますが、それもこのような伝統があるからこそでしょう。
詳細はこちらのサイトをご覧下さい。

 次に、先の話ですが12月10日(土)13時から17:17まで経営学部のゼミ研究報告会が開催されます。これは経営学部のゼミ(演習)から約70件の報告を学生が行うものです。1報告につき、質疑応答も含めて22分間です。当日はオープンキャンパスも開催されていますが、ゼミ研究報告会は学内外のどなたでも申込無しで自由に参加できます。大学を選ぶ参考にもなると思いますので、ぜひお越し下さい!


吉田 靖(よしだ やすし)

2016年11月21日月曜日

【学問のミカタ】キラメって?

2016.11.21

経営学部の本藤です。
今月の全学共通テーマ【学問のミカタ】のお題は「言葉」。
言葉の力は計り知れませんね。
人間関係をつなぐものは、この言葉によるところが圧倒的だと感じますが、実は、消費者と商品をつなぐ大きな役割を果たしています。
たとえば、日々あふれかえっている広告には、ネット広告からテレビCM、チラシから店頭POPなどなど数多くの種類がありますが、これらはほとんどの商品情報や企業価値などが言葉によって伝えられています。


マーケティングやマーチャンダイジングといった研究者の間では、日本語として馴染みのあるキャッチフレーズとかキャッチコピーという言葉は、タグラインと表現されたりしています。ただ、僕たちが使用する場合、キャッチフレーズというと軽快な印象がありますが、タグラインというと戦略的な印象を受けるような気がします。


しばしば売場で見かけるPOPでも、購入にあたっての意思決定を促すキラーメッセージが影響して、売上が倍増することもしばしばあります。このキラーメッセージが、世の中の消費者を狙って様々な広告媒体を通じて投げかけられます。

たとえば、オロナミンCで使われているような「1億3千万人の元気に」と語られても、自分に言われていると感じる人がどれだけいるでしょうか?
このようなマス・マーケティングは、近年の広告ではかなり少なくなってきています。それは、誰もかれもに訴えかけるということは、誰にも訴えかけられないという面もあるからです。


キラーメッセージ(キラメ)が購買行動につながるかどうかは、そのキラメを耳にした、あるいは目にした人が「あっ!これ私のことだ!」と感じるような問題提起だった時に、そのプロモーション効果は急上昇します。

「人が持っているものが欲しい」というニーズが多かった昭和時代のマーケットとは異なり、現代では「私らしいものが欲しい」という意識が強くなってきているので、誰も彼もが特定商品に集中するようなヒット商品は生まれづらい消費特性とも言えそうです(もちろん、一時的な流行としてであれば起こりえます)。
そんなマーケットでは、情報を発信する対象(ターゲット)を明確にして、そのターゲットにフィットした言葉を選択する必要があります。ターゲットを絞り込んだキラメであればあるほど、そのターゲットに対してエッジの利いたプロモーションになるのです。

このキラメ(タグラインと呼んでもキャッチコピーと呼んでも構いませんが)には、ポジティブ・コピーとネガティブ・コピーがあります。たとえば、ビタミンCの訴求を考えてみます。

① ビタミンCをキチンととると、お肌のキメが細かくなります!
② ビタミンCが不足すると、お肌のツヤが失われます・・・

この商品で問題が解決しますよと効果を伝えるポジティブなキラメと、この商品を買わないとヤバいですよとリスクを伝えるネガティブなキラメがあります。商品の特性によっても、想定するターゲットによっても、伝えるメディアによっても、その選択は変わってきますが、いずれにしても消費者への問題提起を目的としています。


消費者がお金を払って、商品やサービスを購入するときに、前提となるのがこのお客様の「問題認識」です。
「今日の夕食は何にしようかな」とスーパーマーケットに来た主婦に「急に寒くなってきました。しょうがには体温を上げる効果があります」と言えば、温かくなる夕食メニューを意識させることができますし、ドラッグストアに来た高齢者に「空気が乾燥してきました。風邪の予防に寝るときもマスクをつけましょう」と言えば、風邪予防の意識が芽生えるかもしれません。
前者はポジティブ、後者はネガティブなキラメですが、どちらも消費行動を促すための問題提起です。

ビジネスは、言葉の力を使って、ひとびとの問題認識を促す役割を果たしたり、さまざまなニーズに合っていることを訴えたりして、多くの生活者の消費行動に結びつけています。


文責:本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/


【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、同じ「言葉」をテーマとしたブログがアップされています。
高校生の皆さんは、他学部の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

・経済学部ブログ : 「数字で伝わるもの、数式で伝わるもの
・コミュニケーション学部ブログ : 「言葉
・現代法学部ブログ : 表現の自由~自分の表現がどのように伝わるか考えよう~
・センターブログ : 「さわやかさを誘う「おネエことば」






2016年11月15日火曜日

特別企画講義「ビジネス創造」 part 2


こんにちは。経営学部の関口和代です。

9月から、特別企画講義「ビジネス創造」がスタートしました。
5月16日の本欄でも紹介しましたが、ビジネスや起業に興味がある学生に、
ビジネスの基礎知識やビジネスを肌で感じることができる機会を提供しようと
今年度初めて実施した講義です。


「ビジネス創造」は中小企業基盤整備機構/中小企業大学校東京校内にある
BusiNest(ビジネスト)さんの全面協力により行われています。
BusiNestは、新規事業の立ち上げや既存事業の活性化、
異業種・異分野の交流を応援することを目的に、
20154月にスタートとしたプロジェクトで、
オフィス・スペース、専属サポーターによる支援、
起業家・起業希望者の視野とネットワークを拡げるイベントの開催、
ビジネスを基礎から学べるプログラムなど、さまざまに支援活動を行っています。



起業は特別なものでも一部の選ばれた人だけのものではない。
実社会においては、組織にぶら下がっていては生き抜くことすら難しく、
起業を考えないこと自体がリスクとなる。
将来どの方面に進むとしても、自ら考え、計画し、行動する力が求められる。

特別企画講義「ビジネス創造」のシラバスには、上記のような一文があります。
本講義をきっかけとして、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)や
ベンチャー精神といった創立者である大倉喜八郎の想いや行動力を
再認識するとともに、新たなビジネスが立ち上がることを期待しています。
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「ビジネス創造」では、熱い想いを持つ起業家の方々のお話しを伺う機会があります。
第一弾である11月3日は、東京経済大学OB・OGの方にお出でいただきました。
国分寺でカフェLife Size Cribeを経営されている吉田一毅氏と、
フェアトレード・ビジネスをされている久保田優氏です。


★Life Size Cribe

 














★スリーパンズ
















お二人のお話に対する感想の一部をご紹介します。
◎実際に東経大卒の起業家の方のお話を伺うことで、起業することが雲の上の
 ような話ではないと思いました。なぜなら、「起業する!」という強い信念を
 持つまでに、不安や困難なことが押しかかり、時間は掛かると思いますが、
 気持ちさえ固まれば、人は目標に向けてがむしゃらに頑張れるのではないか
 と感じたからです。今現在、私には「こんなビジネスを起業したい!」という
 ビジョンのようなものはありませんが、今後お二人が感じたような「ピンッ!
 とくるようなビジネスを思いついたら、起業に向けて頑張ってみようと思います。
 また、時間の関係上お聞きできなかったのですが、創業者として後継者のこと
 もお考えになっているのか気になりました。(4年)
◎外見も性格も違うであろうお二方であるが、自分のお店を持つ経営者としては
 共通点がいくつかあると感じた。1つのことに真剣に向き合い技術や知識を身に 
 つけること、人と人の関係性を大事にすること、一人ではなく理解できる仲間
 がそばにいること、そして何より、自分の好きなことを自分の仕事としている
 こと。
 大変なことがたくさんあるけど、顧客に「ありがとう」と言われるだけで
それも忘れられるということは、自分の好きなとこが評価され、同時に自分の
努力も認められたということだろう。私も、起業するのであれば、自分の好き
な事をやろうと改めて思うことができた。(3年)

◎話をしていただいた2人に共通するものが見えてきて、それが起業家としての
 心構えなのだと思いました。大学の先輩にこんなに素晴らしい人がいるという
 ことを知ったことが一番の収穫であったと思います。自分もこの起業家の精神
 (アントレプレナーシップ)をさらに学んで生きたいと感じました。(3年)
◎今の自分自身にとても刺激を受けました。ありがとうございました。
 今回の講演でBusiNestを初めて知りました。私は、外国人観光客をターゲット
 にしたビジネスでの起業を考えていますが、どこから何をすればいいのかわか
 らず、全く進んでいないので、ビジネス創造の授業、また、BusiNestにぜひ
 参加したいと思いました。(3年)
◎ビジネス創造は履修していませんが、今回起業家さんの話を聞けて非常に勉強に
 なりました。二人の話から共通して感じたのは、「今すぐなにかしらのアクショ
 ンを起こさなければいけない」と感じました。焦りも感じましたが、自分は何が
 好きなのか、将来何をしたいのか、そこにじっくり時間を使いたいと思います
 あと金曜日に吉田さんのお店にもよりました。吉田さんとも色んなお話ができて
 とても楽しかったです。すごく良い雰囲気のお店だと思いました。こういった
 交流ができただけでも、今回の講義に参加できてよかったと思います。(1年)



経営学部生対象の講義科目ですが、11月3日は公開にしました。
他学部の学生も多く参加してくださり、また所属学部でも開講してほしい
という声が寄せられたことは嬉しかったですし、励みになりました。


















図書館1階のブックウォールで、「ビジネス創造」を履修する上で
役立つような関連書籍や資料を展示しています。
ゲスト講師のお二方のこともご紹介していますし、
寄せられた感想の一覧も展示しています。
興味のある方は、是非ご覧いただければと思います。
次回のゲスト講師をお招きする日は12月15日の予定です。
ブックウォールにも案内を掲示します。
皆さんの聴講を歓迎します。






(文責:関口和代)

2016年11月6日日曜日

ハワイと日本の観光施設の比較調査を行いました

皆さんこんにちは。経営学部教員の柴田です。
私のゼミでは、以前より観光ビジネスの研究を進めています。その一環として、今年の柴田ゼミでは、ハワイと日本の観光施設の比較研究を行っています。ハワイは日本人にとってたいへん馴染み深い海外旅行の訪問先ですが、ハワイの側から見ても、観光ビジネスは州内の重要産業であり、日本からの観光客は米国本土に次いで2番目の多さであり、重要な顧客であるわけです。そのため、本年度は4組の比較対象を選び、夏休み前から、日本国内の観光施設を実地調査して、9月上旬に比較相手のハワイの観光施設を現地調査しました。その4組とは、以下の通りです。

 戦跡観光戦艦三笠(神奈川県横須賀市)と戦艦ミズーリ
 産業観光桔梗屋信玄餅工場(山梨県笛吹市)とメネフネマカデミアナッツチョコレート工場
 集客施設型観光新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)とシーライフパーク
 景観観光鯛の浦(千葉県鴨川市)とハナウマ湾

ゼミ生も4つの小グループに分かれてそれぞれのテーマを選んで研究を進めますが、「他の場所のことはどうでも良い」などと思わないように、見学はグループによらず可能な限りゼミ生全員で自分の目で確かめるように、参加してもらっています。

まず7月3日(日)には、戦艦三笠と新江ノ島水族館に行きました。戦艦三笠は日露戦争時に東郷平八郎大将が座乗した連合艦隊旗艦であり、艦内にも日露戦争に関するさまざまな展示が行われています。新江ノ島水族館は、観光地として有名な江ノ島のビーチサイドにある水族館で、くらげの展示やいるかのショーで知られています。


次に7月16日(土)には、鯛の浦に出かけました。ここは日蓮上人が生まれた際に、鯛が飛び跳ね、ハスの花が咲き乱れたという伝承を持つ場所です。本来は比較的深い層を回遊するはずのマダイが浅い入り江の根付きになり、遊覧船から船べりを叩くと鯛が水面近くまで集まってくる様子を見ることができます。ただ、「人気のある今日的な観光地」とは言いがたく、遊覧船に乗る前に集合写真の記念撮影を行うなど、昭和の時代のまま残っている雰囲気があります。
さらに夏休みに入ってすぐの8月2日(火)には、桔梗屋信玄餅工場を見学しました。ここは工場と売店が一体となった施設で、山梨県の代表的な土産物である信玄餅の製造販売だけでなく、ここでしか購入することのできない、限定商品の販売なども行っています。


以上のような事前学習を行った上で、9月6日(火)に出発して、ハワイで現地調査を行いました。9月6日(火)には、ホノルル国際空港から直接真珠湾のアリゾナ記念館ビジターセンターに向かいました。

いかにもハワイという感じの良い天気でしたが、まことに残念ながらアリゾナ記念碑に渡る船が大混雑で待っている時間的余裕がなく、戦艦ミズーリに移動となりました。戦艦ミズーリは、太平洋戦争終結時に日本が無条件降伏文書の調印を行った場として知られています。主砲の前で記念撮影を行っていますが、日露戦争当時の主力艦と太平洋戦争当時の主力艦では、主砲の大きさにかなりの違いのあることが分かります。


9月7日(水)の午前中に、メネフネマカデミアナッツチョコレートの工場に行きました。現地の従業員の皆さんが1つ1つ手作りで作っているプロセスを見学するだけでなく、同じように自分たちでもチョコレート作りを体験し、市販製品同様にパッケージにされて持ち帰ることができます。また、売店では各種のチョコレートを購入することもできます。


9月7日(水)の午後には、ハワイに在住してFM放送のDJを務め、現地からの情報を伝えるパーソナリティの徳重玲子さんを訪問し、ワイキキのSTUDIO RIM HAWAIIで、海外で仕事することの体験談をお伺いしました。さらに、JALPAK International Hawaiiの本社を訪問し、シニアマネージャーの三浦理充さんから、ハワイの観光事業の現状と、海外で働くことの体験談をお伺いしました。




9月8日(木)の午後には、オバマ大統領の母校として知られる名門校の私立プナホウ高校を訪問し、異文化コミュニケーションを実践しました。日本語を勉強中の高校生のクラスに入り、日米の学生生活の話しをしたり、一緒にキャンパスツアーに廻りました。高校といっても、東京経済大学より広い敷地があり、きれいに手入れされた芝生の広がるキャンパスに体育館や食堂などいくつもの建物が並んでいます。


9月9日(金)には、シーライフパークと隣接するハワイパシフィック大学オセアニック研究所を見学しました。ここは、ハワイに生息する水生生物の展示と保護に力をいれており、舞台裏を学ぶとともに、オセアニック研究所で魚類資源保護と養殖の試みを見学しました。ここでもマーケティング部の氏原部長やオセアニック研究所のロス所長よりさまざまなお話しを伺いました。

9月10日(土)には、ハナウマ湾を見学しました。ここは多くの熱帯魚の泳ぐ珊瑚礁として知られた海岸でしたが、観光客の増加により環境破壊が進んだため、現在は自然保護のために、入場時にハナウマ湾の歴史や自然保護教育のためのビデオを見ることが義務付けられていたり、多くの規制が行われているところです。ここでは実際にシュノーケリングで魚の生態を観察しました。

このようにして行われた今年の海外ゼミ研修は、参加した学生にとっても学ぶところの多いものであったと思います。行く先々で、実際に働いている方たちに質問を繰り返したり、お話しをうかがっているゼミ生を見ていると、決して物見遊山の旅行ではなく、きちんと目的意識を持って現地で知りたいことを調べているのだということが分かります。引率教員としては、学生の成長を見ているようで、ちょっと嬉しいことでした。研修の内容については、10月19日(水)の昼休みの成果報告会でゼミ生が報告いたしました。

さらに比較研究の成果については、12月10日の経営学部ゼミ研究報告会で発表する予定です。今年度は、かなり充実した内容の発表ができるのではないかと期待しています。
(文責:経営学部 柴田 高)