2015年6月28日日曜日

夏のオープンキャンパスでTFT健康ランチが体験できる!(小木ゼミ通信 vol.9)

 マーケティング担当の小木紀親です。

 ゼミで「こんなお菓子あったらいいなプロジェクト」をやっている関係で、どうしてもお菓子関連の商品には敏感になってしまいます。

 そんな中、最近、気になっている店は、「世界で2番目においしい焼き立てメロンパンアイス」です。「㈱グランタス」(本社・金沢市)が提供する同商品は、焼き立てのメロンパンにアイスを挟んだもので、それを求めて連日長蛇の列となっています(2015年6月現在、全国27店舗で販売)。

連日長蛇の列
気になっているというのは、必ず食べてみたいからではなくて、「なぜここまでして売れているのか、わからない商品」という点で気になっているのです。奇抜なネーミングとマスコミを活用した戦略は大成功と言えますが、本当のヒット商品として根付いていくのか、はたまた一過性のブームで終わりはしないか、マーケティング的にはとても興味深い題材になりそうです。注目です。


 さて、本日は、TFT×東経大生協×小木ゼミによるTFT健康ランチ企画・販売のお知らせをさせて下さい。

  TFT健康ランチ企画・販売

  今年は、7月とオープンキャンパスで実施!

本年度の「TFT×東経大生協×小木ゼミコラボ:健康ランチ販売プロジェクト」ですが、ようやく日程など詳細が決まりました。
 東経大・小木ゼミが進める本プロジェクトは、今回で第5弾になりますが、東京都内の大学でもまだ数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入してくれた健康ランチの売上の一部をアフリカの子どもたちの給食に寄付させていただくものです。

 これまでのメニューをまとめてみましょう(詳しくは、バックナンバーをご覧下さい)。

2013年夏 キーマカレー
2013年冬 ふわとろオムライス
2014年夏 たっぷるこぎ丼
2014年冬 2種ルゥ☆ふわとろオムライス

 そして、2015年夏にお届けする第5弾は、

TFT健康ランチ名:「先どり夏のマサラ・ナン・カリー&サラダ」(420円)

販売期間:7月1日(水)~7月14日(火)

場   所:東経大生協食堂


です。


 そして、もうひとつビッグサプライズがあります。なんと、TFT健康ランチが夏のオープンキャンパス(7月26日、8月22日、8月23日)でも登場することになりました。入試課も引き込んでのカルテットな取り組みです。

オープンキャンパスで東経大への来訪を考えている、

高校生のあなた!

そしてご家族の皆さん!


オープンキャンパスでは、(無料)学食体験があり、そこでもTFT健康ランチを選ぶこともできます。ぜひ、オープンキャンパスにいらしてください!

こちらのメニューは、


TFT健康ランチ名:「ふわとろオムライス」(学食体験)

販売期間:7月26日(日)、8月22日(土)、8月23日(日)

場   所:東経大生協食堂

です。
奥が7月販売メニュー/手前がオープンキャンパスメニュー


 さらに、7月26日(日)のオープンキャンパスでは、小木ゼミによる「企業とのコラボ企画~お菓子の新商品開発、Web国分寺物語、TFTランチ企画~」のゼミ報告会もあります。ご興味のある方は、ぜひ見にいらしてください。
 

 とにかく、今年の夏は、東経大オープンキャンパスで決まり!

 たくさんの皆さんのご来訪、心よりお待ち申し上げます。


   
                                         文責:小木紀親
 

 
 


 







2015年6月22日月曜日

人名もグローバル化?

 流通マーケティング学科の北村です。
 前々回の柴田先生、前回の関口先生と、グローバル人材について書かれていましたね。今日はその流れで、人名における海外対応について記したいと思います。

 明治安田生命は毎年、保険加入者の子供の名前調査を実施しています。2014年の「読み方ベスト50」によると、男の子は「ハルト」が6年連続で1位、女の子は「メイ」ちゃんが4年ぶりの1位だそうです。

 このベスト50にランクインした名前の読み方を見てみると、外国人でも発音しやすそうで、覚えやすそうな名前が、それなりの数あります。ちなみに同社の保険加入者の国籍は不明ですが、ほとんど日本人だと推測されます。

 具体的には、男の子では、10位カイト、28位ルイ、32位タイガ、44位レオなどがランクインしています。さらに顕著なのが女の子で、上述の1位メイに加え、3位リン、5位リオ、10位ハナ、14位ミオおよびユナ、23位サラなどがランクインしています。こうした名前の場合、名字がなければ日本人とは思われないかもしれません。

 今回、このことが気になったのは、私もレポートやテスト等の採点のため、本学の学生の名前を見ていて、やはり外国人風の名前が少なからずあると感じていたためです。親御さんが子供に、国際的に活躍するグローバル人材になるよう期待を込めて、名付けたのかなと思っています。

 ところで、海外では、読み方は言語により多少異なるものの、ルーツを同じくする名前があることをご存じでしょうか?例えば英王室のキャサリン妃は英語読みですが、フランス語読みだとカトリーヌ、ロシア語読みだとエカテリーナです。その義父はチャールズ皇太子ですが、ドイツ語読みだとカール、スペイン語読みだとカルロスとなります。ちなみにキャサリン妃が先日出産した王女の名前シャーロットは、チャールズの女性読みです。

 また、特にキリスト教の普及している国では、聖人の名前に由来する命名がよく見られます。聖パウロに由来するポール(英語)、パブロ(スペイン語)、聖ペテロに由来するピーター(英語)、ピエール(英語)、ペーター(ドイツ語)、聖母マリアに由来するメアリー(英語)、マリー(仏語)などです。このようにルーツが共通の場合は、わざわざ外国人風の名前をつけなくとも、海外でも通用しやすそうですよね。

 しかし、日本人でも、外国とルーツを共にできるものがあります。そう、漢字です!中国、香港、台湾、韓国の方には、伝統的な日本人らしい名前でも、漢字で名前とその意味を伝え、理解してもらうことができます。

 ところが、ややこしい問題があります。発音です。
 私のゼミの卒業生に、香港出身のチョウくんという男性がいます。チョウという名字は漢字で書くと「周」です。チョウくんは来日後しばらく、剣道を習っていたそうなのですが、その師範が「シュウくん」と呼ぶので「僕はチョウです」と訂正したのに、何度お願いしてもその人はシュウくんとしか呼んでくれなかったそうです。日本人は「周恩来」を「シュウ」さんと呼ぶように、中国語の発音よりも日本語の読みの方がなじみがあるからです。(なお「周」は、北京語(中国の標準語)だと「ジョウ」さんになるのですが、チョウくんは香港出身なので広東語、よって発音は「チョウ」さんになるのです。)

 私は数年前に中国語を習っていましたが、名字の「北村」は北京語で「ベイツン」と発音するので、クラスではベイツンと呼ばれていました。しかし、チョウくんをシュウくんと呼ぶのも、キタムラをベイツンと呼ぶのも、固有名詞なのに発音を変えるというのは、考えてみればおかしな話です。

 というわけで、漢字圏の東アジア諸国ならば日本人らしい名前のままでも通用しやすいとは、必ずしも言えないかもしれません。そうなると、やはり名前そのものを外国人風の名前にしてしまうという発想も分かる気がします。

 ほかに、本名とは別に、外国人風のニックネームをつけるという手もあります。先のチョウくんは、実はリッキーという英語名も持っていて、皆こちらで呼ぶそうです。香港では、この英語名の方が日常的に使われるので、友達と知り合ってずいぶん経ってから、ふとしたきっかけで本名(中国語名)を知って驚くことも多々あると話してくれました。ジャッキー・チェン、ブルース・リー、レスリー・チャンなどもそうで、中国名の名字に英語名の名前を組み合わせています。チョウくんによると、香港では英語名のニックネームを本人が子供の時につけるそうです(よって、適当につけてしまう場合も多いとか)。台湾の人も同じく英語名のニックネームを持っていることが多いのですが(例えばテレサ・テン、ビビアン・スー)、私の台湾の友人は、中学の英語の先生がクラス全員に英語名をつけたと話してくれました。いずれにせよ、英語名をつけるのは親とは限らないのですね。

 本名自体を海外でも通用しやすくするのか、日本人ながらの名前のままで意味を説明するのか、あるいは本名とは別に海外でも通用しやすいニックネームをつけるのか。留学したり、海外で働いたりすることを希望する人ほど、考えることになりそうです。

文責:北村真琴(流通マーケティング学科 准教授)

2015年6月15日月曜日

グローバル人材ってどんな人材?


 皆さん、こんにちは。経営学部の関口和代です。

 いろいろなところで「グローバル人材」の必要性が言われていますが、そもそも「グローバル人材」ってどんな人材なのでしょうか。
 海外で働く人なのか、海外の企業や人と仕事をする人なのか..
 
 経済産業省や文部科学省をはじめとした官公庁や、民間企業・大学でも、お題目のように「グローバル人材」「グローバル人材」と言っていますが、その定義はあいまいです。
 ここ2、3年のゼミ活動でも、ゼミ生達の興味・関心をもとに、さまざまなアプローチで「グローバル人材」について検討してきました。
 グループ単位で調査・研究を進めているのですが、対象とする産業や職種によって、その定義や課題等は多様です。


 今年も、「グローバル人材」をゼミ全体のテーマとしつつ、
 グループ毎に、対象を絞り込み、調査・研究を進めているところです。
 もっと図書館を積極的に活用し、文献にあたってほしいと思っているのですが、うまく活用できていないようでしたので、オリエンテーションをしていただきました。
 文献をどう探したらよいか、文献活用ソフトのrefworksの使い方等を丁寧に教えていただきました。
 また、現段階では、インターネット上にあふれる玉石混交の情報に翻弄されているきらいがありましたので、リアルな情報に触れることで、もっともっと柔軟に考えてほしいと思い、今週のゼミには、ゲスト講師をお招きしています。
 
 外資系企業、日本企業にお勤めになった後、現在は、カンボジアを中心に大変ユニークな取り組みをされている方です。
 いつもは東南アジアをフィールドに大活躍されている方ですが、6月に日本にいらっしゃるということで、ご依頼してしまいました。
 どんなお話をしていただけるのか、私が一番ワクワクしています。
 その内容については、また改めてご報告できたらと思います。
 

 ゲスト講師の森山さんが取り組まれている素敵なプロジェクトにご興味のある方は、下記サイトも是非ご覧ください。
☆サムライカレープロジェクト
   http://samuraicurry.com/

  経済産業省・観光庁主催の「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する取り組みとして表彰されています。

☆講師ご紹介
   http://morizo.asia/?cat=46



(文責:関口和代)

2015年6月7日日曜日

タイの短期留学生と本学学生の交流プログラムを行いました

 皆さんこんにちは。経営学部教員の柴田です。
 前回3月にこのBlogに執筆した際に、本年度から「グローバルキャリア入門」という名前の科目を開講して、タイのバンコクにある泰日工業大学経営学部の学生との相互交流を進めるということを書きました。詳しくはこちらを参照してください。


 この科目は、海外から日本に来る短期留学生と交流するインバウンド型のグローバル化と、日本から海外に出かけて現地で交流するアウトバウンド型のグローバル化の両方を体験するというユニークな試みとして企画いたしました。今回が初めての企画なのですが、5月11日(月)に、泰日工業大学から6名のタイ人学生が来日し、本学の国際交流会館に滞在しながら、6月2日(火)まで、約3週間にわたりさまざまな双方向の異文化コミュニケーションを実践するプログラムを進めてきました。今回は、その様子をご紹介したいと思います。下の写真は、歓迎会の様子です。



 この交流プログラムの中心となるのは、「グローバルキャリア入門」を履修する学生8名と一緒に、「タイで日本の緑茶をもっとたくさん販売できるような事業の仕組みを考える」という共同研究にあります。タイでもお茶は広く飲まれているのですが、ペットボトルや紙パックに入った清涼飲料としてのお茶の多くは、甘味料や香料が加えられたものです。日本人が飲むと、ちょっと驚くような甘さやフレーバーのものが多いのですね。日本企業もタイで緑茶ビジネスを試みてはいるのですが、まだ大成功とまでは行っていません。そこで、日本企業は何を行うべきなのかを考えよう、というのが今回のテーマです。今回は、本学卒業生の馬場章夫さん(1985年経営学部卒)が社長を務める愛国製茶株式会社のご協力で、全茶クラブという業界団体の年一度の総会にお伺いし、会員企業の皆さんから、タイにおける日本茶市場、および日本のお茶企業の海外進出について、直接お話しを聞く機会も設けました。

 研究にあたっては、タイ人学生は英語と日本語を勉強中ということですし、日本人学生も中学校以来何年かは英語を勉強中です。両方の学生が3つのグループに分かれ、一緒に調べたり、ディスカッションしながら、考えをまとめていきました。その結果を、5月30日(土)の発表会で発表をお願いしたのですが、今回、ハードルを高くして、日本人学生には英語で、タイ人学生には日本語での発表とさせていただきました。皆さん苦心した甲斐あって、なかなか興味深い発表になっていたと思います。下の写真はその発表会の一コマです。




 3週間の短期留学期間内では、このほかにも日本語の授業や、英語で経営学、会計学、経営情報マーケティングを学ぶ時間も設けました。さらに、茶道・きもの・生け花などの日本文化体験なども行いました。下の写真はタイ人学生とグローバルキャリア入門履修生がきものを着て、新緑の大学構内で記念撮影をしたものです。



 また、学外でも、多摩信用金庫のご協力で、先端技術を持つ多摩の優良企業である京西テクノスの企業見学を行いました。さらに秋葉原のハイテクビルやコンビニエンスストアのバックヤード見学、アジア文化協会への表敬訪問、秋葉原や中野ブロードウェイ、三鷹の森ジブリ美術館などサブカルチャーの聖地の見学、田島博和教授のご自宅の家庭訪問、東京スカイツリー・浅草・お台場などの都内見学などなど、実に盛りだくさんの内容となったのではないかと思います。下の写真はお台場のガンダムフロントでの記念撮影です。



 なお、本学のWebサイトでも泰日工業大学生の来訪については公開しておりますのでこちらこちらを参照してください。海外から本学に短期留学生を受け入れて感じたことは、「グローバルキャリア入門」を履修する学生に、非常に大きな刺激となったことですが、実はそればかりでなく、多くの波及効果があったと思っています。受け入れにあたり、多くの先生方にさまざまなご協力をお願いいたしました。その中で英語での授業で「英語で経営学を教える」という実績ができたばかりでなく、岸先生や関口先生、加藤先生、さらには私・柴田など関連するゼミの学生や院生の皆さんにさまざまな協力を頂きましたが、異文化コミュニケーションを理屈でなく、肌で感じられるまたとない機会となったことと思います。

このBlogの執筆ローテーションですと、次回の私の出番は8月後半かと思います。そのときには今度は本学学生がタイ・バンコクに行って、どのような活動を行ってきたかをご報告できると思います。今度はアウトバウンド型のグローバル化です。
どうか、お楽しみに。

(文責:柴田 高)

2015年6月1日月曜日

【学問のミカタ】梅雨に売れる商品は?


 東京経済大学の本藤です。
 今月のお題は「梅雨」。
 マーケティング的視点で「梅雨」を考えていきます。

 梅雨になると消費者の需要が強まる商品があります。
 どんな商品をイメージするでしょうか?



 フツーに考えると、傘やレインシューズ(雨靴)、レインコートが直接的なイメージで思い浮かびそうですね。
 でも、これらの商品は毎年購入するものでしょうか?

 少なくとも僕は毎年買いませんし、そもそもレインシューズやレインコートが欲しいと思ったことはありません。
 ただ、傘の撥水効果は経年劣化するものなので、雨の多くなるシーズンに買い替え需要が発生する可能性はあります。レインシューズやレインコートの需要を喚起するためには、やはり流行を発信することで、これまで使用していた商品を古いと感じさせる(陳腐化させる)ようなマーケティングも考えられます。とは言っても、近年のアパレル業界の傾向として、流行り廃りのない定番アイテムが支持されているので、陳腐化戦略の有効性も一部の消費者に限られてくる可能性があります。

 

 僕の主な研究領域となっているドラッグストアでは、梅雨になると売れる商品があります。
 梅雨のシーズンは、前線を伴う低気圧が長期的に日本に停滞するので、神経痛が起きやすいシーズンと言えます。そんな時に需要が高まる医薬品は、ロキソニンやバファリンのような鎮痛薬です。神経痛や偏頭痛などの自覚症状であれば、鎮痛薬を購入しようと考えて、お店に足を運ぶことになります。でも、お客様は「鎮痛薬」を買いに行くというだけで、必ずしも「ロキソニン」や「バファリン」を買いに行かないかもしれません。そこでメーカーや小売業によって仕掛けられるのが店頭マーケティングになります。

 「鎮痛薬」の売場に行って、お客様に「効きそう」と思わせる陳列を工夫します。あるいは、大きく目立つPOP(売場に掲示される価格や商品特性に関する情報提供ツール)を設置したりします。そこで、購入してもらえて満足できれば次回は「鎮痛薬」を購入しに行くのではなく「ロキソニン」や「バファリン」を購入しに行くことになるかもしれません。
 このように目的来店させられるような商品は、売場において「強い商品」として位置付けられることになります。

 
 
 でも、せっかくお店に来て頂いたお客様が目的の商品だけで終わらせてしまってはいけません。店内では関連するニーズや違ったニーズを引き出そうと仕掛けています。

 この時期にお店に行くと、除湿剤や防カビ・防虫剤がセットで大量陳列されていることが多くなります。神経痛対策で来店したお客様に、「そういえば湿気が強くなってきたから、除湿剤も買っておこうか」と課題認識させると、新たな需要を掘り起こせるのです。

 このように「鎮痛薬を買いに行こう」と考えて来店し購入するような購買行動を「計画購買」と言い、想定もしていなかったのに店頭で見て急に購入するような購買行動を「非計画購買」と言います。それぞれメーカーや小売業が仕掛ける店頭プロモーションは異なってきます。
 また、「計画購買」にフィットした商品もあれば、「非計画購買」を仕掛けやすい商品もあります。一般的には、医薬品は目的買い(計画購買)が多いのに対して、お菓子などは衝動買い(非計画購買)が多いようです。
 
 
 
本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論担当)
本藤ゼミ活動報告ブログ(http://hondo-seminar.blogspot.jp/