2015年12月27日日曜日

海外体験の成果をまとめることが大事!

皆さんこんにちは、経営学部教員の柴田です。
もうすぐ2015年も終わり、2016年が始まります。2016年にはリオデジャネイロで中南米で初めてのオリンピック・パラリンピックが開催されます。これを契機として、人や物の動きもますます地球規模で拡大すると予想されます。このようなグローバル化の進展に合わせて、東京経済大学でもさまざまなかたちで学生のグローバル体験を支援する試みを行っています。私の担当する授業の中でも、「グローバル・キャリア入門」でタイ・バンコクの泰日工業大学と相互交流を進めたり、ゼミ生を引率した海外ゼミ研修などを行い、このブログの中でもその様子をご紹介してきました。
たとえば、2015年度のグローバルキャリア入門のタイ・バンコク研修とか、2014年度の海外ゼミ研修(フランス)などですね。


実は今年(2015年度)も海外ゼミ研修を行うつもりでいたのですが、参加者がゼミ生の4分の1程度しか集まらず、大学から支援される正規の海外ゼミ研修(ゼミ生の過半数の参加が条件)とならず、いわば「一部のゼミ生が参加する自主的?なゼミ旅行」のような感じになってしまいました。今年は、海外ゼミ研修に応募しながら、私のゼミと同様に過半数の参加者が集まらずに辞退するゼミがいくつもあり、国際交流委員でもある私の立場からは、いささか残念な状況だと思っています。


私のゼミの「一部のゼミ生が参加する自主的?なゼミ旅行」の場合は、2年生7人が参加して9月3日から9日まで、アメリカのロサンゼルス地域に行き、テーマパーク事業や大学のブランドビジネスの現状をつぶさに観察してきました。1枚目の写真は、サンタモニカ海岸、2枚目の写真はユニバーサルスタジオの入り口、3枚目の写真はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で撮影したものです。




今年は、自由参加の自主的な旅行のため、あまりうるさい課題を設けることなく、アメリカでの生活を楽しんだのではないかと思いますが、それでもみんなアメリカでの生活というものを肌で感じることができたかと思います。みんなで一緒に体験して、みんなで一緒に課題を考えることは非常に貴重な経験で、今回の成果は12月12日に行われた経営学部ゼミ合同研究報告会の発表に反映されていることと思います。また、ゼミナール連合会が毎年発行する論文集の『ゼミナール論叢』に掲載の論文にも反映されるはずです。


ところで、遅くなりましたが、2015年8月に行ったグローバル・キャリア入門のタイ・バンコク研修の成果報告会と2016年度に向けた説明会を、以下の通り行います。ASEAN圏で活躍してみたい、とお考えの皆さんは、ぜひご参加ください。


日時:2016年1月13日(水) 12:10~13:00
場所:東京経済大学6号館2階 学習センター


多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
では、皆さん、2016年に向けて、良いお年をお迎えください。

2015年12月21日月曜日

1年生による図書館展示の試み(グループ編)


流通マーケティング学科の丸谷です。9回目の執筆です。今回は1年生の科目であるフレッシャーズセミナーbの授業で行っている図書館の展示企画(なお、2014年4月開館の新図書館については、2014年6月2日に田中先生が書かれた経営学部ブログに詳細が書かれています)について報告します。 
 
この科目は1年生の秋学期(9月~1月)までに設定されている20名程度が履修する少人数科目です。ゼミを重視する東京経済大学は春にもフレッシャーズ・セミナーaという科目を配置し、入学者の多くが履修していますが、その応用編的な位置づけの科目です。
 
今年のフレッシャーズ・セミナーbでは、私が図書館の展示に協力してカフェの展示を行ったことをきっかけに(詳細は、http://tkubiz.blogspot.jp/2015/08/blog-post_17.htmlに執筆しているのでご参照下さい)、ゼミ生企画による展示企画を授業の課題として行うことになりました。
 
 
授業は半期15回ですが、今回は前半のグループに分かれた企画までの部分を報告します(個人による改善は次回報告予定です)。
 
大まかな流れとしては、第1回目授業でのオリエンテーションとチーム分けの後、第2回目授業でのテーマ選定のためのグループ報告とその他のチームの皆さんとの議論を経て、第3回目授業での図書館での資料検索実習兼展示方法のレクチャーを行った後、第4回目以降企画を詰めていきました。
 
第9回授業の12月8日にいよいよ図書館にて実際に展示の準備を行いました。展示前は以下の状況でした。
 

 
図書館の方の事前の最終説明の後、
 
 
事前準備にかなり時間をかけたこともあり、展示は比較的スムーズに進み、
 
 
 

1時間半の授業内で以下のようになりました。
             
          

ラグビーの展示
 
温泉の展示
 
動物園・水族館の展示
 
雑誌の展示
 
 


     
 その後の随時改訂が行われ、図書館の現役利用者代表として、私が担当するマーケティングのゼミ生によるコメントをもらうために、集まってもらった2日後には、
 
 
以下のように進化していました。
 
ラグビーの展示修正後(POPが大幅に修正)
温泉の展示修正後(POP大幅拡充)
動物園・水族館の展示修正後(並べ方の一部修正)
雑誌の展示修正後(POPを展示)
 
 
学期末に向けて10回目以降の授業では改善提案を考え、随時改善していく予定なので、図書館1階マガジンラックの前のブックウォールDにて、ぜひ一度ご覧ください。また、改善に向けたご意見がございましたら、丸谷(maruya@tku.ac.jp)までご連絡頂ければ幸いです。
                             
文責 丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)
 
 
 
 
 
 
 

2015年12月13日日曜日

山本ゼミ「多摩の学生街づくりコンペティション2015」優秀賞受賞!!&多摩大AL発表祭・招待報告&経営学部ゼミ報告会

中小企業経営論担当の山本聡です。

山本ゼミは学外ゼミ活動を積極的に実施していて、企業訪問・調査やコラボ企画だけでなく、外部のプレゼン・コンテストや他大学報告会への参加、インゼミ(4大学中小企業研究インターゼミナール:http://tkubiz.blogspot.jp/2015/08/4.html)にも重きを置いています。

2015年12月12日(土)は山本ゼミ生が予選を勝ち上がったり、招待されたり、参加する

① 公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩主催
  「多摩の学生まちづくりコンペティション2015」本選(決勝)
  http://nw-tama.jp/news/2015/11/20157-1411.php

② 多摩大学 2015年度 多摩大アクティブ・ラーニング発表祭・招待報告
  http://www.tama.ac.jp/cooperation/managementcenter/2015_ActiveLearning.html

③ 我らが東京経済大学経営学部 ゼミ研究報告会
  http://www.tku.ac.jp/news/pdf/2015_Keiei_houkokukai.pdf

の三つが重なってしまい、山本も一日で多摩市(多摩大)→国分寺市(東経大)→立川市(たましんRISURUホール)を移動するなど、まさに“師走”でした。 山本ゼミの2015年で最も忙しく長かった日を皆様にご紹介します。

1.「多摩の学生まちづくりコンペティション2015」優秀賞 受賞!!

 このコンペは昨年から始まったもので、「学生が大学教員の指導を受けながら、フィールドワークを通じて構想・実践した地域課題解決のための企画・提言」をプレゼン形式で競うものです。多摩地域のそうそうたる大学のそうそうたるゼミ・研究室が参加しています。また審査員

八王子商工会議所会頭、多摩信用金庫 会長、京王電鉄常務取締役、日本経済新聞社支局長、
                                                                                                                        (etc,etc)
といった多摩地域を代表する方々です。本コンペに参加すると、

・他大学のゼミ・研究室で、地域の企業や行政組織、NPO法人と多様な連携をしていること
・それを研究成果として、高度な論文やプレゼンに昇華させていること

に驚きます。山本ゼミでは多摩の日本酒企業や多摩信用金庫と連携した調査・研究成果地域活性化の企画を携えて、本コンペションに参加しました(当該企画に関しては、そのうち、当blogで紹介します)。11月14日の予選を勝ち上がり、12月12日の本選(決勝)に歩を進めました。

写真1.決勝会場のたましんRISURUホール


写真2.スポットライトを浴びながらのプレゼンby山本ゼミ生←緊張しています
(他チームの学生のプレゼンがとてもうまくて、ドキドキ)


写真3.審査が終わり、山本ゼミは「優秀賞」(2位)!!!
審査委員長から賞状トロフィーを授与される山本ゼミ生
(山本は少しうるっときていました)

写真4.ゼミ生と山本で表彰式後の記念撮影


 写真5.最優秀賞の東京工業高専情報工学科 制御情報研究室と記念撮影
懇親会で仲良くなり、教員と学生で二次会・打ち上げに行きました
(彼らは産学官連携の王道研究を行っています。その成果は「すごい」の一言)



2. 2015年度 多摩大アクティブ・ラーニング発表祭・招待報告
   山本ゼミでは昨年から、多摩大学の地域活性化マネジメントセンター主催「アクティブ・ラーニング発表祭」の学外ゲストとして、招待報告の栄誉に預かっています。多摩大のゼミは地域・企業連携がとても盛んです。第一回の多摩の学生街づくりコンペションで、法政大学、明治大学、首都大学東京といった大学を押さえ、最優秀賞に輝いたのも多摩大学 経営情報学部 梅澤佳子ゼミ。よって、他流試合を強く意識して、招待報告を行っています。今年は3つの研究成果を報告しました。
  
  山本は上述したようにRISURUホールにいたので報告を聞けなかったのですが、多摩大の先生や関連する自治体の方々のご指導を頂けたものと思います。以下、写真で紹介。


写真6.多摩の日本企業のインバウンド需要獲得モデルの研究報告


写真7.空き家を高齢者介護施設に利用した起業・ビジネスモデルの研究報告



              写真8.多摩の日本酒企業とのコラボ企画の研究報告




写真9.報告終了後、記念撮影!!





3. 東京経済大学経営学部 ゼミ研究報告会

  本年度は1、2が重なったため、断腸の思いで、経営学部ゼミ研究報告会の山本ゼミからの参加を一チームとしました。13:15~13:27の山本ゼミの報告だけを聞いて、後ろ髪を引かれながら、立川に移動した次第です。山本ゼミの報告に対し、1年生が熱心に聴講していたり、他ゼミの2年生や4年生から鋭い質問が飛ぶなど、大変に水準の高い研究報告会だと改めて認識しました。


写真10.2年生2名がこの日に照準を合わせて、練習。
その成果を見せてくれました。

 以上、2015年12月12日は山本ゼミ、というか山本にとって今年で一番長い日でした。栄誉ある賞を頂き、他大の先生方にご指導頂き、東経大の経営学部の水準の高さを再認識するといった、充実した一日でもありました。

 これらの根幹には、東経大での日々のゼミ活動があります。皆さんも是非ご一緒にゼミ活動をしましょう♪

山本聡(担当:中小企業経営論)

2015年12月7日月曜日

【学問のミカタ】今年のクリスマスは何を買う?

東京経済大学の本藤です。
「クリスマス」という響きから、みなさんは何をイメージしますか?
サンタクロース、トナカイ、デコレーションケーキ・・・


 そんなクリスマスと聞いてイメージできる映像を答える人が多いかもしれません。
 誰のためのイベントとしてイメージしますか?
 家族、恋人、友達・・・

 
 
これはそれぞれの人が置かれている境遇によっても異なるかもしれません。
受験生だと「センター試験まであと3週間ちょっと」と考える人がいるかもしれません。


 マーケティングの視点から言えば、数多くの人に「自分のイベント」だと発想させられれば、消費行動を生み出しやすくなり、社会的な経済効果は拡大します。多くの消費者が「クリスマスなんて私には関係がない」と思われてしまっては消費行動を誘発できず、多くの消費者が「クリスマスだから何かしたい」とか「クリスマスだから何か買おうかな」とか発想してくれるから需要が生まれ、購買行動につながります。

 先月、中国では先月の「1111日」は「独身の日」として、中国ネット通販のアリババの売上が2兆円近くになりました。日本も最も多い世帯である単身世帯に焦点をあてたイベントを企画したら、「自分のこと」と考える消費者の購買行動を刺激して、大きな経済効果が見込めるかもしれません。

 クリスマスというと、アメリカでは年間小売販売額の約2割を占めます。「クリスマス商戦」という言葉があるように、小売各社は、ハロウィーンが終わってからクリスマスイブまでに様々なプロモーション(販売促進)を打ち出します。

 

 
 秋のハロウィーンからクリスマス、そして新年と年末年始には「自分のイベント」あるいは「自分たちのイベント」だと考える消費者が数多く存在するということですね。みなさんは、今年のクリスマスはどんなクリスマスにする予定ですか?
日本経済のためには、ムダ遣いもムダ遣いになりません()
逆に、どれだけ大きな買い物に価値を見出してもらえるかについて、すべてのビジネスが頭を使って消費刺激策を考えています。

 たとえば、クリスマスソング。
まだ11月だというのに、ボクが利用している八王子駅前の書店でもスーパーでは早くもクリスマスソングが流れています。
 それを中学2年になる娘に伝えたところ、「クリスマスソングが流れていると、目の前の商品を買いたくなる」と言っていました。クリスマスソングを聞くと消費意欲を刺激するという研究報告は未確認ですが、意外と音楽による消費刺激はあり得るのかもしれないと考えてしまいました。

 クリスマスが終わると、年末イベントから年始イベントへとつながっていきますが、ビジネス側としては、いろいろなプロモーション方法の検討が進められています。





本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)

本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/

2015年11月22日日曜日

お菓子提案がついに商品化!(小木ゼミ通信 vol.11 ~提案お菓子の商品化、TFTランチ決定、国分寺物語シンポジウムのお知らせなど~)

 いつの間にか今年も終わりに近づいてきましたね。今年は、いろいろとあって研究が全くできなかったし、夏には大学で倒れて病院に担ぎ込まれたし、ストレスもマックスだった。信じたくないが、今年は大殺界だったらしい。。。。来年は良い年でありますように。。。

 でも、21日(土)はOBOG会で、OBOGと2・3・4年生の70名ほどのゼミ生に囲まれて、本当に癒されました。ゼミ生諸君、ありがとう!やはり、ゼミ生たちと話しているときが一番嬉しいです。

 さて、小木ゼミ通信も11回目となります。そんでもって、どうやら記念すべき通算100回目の記念ブログになるようです!
 OBOG会の話は次回に廻すとして、本日のラインナップは次の通りです。

1.小木ゼミのお菓子提案がついに商品化!
2.2015年冬のTFTランチが決定!
3.「国分寺物語」シンポジウムのお知らせ!
4.小木ゼミの今後のスケジュール(ゼミ説明会・オープンゼミ)

 1.小木ゼミのお菓子提案がついに商品化!

 「きたーーーー!」

 小木ゼミがイーグル製菓とともに進める「こんなお菓子あったらいいな」プロジェクトで、2月に社長プレゼンしたお菓子が「ひとりじめスイーツ」の新商品として商品化されました!その名も、「スイートチョコレート 贅沢グラノラ」、「抹茶チョコレート 贅沢宇治抹茶あずき」です。

紀伊国屋、三浦屋などで、絶賛販売中!

 東経大で「こんなお菓子あったらいいな」プロジェクトに参加したと思っている高校生の皆さん!迷わず、小木ゼミのドアをノックしに来て下さい!


 2.2015年冬のTFTランチが決定!

 
 「TFT(Table For Two)×東経大生協×小木ゼミコラボ:健康ランチ販売プロジェクト」ですが、2015年冬のTFTランチが決まりました!

 東経大・小木ゼミが進める本プロジェクトは、今回で第7弾になりますが、東京都内の大学でもまだ数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入してくれた健康ランチの売上の一部(1食あたり20円)をアフリカの子どもたちの給食に寄付させていただくものです。

 今回のランチメニューは、その名も「ふわとろ食感、私のほわいとオムディ」「がっつりジューシー、俺の鶏丼」です。2015年冬は、2種類を投入し、どっちがたくさん売れるか競争してみたいと思っています。


いろいろなタイプを作りました!


試食会の模様


 小木ゼミ生と生協の方々との話し合いが10月から行われ、ネーミングやプロモーションなど練りに練って、いよいよ11月30日~12月11日の発売が決定しました。試食会でいただきましたが、「絶品」です!ぜひぜひご賞味のほどお願いいたします。

健康ランチ名と販売期間

11月30日(月)~12月4日(金)「ふわとろ食感、私のほわいとオムディ」

12月7日(月)~12月11日(金)「がっつりジューシー、俺の鶏丼」

場   所:東経大生協食堂


 「ふわとろ食感、私のほわいとオムディ」と「がっつりジューシー、俺の鶏丼」を買ってもらうと、販売価格のうち「20円」分が食事に困まるアフリカの子どもたちの給食にTFT(Table For Two)を通じて寄付されることになっています。これもひとつのソーシャルビジネスの形ですね。
 


 3.「国分寺物語」シンポジウムのお知らせ!


  来る12月2日(水) 2時限 E305教室にて、「国分寺物語」シンポジウムが開催されます!多くの皆さんの来場をお待ちしております。「国分寺物語」のすべてをお届けいたします!




 4.小木ゼミの今後のスケジュール(ゼミ説明会・オープンゼミなど)


【ゼミ説明会・オープンゼミなどの日程】

小木ゼミに関するゼミ説明会やオープンゼミなどのスケジュールは次のとおりです。興味のある方は、奮ってご参加お待ちしております。

ゼミ説明会
11月25日(水) アカデミックコンパス内で「小木ゼミ紹介」(1限 D101)
11月25日(水) ゼミ連主催ゼミ説明会(5~7限 F号館4階の小木ゼミブース)

オープンゼミ〈終了後、ゼミ座談会〉)
11月25日(水)2時限 F304 経営学部ゼミ研究報告会予行練習
12月 2日(水)2時限 E305 「国分寺物語」シンポジウム
12月 9日(水)2時限 F304 ゼミ活動報告・ゼミ生との個別相談・交流会
12月16日(水)2時限 F304 ゼミ活動報告・研究発表→夕方からクリスマス会
1月13日(水)2時限 F304 「こんなお菓子あったらいいなPJ」ゼミ内選考会

ゼミ研究報告会
12月12日(土) 経営学部ゼミ研究報告内(小木ゼミからは3報告 13:00~17:00)

*興味のある方は、小木ゼミTwitter(@ogi_seminar)で確認してください。

 文責:小木紀親

2015年11月16日月曜日

吉田ゼミ:三陸・震災学習列車と青森の旅へ行く


みなさん、こんにちは!
経営学部の吉田靖です。

もう紅葉シーズンという季節ですが、
私の前回のブログの予告どおり、9月のゼミ合宿の様子をお伝えします。
企業のいろいろなリスクを扱っている吉田ゼミは、
東日本大震災の被害と復興の現状を知るために、
今年は岩手・青森の旅に全員で行ってきました。
まず、盛岡に着いたら、わんこそばに挑戦!

「旅行だからといって食べ過ぎた。わんこそばが美味しいから仕方ない。」
とは、あるゼミ生の感想でした。(写真は「東屋」にて撮影)
以下、「」内はゼミ生の感想です。

宮古で1泊した後、三陸鉄道北リアス線 田野畑駅に到着しました。


「震災学習列車の乗車駅から海までは結構な距離があったが、乗車駅の半分ほどまで津波が来ていたことを示している石が置いていてとても驚いた。」
 
田野畑駅から海岸に下ったところでは、写真のような復興整備事業が進められていました。
「『ここには街があったんですよ』という一言がとても印象に残りました。報道で知っていたつもりでしたが、一瞬で全てをなくしてしまう津波の恐ろしさを実感しました。」
 
 

 
9月15日10時50分、吉田ゼミ専用震災学習列車の出発です。
 
 
車中では、三陸鉄道の方の震災当時のお話を聞き、特別に徐行したり停車しながら沿線の状況も伺いました。また、真っ暗闇のトンネルも体験しました。
「真っ暗の中で救助を求める際に、笛とライトがあるといいという話を聞いて、普段から用意をしようと思いました。」

「津波てんでんこの言い伝えは、東京に住む私たちにもいえることだと思いました。いつか来るといわれている首都直下型地震に向けて備えをしていかなければ、と身が引き締まりました。」
「実際に被災地を見ながら当時の説明を聞いて、改めて津波の恐ろしさを実感した。」
「列車に乗って感じたことは線路沿いの景色を見ているだけでも津波による被害を受けた個所が数多くあり、いかに津波の被害が多いかがわかった。」

12:00 久慈駅着。




「 三陸沿岸は東日本大震災による被害のうち、建物の倒壊や火災などではなく津波による被害が9割を占めていると聞いて、今回ほど大きな津波の襲来は想定が難しかったんだと思った。三陸鉄道は線路が通っている築堤が堤防の役目を果たしたり、地震発生後数日で列車を動かして地域住民の足となるなど三陸地方の活力に大きく貢献したのだと感じた。」
「被災したみなさんはとにかく早期の復興を望んでおり4年以上経った現在でもいまだ仮設住宅暮らしの人々が大勢いるという現状は私自身にとっても被災地に住む人々にとってももどかしく感じることです。」
「震災学習列車に乗ってみて震災の恐ろしさを実感することができました。普段は他人事みたいなところがありましたがとても大変なんだと思いました。」
津波の恐怖を後世に残すことと、復興して暮らしを元に戻すこと。二つの両立は大切だが、難しい問題だと感じた。」
「三陸鉄道の担当の方は思い出したくないであろう東日本大震災のことをたくさん説明してくれました。東北の人たちは震災が起きてからしばらくは大変な生活だったということを理解できた学習でした。」
 
三陸鉄道の方には、震災のお話だけでなく、NHKのドラマとして放送された
「あまちゃん」の撮影秘話などもお伺いできました。
「あまちゃんのロケ地巡りができて楽しかったです。ドラマとそのままの景色が目の前に広がり興奮しました。」
お昼は、「あまちゃん」で一躍有名になったまめぶ汁をいただきました。
 
(撮影:まめぶの家にて)
 
久慈駅周辺を見学の後、八戸線で八戸へ、さらに東北新幹線で新青森到着。写真は、ゼミ生はやぶさ23号



 「岩手から青森までに移動する列車には、2両しかなく自分たちしか乗っていなくて初めてで楽しかった。」や 
「今回の行程は列車に乗ることが多くローカル線の旅のような感覚でゆっくりした時間を感じることが出来ました。」という感想もあれば、
「今回は、移動時間が長かった。お尻が痛くなりました。」という感想も。

夜は青森の郷土料理のお店へ。
実は魚料理中心で学生たちには大丈夫かなとちょっぴり心配していたのですが、空気もおいしいし、さかなも新鮮だし、全くの杞憂でした!

「食べ物は全て美味しく、刺身が厚くてお得だと思いました。また食べたいです。」
「日本酒のおいしさがわかり、大人の階段を一歩上がれた気がします。」
「天気が良く食事も美味しかった。
また、岩手・青森ともに行ったことがなかったので観光も含め良い経験になった。」
「青森と岩手に行き、どちらも19時頃からほとんどの店が閉まっていてとても驚いた。

青森ではいった居酒屋の刺身が美味しかった。
最終日に食べた自分で好きな魚の刺身やお惣菜をご飯の上に乗せて食べるのは、楽しく美味しく食べることができた。
泊まったホテルには、露天風呂がついていて好きな時間に何回でも入りに行けてとても良い思い出になった。」
「盛岡のわんこそば、久慈のまめぶ汁、青森のけの汁や海鮮丼…と郷土料理を食べつくすゼミ合宿になりました。」

「青森で見た星空は東京で見るよりも、ずっと綺麗で印象に残っています。」
最終日午前は青森市内を巡りました。
たまたまこの日は、NHKの昼の番組の生放送があり、
そのリハの様子も見られました。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は、
1988年まで運航していた青函連絡船の当時の様子を伝えてくれています。
青函連絡船の歴史の中には、洞爺丸事故のような悲しい出来事もありました。
そのようなことが、青函トンネルの開通や、
来年の北海道新幹線の開業に繋がっていることを知って欲しいと思います。
  「印象深かった場所は八戸線に乗車中に見た太平洋の景色と貨客船八甲田丸が列車を積んで津軽海峡を往復していたことでした。 」

午後は、三内丸山遺跡を見学しました。
「震災学習列車以外で行って良かったなと思うところは三内丸山遺跡です。
世界遺産の場所に行けるという機会が今まででなかなかなかったことなので行けて良かったです。」
「天気が良く食事も美味しかった。

また、岩手・青森ともに行ったことがなかったので観光も含め良い経験になった。」
「盛岡でのわんこそばや青森での貨客船八甲田丸の見学、
三内丸山遺跡訪問など地域の文化に触れることが多いように感じました。」
 「私自身にとってはいずれも初めて訪れる場所であり非常に興味深く、

勉強になり楽しい旅でした。」
「去年ゼミ旅行に行けなかった分今年は楽しみにしていたのでよかったです。

またみんなと思いで作りにどこか行きたいです。 」
ということで、幸運にも天候に恵まれて、ゼミ合宿から帰って参りました。
3日間の割には移動も沢山ありましたが、いろいろと体験できたと思います。
今回もブログをお読み下さいましてどうもありがとうございました!
来年はどこに行こうか、今から考えています。
決めるのは来年4月に新メンバーが揃ってからです。
是非、みなさんも、このような体験はいかがでしょうか?

 吉田 靖 (よしだ やすし、経営財務論、基礎経営学など担当) 


2015年11月8日日曜日

対外経済貿易大学を訪問


こんにちは。経営学部の関口和代です。
10月下旬、北京・上海への出張の合間に、
協定校である対外経済貿易大学(北京)に行ってきました。











東京経済大学には、5か月間の滞在中に、語学研修とインターンシップを行う
「グローバルキャリアプログラム」がありますが、オーストラリアに加えて
中国研修もあり、今年度は2名の学生が対外経済貿易大学で学んでいます。
今回、交換教員として4月から滞在されている東京経済大学の先生をお訪ねしました。











対外経済貿易大学は、1951年に設立された国家重点大学の一つで、
日本語学習者のレベルの高さでも知られています。
中国の大学にしては、キャンパスは広くありませんが、
東京経済大学の20倍以上の広さはあると思います。
槐や柳、ポプラ等、緑あふれる落ち着いたキャンパスです。















ろいろと特徴もありますが、ここでは一つだけご紹介します。
それは、アジア最大の女子学生寮(L字の茶色の建物)です。
収容学生数は、なんと1万人です!!















今年度、東京経済大学と対外経済貿易大学とは交流30周年の節目の年でした。
前述した交換教員の制度や学生向け研修の他、東京経済大学大学院への
推薦入試の制度等、活発な交流があります。
また、対外経済貿易大学を含めた協定校・友好校の学生を対象とした
2~3週間の「日本語・日本文化研修」もあります。

上記以外にも、海外研修を行うゼミに対する援助もあり、毎年、多くのゼミが海外に
出かけています。今夏、私たちはスリランカに行き、企業訪問の他、ケラニア大学で
交流をしてきました。(8月31日に本ブログでも紹介しました)
ケラニア大学の学生約8名が10月から日本各地の大学に留学しています。
12月中旬、彼女達と東経大でさらに交流を深める予定です。


東京経済大学では、ここでご紹介した以外にも
さまざまなタイプの国際交流プログラムが用意されています。
興味のある方は、ぜひHPもあわせてごらんください。
http://www.tku.ac.jp/campus/exchange/


文責:関口和代)