2015年9月20日日曜日

夏の出来事、健康は第一に!(小木ゼミ通信 vol.10 ~小木ゼミ合宿など~)

 

 夏休みもついに終わってしまいましたね。
 皆さんの夏休みは、いかがでしたか?

 私の夏休みは、大学で倒れ病院に担ぎ込まれるというえらいめにあったところからスタートしましたが、幸いにして現在は復活しました!健康第一がしみじみ感じられ、日ごろ不摂生を戒める良い教訓になりました。

 復活後は、いろいろなところの仕事や調査で飛び回り、締めはゼミ合宿でした。ゼミ合宿は毎度のごとく激しく、終了後はやはり3日寝込みました(笑)。

秋田・竿灯祭り 地域活性化の取材

春華堂のうなぎパイファクトリー

日清カップヌードルミュージアム


 さて、小木ゼミ通信も10回目となりました。
 本日は、次のラインナップとなります。
1.小木ゼミの近況報告
2.企業コラボの進捗状況
3.小木ゼミに関わる今後のスケジュール
などなどです。

 1.小木ゼミの近況報告

①ゼミ合宿(9月中旬草津温泉)

小木ゼミにとって夏合宿はとても大事な行事です。今年も3泊4日、総勢40名での合宿は、あいかわらず激しいゼミ合宿でしたが、2年生の団結力が増したこと、3年生がたくましく成長したこと、4年生が立派な大人(社会人)に見えたこと、本当にうれしく思える合宿でした。実に、良いゼミになってきたとしみじみ思います。でも、合宿終了後3日間寝込みましたが・・・・。

これが小木ゼミなのだ!


スポーツ大会

伝統行事・学年対抗食わず嫌い

研究発表/就職相談会

社会見学・富岡製糸場
 

伝統行事・愛のエプロン

伝統行事・愛の劇場 2年生


草津温泉湯畑・恒例の4年生とお散歩


 ②2016年 進一層トライアル採択

大学が進める「進一層トライアル」に、2014年、2015年に続き、来年度2016年度も小木ゼミが採択されました。昨年のゼミGPに続くW採択かつ4年連続は、史上初の小木ゼミだけの称号なのです。がんばるぞ!


 ③2015年日経 円ダービーの結果

なんと、小木ゼミの2つのグループが全国10位以内に2チーム入りました。ここ数年、毎年のように、好成績を得ています!日経新聞2015年8月29日朝刊に掲載及びHPにも掲載(下記)
http://www.nikkei.com/money/investment/derby.aspx?g=DGXMZO9092777025082015000000&df=2


 ④7月26日OCの小木ゼミ発表会は大盛況&TFTランチはNO.1に!

夏のオープンキャンパスには、高校生の皆さんがたくさん来てくれました。本当にありがとうございました。東経大の雰囲気はいかがだったでしょうか。小木ゼミも7月26日にゼミ発表会に出させていただきました。100名ほどの方が参観していただけました。少しでも東経大のゼミは頑張っているんだということが伝わっていれば嬉しいです。
 また、オープンキャンパス(7月26日、8月22日・23日)で提供したTFTランチが人気NO.1になったそうです。選んでいただいた方!ありがとうございました!


 2.企業コラボの進捗状況

 小木ゼミでは、個人研究以外に、次の3つの領域で企業・NPOとのコラボ企画を進めていますが、その進捗状況をお知らせいたします。各コラボの詳細は、過去の小木ゼミ通信をご覧ください。

①.商品開発プロジェクト 
こんなお菓子あったらいいなプロジェクト イーグル製菓×小木ゼミ コラボ
 
*夏休み後、各人による企画書提出
*9月に社長との打ち合わせ


②.地域活性化プロジェクト
*Web「国分寺物語」の企画・取材・制作 Nipponia Nippon×小木ゼミ コラボ

*8月 油井飛行士との交信イベントプロモーション
*9月 国分寺第2中学へのゲストティーチャー

 
③.国際貢献プロジェクト
*健康ランチ販売プロジェクト(貧困国支援活動・年2回) TFT(Table For Two)×東経大生協×小木ゼミ コラボ

*7月 TFT HPに協力組織に掲載
*7・8月 OCにTFTランチが登場し、人気ナンバー1に!


 3.小木ゼミの今後のスケジュール

9月25日(金) 国分寺第2中学でゲスト講義
10月初旬   お菓子PJの1次企画案提出
11月初旬   国分寺市役所主催イベントのプロモーション
11月21日(土) 小木ゼミOBOG会
12月2日(水) 「国分寺物語」シンポジウム【オープンゼミ】
12月12日(土) 経営学部ゼミ研究報告会 小木ゼミからは3つエントリー
12月16日(水) 「こんなお菓子あったらいいなPJ」ゼミ内選考会【オープンゼミ】
          終了後 クリスマスパーティー

*ゼミに興味のある方は、小木ゼミTwitter(@ogi_seminar)を見て下さい。


 文責:小木紀親

2015年9月14日月曜日

命を守る防災体験学習

はじめまして、吉田靖です。
以前から防災をテーマに今回のこのブログを書く予定でいたのですが、
今月は、茨城県常総市などで豪雨による大きな被害が出てしまいました。
みなさんはご無事でしょうか?
被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。

テレビなどで見ていると、多くの人が「こんなのは初めて」とインタビューに答えていました。
本当に大変だったと思います。

このような被害が発生すると、防災の大切さを改めて認識しますが、全ての面で
安全・安心な場所はないと考えて、事前にできるだけの備えを、各個人も、
各組織も、当然企業もする必要があります。

吉田ゼミでは、企業のいろいろなリスクを扱っていますが、
その一環として7月に東京臨海部の有明にある
防災体験学習施設「そなエリア東京」に行って体験してきたところでした。
その施設の公式サイトはこちらです。
http://www.ktr.mlit.go.jp/showa/tokyorinkai/index.htm

今回、団体としてガイド付きツアーでしたが、個人でも見学は可能ですので、
是非お出でになることをみなさんにお勧めします。
下の写真は震災直後の被災した街にいる想定で、どのようなことが大事かを体験学習しているところです。


その他に震度7の強い揺れの体験をしてもらった学生もいます。
ゼミ生は次のような感想を話していました。


外出先で震災が起こった時の、72時間生き残る方法を学べて良かったです。
備えておくべき物が分かったので用意しようと思いました。
震災の恐ろしさと非常食等の備品を準備することの大切さを改めて知ることができました。
震災発生時に生き残るためには様々な「そなえ」が必要なのだと思いました。
自宅に非常食を置くところから実践していきます。

そなエリアは、小さい子供を連れてきている家族だけではなく、
二十歳ぐらいの男子グループもいて幅広い年代の人が訪れていて驚いた。
震度7を体験して、地震の時は立ち上がれないということがよくわかった。
揺られている時は、頭が凄い振り回されて首が痛くなるかと思った。

今回そなエリア東京でもし震災が起こったらどう対応すべきなのかを学んで、
地震はやはりとても怖いものだと感じました。
もし、大きな地震が起きてしまったときは今回学んだことを実践できればいいなと思います。

東海地震や首都直下型地震の危険性が議論されている最近に
こうした体験ができたのは非常に有意義であり、
普段なかなか実感しづらい防災について学べたのは危機管理の観点で良かったと思います。
私自身災害について漠然とした知識しか無かったので
今回の体験を通してこれほど多くの物資や知識、避難行動が必要だと知り驚きました。
この経験を万が一に備え活用したいと思います。

模擬震災の部屋で、大きな音や赤色灯により想像よりも疲れた。
実際に地震が来た時のために心構えが必要だと感じた。

首都直下地震はいつ起きてもおかしくないと言われています。
今回そなエリアで教えていただいたことを忘れずに、
いざという時に冷静に正しい行動ができるよう、これからも備えていきたいと思います。

見学終了後は、私が以前勤めていた街の築地まで行き、築地市場を少しだけ見て、
皆でランチを食べて解散しました。

下の写真は、築地から隅田川に架かっている勝どき橋前での吉田ゼミの集合写真です。




さて、このブログは9月14日にアップしていますが、
吉田ゼミでは丁度9月14日からゼミ合宿で東北地方に参ります。
途中、三陸鉄道北リアス線特別列車にも乗車予定です!
私が次に書くときはそのご報告をする予定ですので、どうぞ期待下さい。 

吉田 靖 (よしだ やすし、経営財務論、基礎経営学など担当) 


2015年9月7日月曜日

【学問のミカタ】 月のマーク


東京経済大学の本藤です。
今月の共通テーマは「月」ですが、ボクの主たる研究現場でもあるドラッグストアの店頭で、常日頃から目にする「月」と言うと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?


ボクは、この花王石鹸に代表される花王のロゴマークを思い浮かべます。
「月のマークの花王」というフレーズは、幼少期の頃からテレビCMからしばしば流れてきたフレーズです。
「月」のマークですが、歴史をたどると、今のデザインからは程遠いデザインだったことをご存知でしょうか?
花王のロゴマークに関して、花王のコーポレート・サイト「花王キッズ」の中で紹介されていました。「なまえとマーク」というページ(http://www.kao.co.jp/kids/yurai/です。

1890年
それによると、これが最初のロゴデザインで、花王創業者の長瀬富郎が考えたということでした。かなり個性的な“月のマーク”なのですが、ここには「高品質の象徴にしたい」という気持ちが込められているということです。ただ、ボクの感覚からすると、どう読み取ると「高品質の象徴」をイメージできるのか悩ましいデザインです()
その後、以下のようなデザインの変遷を経て、最後のデザインが現在のロゴデザインです。
1897年

1912年

1925年

1943年

1948年

1953年


1985年

2009年
少しずつシンプルなデザインになってきています。
1925年から月の顔は笑顔になり、1943年から右向きだったデザインが左向きに変わります。これは、月の満ち欠けの法則を意識して、右向きの下弦の月はこれから更に欠けていくのに対して、これから満月に向かっていく左向きの上弦の月に変えて、花王の事業の成長を祈念しての変更のようです。

ロゴマークの変遷にも企業の歴史を感じます。
この花王の前身である長瀬商店では、外国製の日用品や文房具を扱っていたようなのですが、外国製の高品質な石鹸はとても高価で、日本製の石鹸は品質が低かったため、安くて品質の良いものを提供したいということで1890年の創業者の長瀬富郎が「花王石鹸」を開発しました。
当時は、洗濯用の石鹸を「洗い石鹸」と呼び、顔を洗うための石鹸を「化粧石鹸」とか「顔石鹸」と呼んでおり、「顔」をもじって「香王」や「華王」などと検討を重ねて、現在にまで流通している「花王石鹸」という名前になったとのことです。
そもそもは「顔石鹸」が端緒だった「花王石鹸」ですが、“安くて高品質な国産石鹸”と言いながらも、桐箱に三個入り35銭で発売されていました。当時は、米1升が69銭だったので、非常に高価だったようです。外国産の高級石鹸が3050銭だったので、若干安い程度ですね。


この桐箱入りの花王石鹸の効能訴求は凄いんですよね。
肌にツヤが出る、ニキビが治る、タムシにも効いて、しもやけや湿疹など全てを治すというスグレモノです!
現代であれば、間違いなく薬事法違反として誇大広告で摘発されそうなオール・イン・ワンのオールマイティ製品ということになります()
当時のおおらかな流通政策もうかがえるエピソードとも言えそうです。

そんな花王ですが、今ではコンプライアンス(法令順守)の意識が物凄く強い企業です。
社会的な信用を築くのは、コツコツと細かな事実を積み上げていく必要があります。当時、国産石鹸の最高峰にあった「花王石鹸」ですが、いまでは「洗顔料」というカテゴリーでトップシェアを持つ超大手メーカーに君臨しています。コツコツとブランドの信用を積み上げてきた成果が、花王のマークに込められた上弦の月と同様に、成長し続けることでしょう。

【参考】
花王株式会社「花王キッズ なまえとマーク」
http://www.kao.co.jp/kids/yurai/
株式会社生活と科学社「石鹸百科 桐箱3個入り35銭の化粧石鹸」
http://www.live-science.com/honkan/soap/soaphistory03.html


本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/