2015年12月27日日曜日

海外体験の成果をまとめることが大事!

皆さんこんにちは、経営学部教員の柴田です。
もうすぐ2015年も終わり、2016年が始まります。2016年にはリオデジャネイロで中南米で初めてのオリンピック・パラリンピックが開催されます。これを契機として、人や物の動きもますます地球規模で拡大すると予想されます。このようなグローバル化の進展に合わせて、東京経済大学でもさまざまなかたちで学生のグローバル体験を支援する試みを行っています。私の担当する授業の中でも、「グローバル・キャリア入門」でタイ・バンコクの泰日工業大学と相互交流を進めたり、ゼミ生を引率した海外ゼミ研修などを行い、このブログの中でもその様子をご紹介してきました。
たとえば、2015年度のグローバルキャリア入門のタイ・バンコク研修とか、2014年度の海外ゼミ研修(フランス)などですね。


実は今年(2015年度)も海外ゼミ研修を行うつもりでいたのですが、参加者がゼミ生の4分の1程度しか集まらず、大学から支援される正規の海外ゼミ研修(ゼミ生の過半数の参加が条件)とならず、いわば「一部のゼミ生が参加する自主的?なゼミ旅行」のような感じになってしまいました。今年は、海外ゼミ研修に応募しながら、私のゼミと同様に過半数の参加者が集まらずに辞退するゼミがいくつもあり、国際交流委員でもある私の立場からは、いささか残念な状況だと思っています。


私のゼミの「一部のゼミ生が参加する自主的?なゼミ旅行」の場合は、2年生7人が参加して9月3日から9日まで、アメリカのロサンゼルス地域に行き、テーマパーク事業や大学のブランドビジネスの現状をつぶさに観察してきました。1枚目の写真は、サンタモニカ海岸、2枚目の写真はユニバーサルスタジオの入り口、3枚目の写真はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で撮影したものです。




今年は、自由参加の自主的な旅行のため、あまりうるさい課題を設けることなく、アメリカでの生活を楽しんだのではないかと思いますが、それでもみんなアメリカでの生活というものを肌で感じることができたかと思います。みんなで一緒に体験して、みんなで一緒に課題を考えることは非常に貴重な経験で、今回の成果は12月12日に行われた経営学部ゼミ合同研究報告会の発表に反映されていることと思います。また、ゼミナール連合会が毎年発行する論文集の『ゼミナール論叢』に掲載の論文にも反映されるはずです。


ところで、遅くなりましたが、2015年8月に行ったグローバル・キャリア入門のタイ・バンコク研修の成果報告会と2016年度に向けた説明会を、以下の通り行います。ASEAN圏で活躍してみたい、とお考えの皆さんは、ぜひご参加ください。


日時:2016年1月13日(水) 12:10~13:00
場所:東京経済大学6号館2階 学習センター


多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
では、皆さん、2016年に向けて、良いお年をお迎えください。

2015年12月21日月曜日

1年生による図書館展示の試み(グループ編)


流通マーケティング学科の丸谷です。9回目の執筆です。今回は1年生の科目であるフレッシャーズセミナーbの授業で行っている図書館の展示企画(なお、2014年4月開館の新図書館については、2014年6月2日に田中先生が書かれた経営学部ブログに詳細が書かれています)について報告します。 
 
この科目は1年生の秋学期(9月~1月)までに設定されている20名程度が履修する少人数科目です。ゼミを重視する東京経済大学は春にもフレッシャーズ・セミナーaという科目を配置し、入学者の多くが履修していますが、その応用編的な位置づけの科目です。
 
今年のフレッシャーズ・セミナーbでは、私が図書館の展示に協力してカフェの展示を行ったことをきっかけに(詳細は、http://tkubiz.blogspot.jp/2015/08/blog-post_17.htmlに執筆しているのでご参照下さい)、ゼミ生企画による展示企画を授業の課題として行うことになりました。
 
 
授業は半期15回ですが、今回は前半のグループに分かれた企画までの部分を報告します(個人による改善は次回報告予定です)。
 
大まかな流れとしては、第1回目授業でのオリエンテーションとチーム分けの後、第2回目授業でのテーマ選定のためのグループ報告とその他のチームの皆さんとの議論を経て、第3回目授業での図書館での資料検索実習兼展示方法のレクチャーを行った後、第4回目以降企画を詰めていきました。
 
第9回授業の12月8日にいよいよ図書館にて実際に展示の準備を行いました。展示前は以下の状況でした。
 

 
図書館の方の事前の最終説明の後、
 
 
事前準備にかなり時間をかけたこともあり、展示は比較的スムーズに進み、
 
 
 

1時間半の授業内で以下のようになりました。
             
          

ラグビーの展示
 
温泉の展示
 
動物園・水族館の展示
 
雑誌の展示
 
 


     
 その後の随時改訂が行われ、図書館の現役利用者代表として、私が担当するマーケティングのゼミ生によるコメントをもらうために、集まってもらった2日後には、
 
 
以下のように進化していました。
 
ラグビーの展示修正後(POPが大幅に修正)
温泉の展示修正後(POP大幅拡充)
動物園・水族館の展示修正後(並べ方の一部修正)
雑誌の展示修正後(POPを展示)
 
 
学期末に向けて10回目以降の授業では改善提案を考え、随時改善していく予定なので、図書館1階マガジンラックの前のブックウォールDにて、ぜひ一度ご覧ください。また、改善に向けたご意見がございましたら、丸谷(maruya@tku.ac.jp)までご連絡頂ければ幸いです。
                             
文責 丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)
 
 
 
 
 
 
 

2015年12月13日日曜日

山本ゼミ「多摩の学生街づくりコンペティション2015」優秀賞受賞!!&多摩大AL発表祭・招待報告&経営学部ゼミ報告会

中小企業経営論担当の山本聡です。

山本ゼミは学外ゼミ活動を積極的に実施していて、企業訪問・調査やコラボ企画だけでなく、外部のプレゼン・コンテストや他大学報告会への参加、インゼミ(4大学中小企業研究インターゼミナール:http://tkubiz.blogspot.jp/2015/08/4.html)にも重きを置いています。

2015年12月12日(土)は山本ゼミ生が予選を勝ち上がったり、招待されたり、参加する

① 公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩主催
  「多摩の学生まちづくりコンペティション2015」本選(決勝)
  http://nw-tama.jp/news/2015/11/20157-1411.php

② 多摩大学 2015年度 多摩大アクティブ・ラーニング発表祭・招待報告
  http://www.tama.ac.jp/cooperation/managementcenter/2015_ActiveLearning.html

③ 我らが東京経済大学経営学部 ゼミ研究報告会
  http://www.tku.ac.jp/news/pdf/2015_Keiei_houkokukai.pdf

の三つが重なってしまい、山本も一日で多摩市(多摩大)→国分寺市(東経大)→立川市(たましんRISURUホール)を移動するなど、まさに“師走”でした。 山本ゼミの2015年で最も忙しく長かった日を皆様にご紹介します。

1.「多摩の学生まちづくりコンペティション2015」優秀賞 受賞!!

 このコンペは昨年から始まったもので、「学生が大学教員の指導を受けながら、フィールドワークを通じて構想・実践した地域課題解決のための企画・提言」をプレゼン形式で競うものです。多摩地域のそうそうたる大学のそうそうたるゼミ・研究室が参加しています。また審査員

八王子商工会議所会頭、多摩信用金庫 会長、京王電鉄常務取締役、日本経済新聞社支局長、
                                                                                                                        (etc,etc)
といった多摩地域を代表する方々です。本コンペに参加すると、

・他大学のゼミ・研究室で、地域の企業や行政組織、NPO法人と多様な連携をしていること
・それを研究成果として、高度な論文やプレゼンに昇華させていること

に驚きます。山本ゼミでは多摩の日本酒企業や多摩信用金庫と連携した調査・研究成果地域活性化の企画を携えて、本コンペションに参加しました(当該企画に関しては、そのうち、当blogで紹介します)。11月14日の予選を勝ち上がり、12月12日の本選(決勝)に歩を進めました。

写真1.決勝会場のたましんRISURUホール


写真2.スポットライトを浴びながらのプレゼンby山本ゼミ生←緊張しています
(他チームの学生のプレゼンがとてもうまくて、ドキドキ)


写真3.審査が終わり、山本ゼミは「優秀賞」(2位)!!!
審査委員長から賞状トロフィーを授与される山本ゼミ生
(山本は少しうるっときていました)

写真4.ゼミ生と山本で表彰式後の記念撮影


 写真5.最優秀賞の東京工業高専情報工学科 制御情報研究室と記念撮影
懇親会で仲良くなり、教員と学生で二次会・打ち上げに行きました
(彼らは産学官連携の王道研究を行っています。その成果は「すごい」の一言)



2. 2015年度 多摩大アクティブ・ラーニング発表祭・招待報告
   山本ゼミでは昨年から、多摩大学の地域活性化マネジメントセンター主催「アクティブ・ラーニング発表祭」の学外ゲストとして、招待報告の栄誉に預かっています。多摩大のゼミは地域・企業連携がとても盛んです。第一回の多摩の学生街づくりコンペションで、法政大学、明治大学、首都大学東京といった大学を押さえ、最優秀賞に輝いたのも多摩大学 経営情報学部 梅澤佳子ゼミ。よって、他流試合を強く意識して、招待報告を行っています。今年は3つの研究成果を報告しました。
  
  山本は上述したようにRISURUホールにいたので報告を聞けなかったのですが、多摩大の先生や関連する自治体の方々のご指導を頂けたものと思います。以下、写真で紹介。


写真6.多摩の日本企業のインバウンド需要獲得モデルの研究報告


写真7.空き家を高齢者介護施設に利用した起業・ビジネスモデルの研究報告



              写真8.多摩の日本酒企業とのコラボ企画の研究報告




写真9.報告終了後、記念撮影!!





3. 東京経済大学経営学部 ゼミ研究報告会

  本年度は1、2が重なったため、断腸の思いで、経営学部ゼミ研究報告会の山本ゼミからの参加を一チームとしました。13:15~13:27の山本ゼミの報告だけを聞いて、後ろ髪を引かれながら、立川に移動した次第です。山本ゼミの報告に対し、1年生が熱心に聴講していたり、他ゼミの2年生や4年生から鋭い質問が飛ぶなど、大変に水準の高い研究報告会だと改めて認識しました。


写真10.2年生2名がこの日に照準を合わせて、練習。
その成果を見せてくれました。

 以上、2015年12月12日は山本ゼミ、というか山本にとって今年で一番長い日でした。栄誉ある賞を頂き、他大の先生方にご指導頂き、東経大の経営学部の水準の高さを再認識するといった、充実した一日でもありました。

 これらの根幹には、東経大での日々のゼミ活動があります。皆さんも是非ご一緒にゼミ活動をしましょう♪

山本聡(担当:中小企業経営論)

2015年12月7日月曜日

【学問のミカタ】今年のクリスマスは何を買う?

東京経済大学の本藤です。
「クリスマス」という響きから、みなさんは何をイメージしますか?
サンタクロース、トナカイ、デコレーションケーキ・・・


 そんなクリスマスと聞いてイメージできる映像を答える人が多いかもしれません。
 誰のためのイベントとしてイメージしますか?
 家族、恋人、友達・・・

 
 
これはそれぞれの人が置かれている境遇によっても異なるかもしれません。
受験生だと「センター試験まであと3週間ちょっと」と考える人がいるかもしれません。


 マーケティングの視点から言えば、数多くの人に「自分のイベント」だと発想させられれば、消費行動を生み出しやすくなり、社会的な経済効果は拡大します。多くの消費者が「クリスマスなんて私には関係がない」と思われてしまっては消費行動を誘発できず、多くの消費者が「クリスマスだから何かしたい」とか「クリスマスだから何か買おうかな」とか発想してくれるから需要が生まれ、購買行動につながります。

 先月、中国では先月の「1111日」は「独身の日」として、中国ネット通販のアリババの売上が2兆円近くになりました。日本も最も多い世帯である単身世帯に焦点をあてたイベントを企画したら、「自分のこと」と考える消費者の購買行動を刺激して、大きな経済効果が見込めるかもしれません。

 クリスマスというと、アメリカでは年間小売販売額の約2割を占めます。「クリスマス商戦」という言葉があるように、小売各社は、ハロウィーンが終わってからクリスマスイブまでに様々なプロモーション(販売促進)を打ち出します。

 

 
 秋のハロウィーンからクリスマス、そして新年と年末年始には「自分のイベント」あるいは「自分たちのイベント」だと考える消費者が数多く存在するということですね。みなさんは、今年のクリスマスはどんなクリスマスにする予定ですか?
日本経済のためには、ムダ遣いもムダ遣いになりません()
逆に、どれだけ大きな買い物に価値を見出してもらえるかについて、すべてのビジネスが頭を使って消費刺激策を考えています。

 たとえば、クリスマスソング。
まだ11月だというのに、ボクが利用している八王子駅前の書店でもスーパーでは早くもクリスマスソングが流れています。
 それを中学2年になる娘に伝えたところ、「クリスマスソングが流れていると、目の前の商品を買いたくなる」と言っていました。クリスマスソングを聞くと消費意欲を刺激するという研究報告は未確認ですが、意外と音楽による消費刺激はあり得るのかもしれないと考えてしまいました。

 クリスマスが終わると、年末イベントから年始イベントへとつながっていきますが、ビジネス側としては、いろいろなプロモーション方法の検討が進められています。





本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)

本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/