2013年11月30日土曜日

小木ゼミ通信スタート!(小木ゼミ通信 vol.1 ~コラボ企画(「国分寺物語」及び「TFTプログラム」)&小木ゼミOBOG会 ~)

お・ま・た・せ、、、、おまたせ
いよいよ私、小木紀親の順番が廻ってきました!

そういえば、12月2日の2013年流行語大賞は何になりますかねぇ。「お・も・て・な・し」、「倍返し」、「今でしょ!」、「じぇじぇじぇ」など、今年は流行語の当たり年と言われていますが、個人的には「アベノミクス」かなぁと思っています。でも、高校の先輩の林先生の「今でしょ!」にも大賞を取らせてあげたい!実に悩ましいところです。

あらためまして、私、流通マーケティング学科の小木紀親といいます。担当科目は、「マーケティング論」、「ソーシャルマーケティング論」、「消費者問題」、「流通マーケティング入門」、「ケースメソッド」になります。4種類の大講義を持っているのは、大学でも私だけではないでしょうか。

さて、今回のテーマは、「小木ゼミ通信スタート!」とさせていただきたく思います。

小木ゼミでは、通常、個人研究を極め、3年生までに卒業論文を終わらせるというのが中心的な活動なのですが、就職をより順調に進めるため、企業等とのコラボ企画も行い、それを就職の手土産にしてしまおうと日々頑張っています。換言すれば、個人研究もやりながら企業とのコラボ企画やその他の様々な活動も行うことになります。おそらくゼミ生は大変でしょうが、充実したゼミ活動を過ごしているはずです。

恒例の小木ゼミOBOG会開催

11月に恒例のゼミOBOG会が総勢60名で開催されました。まだ4期の卒業生しか出していないことを考えれば、これはなかなかすごいことだと思います。会では、「国分寺物語」などのコラボ企画の取り組み発表会や即席の就職相談会など、大いに盛り上がりました!OBOG会が毎年開催されるのも、他のゼミにはない小木ゼミの特徴ですね。



小木ゼミ・コラボ企画「国分寺物語」&「TFTプログラム」

2013年度の小木ゼミ×企業とのコラボ企画は次の3つです。2013年度は、大学のゼミGPにも採択され、現在、日々まじめに取り組んでいます。

①.JAZYブランディング&非営利法人Nipponia NipponとのコラボによるWebサイト「国分寺物語」の企画・運営・取材・制作

 
②.TFT(Table For Two)と共同した貧困国支援活動(大学生協を巻き込んでのプロジェクト・年2回) (女子学生10名ほどで頑張っています)

③.(株)レビオ(沖縄県)のブランド豚「琉球豆豚」のマーケティングプログラムの提案


 今回は、その中の「Nipponia Nippon×小木ゼミコラボ:国分寺物語」と「TFT×東経大生協×小木ゼミコラボ:健康ランチの生協食堂販売プロジェクト」のお知らせをさせて下さい

 

 Webサイト「国分寺物語」

 まず、「国分寺物語」ですが、来る12月18日(水)10:40~12:20にシンポジウムを行うことになりました。教室は、E203です。これをもって、Webサイト「国分寺物語」の本オープンとさせていただきます。当日は関係者の方もいらっしゃいますが、基本的に誰でも聴講自由です。皆さんのご来場を心よりお待ちしております。

下記写真のパンフレット配布中です。広報課や学務課等においてあります。
【タイムスケジュール】
1.開会→2.Nipponia Nipponn代表・彦田氏の講演→3.小木ゼミによる「国分寺物語」の取り組み発表→4.「国分寺物語」シンポジウム(パネリスト方式)→5.閉会

 
 
 


 「国分寺物語」は、地域活性化及び大学紹介を狙ったソーシャルビジネスです。気に入ったら、皆さんに宣伝したり、Facebook「いいね」を押してください。詳しくは、Webで!

*国分寺物語 http://kokubunjimonogatari.com/


 「TFT(Table For Two)プログラム」

もうひとつ、「TFT 健康ランチの生協食堂販売プロジェクト」ですが、こちらも12月2日(月)より、東経大生協食堂にて「マッシュドビーフ×ふわとろオムライス」(400円)が販売されるはこびとなりました。いわゆる、ハッシュドビーフ オムライスですね。小木ゼミ生と生協の方々との話し合いが10月から行われ、ネーミングやプロモーションなど練りに練って、いよいよ第2弾が発売されることになりました(写真は、販売商品と生協の方との企画会議の模様です)。販売期間は、12月2日(月)~13日(金)になります。ぜひぜひご賞味のほどお願いいたします。





「マッシュドビーフ×ふわとろオムライス」を買ってもらうと、400円のうち「20円」分が食事に困っているアフリカの子どもたちの給食にTFTを通じて寄付されることになっています。これもひとつのソーシャルビジネスの形ですね。

小木ゼミ生からのメッセージ:

「今回もおいしいさ満点です!夏の第1弾・TFT☆夏のベジたべるキーマカレーの270食販売を超える成果を出したいと思いますので、ぜひご賞味下さい!小木先生はノルマ10杯、森岡先生と北村先生はノルマ20杯でお願いします!テヘ(笑)」



もっともっとゼミについて紹介したかったのですが、今回はここまでとしたいと思います。小木ゼミについて、もっと話を聞きたい方や入ゼミ希望の学生(1年生)がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡下さい。ちなみに、オープンゼミは次の通りです。

12月11日(水)2時限 F304(研究発表の予行練習)
12月18日(水)2時限 E203(「国分寺物語」シンポジウム)
*その他、小木との面談は都合があえばいつでも受け付けています。


最後に、これまで多くの先生が「百聞は一見にしかず」という言葉を使われていますが、本当はこの後に続く言葉があります。皆さんは知っていましたか。トヨタ自動車の張・元社長よりいただいた言葉ですが、実は、それが私の座右の銘のひとつになっています。

「百聞は一見にしかず 百見は一考にしかず」


そのココロは。。。。。

次回以降にお話しさせていただきます。

おあとがよろしいようで。


文責:小木紀親(経営学部 教授)


 

2013年11月26日火曜日

何が“ゼミらしさ”を決めるのか―ゼミ生へのインタビューより―

はじめまして。流通マーケティング学科教員の北村真琴と申します。授業では「マーケティング論」「サービス・マーケティング論」「ケース・メソッド」などを担当しています。

これまで本ブログでは、多くの先生方がゼミ活動について紹介しています。これは多分、ゼミが大学特有のものだからでしょう。「ゼミ」とは「ゼミナール」の略称で、「演習」とも呼ばれます。小学館『デジタル大辞泉』で「演習」と引くと、“練習”や“(特に非常時に備えるための)訓練”という意味に続き、3番目に「大学・大学院などで、教授の指導のもと学生が研究・発表・討議を行うことを主眼とした、少人数の授業の形式」とあります。この活動・時間・場所が、ゼミと呼ばれるものです。

大胆に言ってしまえば、高校までは、「問いは他人から与えられるものであり、その答えは教科書や資料集を読めば見つかるもの」でしょう。他方、大学では、「問いは自分が立てるものであり、その答えらしいものは文献を読んだり、データベースを触ったり、現場に行き観察や取材を行うことで、自分で見つけるもの」なのです。ここで私は、あえて“答え”ではなく、答え“らしい”ものと書きました。自分の見つけた答えが答え“らしい”こと、他の答えよりもそれが答えだと考える方が自然だということを、論理やデータを駆使して他人に論理的・説得的に伝えること。社会科学ではこれが肝心です。ゼミでは、以上の「問いを立て、答えらしきものに迫り、それが答えらしいことを他人に伝えるプロセスや方法」を、学生が主体的に学んでいきます。教員はあくまでも学生のサポーターにすぎません。

ぼんやりとでもゼミのイメージがわいてきたでしょうか?では、今日のテーマです。それはずばり、「何が“ゼミらしさ”を決めるのか?」です。上記の通り、現場で取材するのも、答えに迫る1つの方法でしたね。というわけで、このテーマに関して当ゼミ生に質問しましたので、彼らの生の声(叫び?)をお聞き下さい。

なお、当ゼミは一部の先生方や学生に“ガチゼミ”と呼ばれるような(汗)、“ゼミぐらいは本気で頑張りたい”という学生にうってつけのゼミです。その点を差し引いてお読み下さいね。


Q)授業とゼミを比べて、一番違うと思うところはどこですか?

「ゼミでは先生の意見ではなく、同世代の学生の意見が聞ける」(3女)
「授業では“あ、そうか。分かった”と感じるが、ゼミでは“あ、私ってダメだ”と感じる」(3女)
「授業は毎回のスタイルが固定的だが、ゼミはプレゼンテーションをしたり、就職活動対策をしたりと、やることが毎回変わり、多様性に富む」(3男)
「授業は知識を身につける場。だとすると本を読む方が早いことさえある。他方、ゼミは実践の場」(4男)
「ゼミでは、高校時代のクラス・部活のような仲間が持てる」(3女)

Q)いつ、どこで、何をしている時に、自分がゼミに入っているんだと実感しますか?

「サブゼミ(授業以外の自主ゼミ)で閉校時間まで大学にいる時」(2男)
「サブゼミで一人暮らしのゼミ生宅で徹夜する時」(2女)
「他の授業のレポートを書いていて、ゼミ生や先生から指摘されそうなことが脳内再生される時。誰がどういうことを言いそうかまで勝手に想像されてしまう」(3女)
街頭で6時間インタビュー調査をしたが、一人も標本が集まらず、最後に警備員に怒られた時」(4男)

Q)ゼミに入ってから、最も嬉しかったことと、逆に最も辛かったことは、何ですか?

「京都における他大学との合同ゼミで、ゼミおよびその後の懇談会で打ち解け、遠方に仲間ができたこと」(3男)
「普段はダメ出しされることが多いゼミの先輩から、褒められたこと」(2女)
「仮説を棄却するような調査結果となり、仮説の修正を迫られたこと」(2女)
月間で調査・集計・分析・パワーポイント資料作成・プレゼンをこなしたこと。時間的にも精神的にも余裕がなかった」(3男)

Q)ゼミに入る前と比べて、自分の中で何か変化はありましたか?あるいは、ゼミに入っていない友人と比べて、今の自分はどこが違うと思いますか?

「人前で発表しても緊張しなくなった。授業のレポートをスラスラ書く力がついた」(3男)
「授業で発言するようになった。周りも、ケース・メソッド(流通マーケティング学科の科目名)発言するのは、ゼミに入っている人ばかり」(3男)
「大学に来る目的がはっきり感じられるようになった。出席点のために大学に行くこともあった自分が、大学に入って良かったと思えた」(3女)
「もともと私は個人作業が好きだった。だがゼミのグループ研究を通じて、個人よりも難しいけれど楽しく、充実感があることを知った」(3女)
「自分をしっかり見てくれる人がいる。ゼミに入っていない人は就職活動の他己分析なんてやれるのか?!とさえ思う」(3女)


いかがでしょうか?どのような活動から“ゼミらしさ”が醸し出され、ゼミ生がどのような瞬間に“ゼミ生らしい”と自覚するのかに関するヒントが、回答の中に多数散りばめられていたのではないでしょうか?


とはいえ、もちろん「百聞は一見に如かず」です。自分自身で各ゼミに関する情報を集め、オープンゼミ(次年度ゼミ希望者のための公開ゼミ)や、経営学部ゼミ研究報告会(今年度は1221日(土)13時より)に参加してみること。これも各ゼミの“らしさ”に迫るための調査活動です。多数の皆さんのご参加をお待ちしています。

文責:北村真琴(流通マーケティング学科 准教授)

2013年11月17日日曜日

異文化体験  -海外ゼミ研修旅行での気づき-

 こんにちは。経営学部の関口和代です。
 1年次の必修科目「基礎経営学」の他に、「人的資源管理論」「産業心理学」等を担当しています。科目名だけでは何を専門にしているかわからないと思いますので、ごく簡単ですが説明したいと思います。 経営活動(あるいは組織運営)をする上で、重要な働きをするものを経営資源といいます。ヒト・モノ・カネ・情報の4つが代表的な経営資源ですが、そのうちの「ヒト」に関することを中心に取り扱う科目が「人的資源管理論」や「産業心理学」です。
 経営活動(組織運営)の要である「ヒト」についてのアプローチの仕方はいろいろありますが、ゼミでは、企業あるいは組織に関係する人材が、モチベーションを高く持ち、能力を十二分に発揮し、活き活きと働くためにはどうしたらよいかということを中心に研究を進めています。

ゼミのテーマ

2013年度のゼミでは「グローバル人材」をテーマとしています。ここ数年、新聞やニュース等で頻繁に、グローバル人材が必要であるとか、どのように育成したらよいか等と取り上げられています。
 グローバル人材ってそもそも何だろう、企業も大学もなぜグローバル人材を育成しようとしているのだろうということをゼミ全体で検討した後、グループに分かれてより具体的なテーマを設定し、グローバル展開している企業や、東経大をはじめとした各大学での取り組み事例等をもとに調査・研究をしています。
 文献研究の他、グローバル展開されている企業の方々にインタビュー調査もしていますが、やはり、海外ビジネスの様子を体感することが重要! ということで、本学の海外でのゼミ活動に対する支援制度を利用し、今年も夏季休暇期間を利用して海外ゼミ研修旅行を実施しました。
(前回のブログを執筆された柴田高先生のゼミもこの制度を利用されています。)


2011年、上海の復旦大学にて。
復旦大学内のレストランで懇親会。

 これまで韓国・中国・ベトナム・タイを訪問し、各国に進出している日本企業の他、
現地企業へ伺い、さまざまなことを学習してきました。特に、現地に進出している
日系企業の方と積極的に交流し、日本のビジネス環境等との相違点、
マネジメントにおける難しさや工夫されていること等を教えていただきました。
また、現地でお仕事をされている日本人駐在員の方は、仕事のことだけでなく、
現地での生活の大変さや楽しさ、やりがい等についても率直にお話しくださり、
大変参考になりました。


2012年 ベトナム・ホーチミンのエースコックさんを訪問。



ベトナム・ハノイのキヤノンさんを訪問。
 




 
 


世界遺産のハロン湾にある洞窟で。


 
 「公務員志望だから」「就職先は国内の消費者や取引先が相手だから」私には関係ない
と思っている人もいるのですが、本当にそうでしょうか。
たとえば、訪問先の上海では、地方自治体の出先機関がたくさんありました。
私たちの生活も仕事も、もはや日本国内だけで完結していないことにも
目を向けてもらえたらと思っています。
 海外で働くことに対してネガティブなイメージを持つ学生もいるのですが、
大変なこと、つらいこともたくさんある中、前向きに明るく、
たくましくお仕事をされている方々のお話を伺うことで、
絶対イヤ」「マジ、無理」「海外いくことになったら会社辞めると思う..」から、
「何とかなるかも~」「もしかしたら楽しいかも♪」へと意識も変わるように思えます。
 言い古された言葉ですが、やっぱり百聞は一見にしかずだなと
学生達を見ていて感じています。


 
2013年 タイ・バンコク郊外のパナソニックさんを訪問。





パタヤ近くのサイアムヤマモリさんを訪問。
タイの大手財閥CPグループの食品会社
CPフーズさんを訪問。


 









海外大学との交流

 また、海外研修では、同世代の大学生との交流にも力を入れています。
これまで、韓国・華城の協成大学校、中国・上海の復旦大学、タイ・バンコクの泰日工業大学
皆さんと交流してきました。べトナムは日程の関係上、大学での交流はできなかったのですが、
日系企業に勤務する20歳代半ばのベトナム人の方達と交流しました。
バンコク・泰日工業大学にて。
泰日工業大学での懇親会。


 交流先の各大学のご厚意で、サッカーやバスケの交流戦、
学部長や学長アドバイザーの方達によるレクチャー、
グループ・ディスカッション、ウェルカム・パーティー等を実施していただき、
大変得難い機会となりました。
 簡単な英語での交流が主ですが、同世代の若者が、何を考えているのかを知る
良い機会となっています。将来展望や目的意識を持ち、
積極的・主体的に専門以外のことも幅広く学習し、
自分の意見を臆することなく述べる姿勢や、複数言語を使いこなすスキル等、
その姿に刺激を受け、少しでも良い方向に変わってもらえればと思っています。



 
アユタヤ
バンコク
バンコク
 
 
 日本にいても、もちろん異文化体験はできますが、
一週間程度と滞在期間は長くはないものの、海外研修では日本とは異なる環境の中で
より多くのことが得られます。
 初めての海外旅行という学生も多く、健康面や安全性などのリスクも
国内研修に較べて高いため、引率は精神的にも体力的にもプレッシャーを
感じますが、海外研修を通して成長する姿を目の当たりにできる貴重な機会でも
ありますので、今後もできる限り続けていきたいと思っています。
できるかどうかじゃない。なりたいからなるんだ。
by モンキー・D・ルフィー
< Pattaya Beach>

 


 ここまで、海外ゼミ研修旅行のことを中心に書いてきましたが、海外に行かなければダメということではありません。大学にも海外出身の教職員や留学生の方達がいらっしゃいます。皆さんが一歩踏み出すだけで、日本国内でも多くの異文化体験はできます。海外ゼミ研修がそのきっかけになってくれればと思っています。
 そして、皆さんの背中をそっと後押しする仕掛けも東京経済大学にはあります。ぜひ積極的に活用してほしいなと思います。

■グローバル・キャリア・プログラム
http://www.tku.ac.jp/department/tku-c-sys/advanced/gcpro.html
■国際交流
http://www.tku.ac.jp/campus/exchange/


海外ゼミ研修の報告は11月22日(金)に、グローバル人材に関する各グループの報告は12月21日(土)の経営学部研究報告会で行います。興味のある方は、どうぞご参加ください。


文責:関口和代(経営学部教授)

2013年11月10日日曜日

海外ゼミ研修でシリコンバレーに行ってきました!

こんにちは、経営学科教員の柴田高です。
私は、1年生を主な対象とした「基礎経営学」や2年生以上を対象とした「経営戦略論」の
授業を担当しています。
今回はうちのゼミの活動と海外ゼミ研修の様子をご紹介しましょう。


柴田ゼミの活動は?

柴田ゼミでは、以下の2つの分野を中心に、学生自身の手で調査分析を行っています。
(1) ハイテク企業、家電・自動車産業などの競争戦略
(2) 観光産業における新しいビジネスモデル
例年行う具体的なゼミの活動としては、まず国内の工場見学があり、昨年(2012年度)は、
横浜の森永製菓のお菓子工場、府中のサントリーのビール工場を見学し、
今年(2013年度)は坂戸にある明治のお菓子工場を見学しました。これがその際の写真です。



今年度中にはまたビール工場も見学したいと思っています。さらに、12月21日の
経営学部ゼミナール合同発表会で数人単位の小グループで発表を行い、
発表内容に合わせたゼミナール論文集を作成しています。

経営学部ゼミナール合同発表会についてはこちらを

このようなゼミ活動の一環として、実際に海外の現地に行き、自分の目で事業活動についての
理解を深めるために、柴田ゼミでは2012年度から海外ゼミ研修を行っているわけです。

昨年、2012年度は経済学部の羅歓鎮先生のゼミと一緒に、中国南部の香港・珠海・広州を
廻り、香港ディズニーランドの業績がなぜ低迷しているのか、マカオのカジノ産業は本当に
地元経済を発展させているのか、などを現地調査し、さらにキヤノン珠海のデジタルカメラの工場、
広州トヨタの自動車工場を見学し、日系企業の現地生産についての理解を深めました。
東京周辺では、実際に「ものづくり」を行う企業が減少しているため、工場見学に行けるところが
減少しています。(お菓子工場は数少ない「消費地隣接型」の工場なのです。)
海外でないと、なかなか大きな工場を見学できない、というのは、いささか寂しさもあります。


2013年の海外ゼミ研修

今年、2013年度はコミュニケーション学部の安藤明之先生のゼミと一緒に、9月5日(木)~
10日(火)まで米国・カリフォルニアのサンフランシスコやシリコンバレーで海外ゼミ研修を
実施しました。以下、その日程に合わせて研修内容をご紹介しましょう。

9月5日(木)午後1時40分に成田空港に集合し、出発です。時差の関係でサンフランシスコに
到着したのは同じ5日の午前中です。まず空港から貸切バスでサンフランシスコの市内見学に
出発し、ゴールデンゲートブリッジやツインピークスなどを見て、フィッシャーマンズワーフ
名物のクラムチャウダーの昼食をとりました。
その後は、サンフランシスコ州立大学を訪問して、キャンパスを見学し、ホテルに到着・
宿泊しました。

9月6日(金)は、いよいよシリコンバレーの「IT産業の聖地」見学です。
まず「シリコンバレー発祥の地」として知られるHPガレージを見学し、次に、シリコンバレーの
IT産業に非常に多くの人材を輩出している名門大学、スタンフォード大学を訪問し、キャンパスを
見学しました。まことに残念ながら、本学のキャンパスよりもはるかに広大です。
さらに、コンピュータ歴史博物館を見学し、コンピュータ関連の歴史を学び、多くの「往年の名器」を
見ることができました。安藤先生や私にとっては「懐かしい」ものが多く、学生には妙に
「熱く語っている」ように見えたかも知れません。

その後、グーグル本社周辺に広がる「キャンパス」を通り、いかにもシリコンバレーらしい
自由闊達に働く環境をかいま見ることができました。
さらにヤフー本社を訪れましたが、こちらもやはりのびのびとした環境です。ここでは
カンパニーストアでグッズの購入もできます。

そして、インテルの本社にあるインテル・ミュージアムを見学しました。
現在、本学大学院経営学研究科に在籍し、今回の海外ゼミ研修にも同行したKさんは、
元インテルの半導体技術者で、Kさんの解説もあり、半導体の発展の歴史について学ぶことが
できました。インテル本社前で撮った写真がこちらです。



最後は、アップルの本社を訪問し、アップルストアで、ここでしか購入することのできない
商品などのショッピングも楽しみました。
皆さん、結構いろいろな場所でショッピングしていたようですね。

9月7日(土)は、観光産業の現地調査と異文化コミュニケーションを体験します。
まず、シリコンバレーからサンタクルーズに向かう山の中にある、ミステリースポットを訪れました。
ここは、ボールが低い方から高い方に転がったり、背の高さが入れ換わって見えたり、
何とも不思議な事?が起きている場所です。現地係員の説明は全て英語ですが、
見ているだけでも不思議さは理解できます。
次に、サンノゼ市内に戻り、ウィンチェスターミステリーハウスを見学しました。ここは銃ビジネスで
成功した実業家ウィリアム・ウィンチェスターの未亡人、サラ・ウィンチェスターの邸宅で、
複雑怪奇に増築の続けられた、迷路のような家です。ここも現地係員の英語の説明を
聞きながら廻ります。
また、午後にはギルロイにあるアウトレットモールを見学しました。ここは最近日本にも
増えつつある、郊外型のアウトレットモールのビジネスモデルの手本となったところで、
有名ブランド145店が出店しています。スケールの大きさは、いかにもアメリカ的です。

9月8日(日)は、研修参加学生が数人ずつの小グループを組んで、自分達で行きたい所を決めて、
行き方を調べ、必要な手配も行い、自主的に行動するという、グループ行動日です。今回は

・ロサンゼルスに日帰りして、ハリウッドの看板を見てくる
・前日からラスベガスに移動し、世界遺産のグランドキャニオンを見る
・世界遺産のヨセミテ国立公園まで日帰りで行ってくる
・サンフランシスコのAT&T球場で大リーグ・ジャイアンツの野球試合を観戦する
・サンフランシスコの市内をもう一度詳しく廻ってみる

という5つの班に分かれて、それぞれ行動しました。教員としてはとにかく全員が無事に
戻ってくるかが心配なのですが、(まあ、グランドキャニオンの天気が悪く、飛行機が
飛ばなかった、などのトラブルはありましたが)みんな元気に戻って来たので、
本当にほっとしました。

9月9日(月)昼にサンフランシスコを出発すると、日付変更線を越えるため、成田に
到着するのは10日(火)の夕方です。

海外ゼミ研修は関口ゼミが「先輩」

今回の海外ゼミ研修の感想を参加者に聞くと、「面白かった」という反面、「なかなか英会話が
できなかったので、もっと勉強しなければ、と思った」という意見が多かったですね。
教員としては、「勉強」というよりも、「ハンバーガー・アンド・コーク・プリーズ」でも何でも良いので、
自分からしゃべってみる「ちょっとした勇気」の問題だと思います。「現地係員」の英語の
説明を聞き取れるようになるには、ある程度の「慣れ」が必要ですが。

実をいうと、海外ゼミ研修については、次回にこのブログに登場される予定の関口和代先生
ゼミで、以前から積極的に進められていて、私も一昨年に便乗して同行させて頂いたのが
きっかけで、うちのゼミでも取り入れることにしたものです。
その点で、関口ゼミの方が「先輩」というわけです。

おそらく来週のこのブログでは、関口先生も海外ゼミ研修について書かれると思うのですが、
私は今年もタイで行った関口ゼミの海外ゼミ研修に同行させて頂きました。
関口ゼミの研修は、工場見学や交流行事なども充実し、ビジネスマナーにも十分訓練が
行き届いており、毎回本当に感心させられます。
うちのゼミは、(たぶん指導教員の「いい加減さ」が反映されて)まだまだゆるーい状態なので、
もっともっと学ばなければならないところが多いなあと感じています。

海外ゼミ研修について学生が報告します

現在、学内限定行事ですが、海外ゼミ研修学生リレー報告会が行われています。

11月18日(月)12:15~12:50には柴田ゼミの学生も登場します。
11月22日(金)12:15~15:50には加藤ゼミ、関口ゼミの学生が
登場します。場所は両日とも1号館4階のA402教室です。

ここまでお読み頂いた本学学生の皆さんの中で、海外ゼミ研修についてもっと知りたいと
思われた方は、ぜひご来場ください。参加した学生自身が活動について報告します。

ちなみに、2014年度の海外ゼミ研修の申請も現在行っております。承認されるかどうか、
現状では分かりませんが、承認されれば、来年は「世界遺産と観光産業」というテーマで、
フランスを中心に海外ゼミ研修を行い、日本との国際比較をしたいと思っています。
(ただし、どうしても個人負担金額が高くなってしまうので、承認されても行き先を変更する
可能性もあります。あしからず)
欧米では、公共の場での禁煙が強く求められているため、円滑な団体行動を進める都合上、
2014年度のゼミ生の募集にあたっては禁煙者を優先的に採用します。

ご興味のある方は、ぜひ柴田ゼミに参加してください。お待ちしています!

文責:柴田 高 (経営学部教授)

2013年11月3日日曜日

経営学・マーケティングを勉強して《餃子のお店》!

こんにちは^^ 流通マーケティング学科教員の田中です。
今回は私のゼミの活動について紹介します。

ゼミのテーマは「日頃勉強している経営学とマーケティングを実践する」です。
ということで、今年度は葵祭(学校祭)にお店を出店することにしました^^
葵祭は、11月1日(金)~11月3日(日)まで開催されました。

5月頃から、どのようなお店にするのか考え(難しく言いうと戦略を練り)、
ターゲットを「女子高生」に設定しました。
女子高生にした理由は、流行の発信源であり、女子大生との共通点も多く、
なにより女子高生が多くいる場所には活気があるということでした。

店名は謎めいた雰囲気でお客さんを呼び込むために、
「ゴウティエワロスwww」に決定☆
中国語(?)で餃子の意味とか・・・

純利益(総収益から、総費用を差し引いた金額。つまり儲け)の目標金額は10万円にしました。

ターゲットや目標が決まると、次に製品です(製品政策 product)。
女子高生が好きそうで、学祭の雰囲気にあったもの?
競争するお店(競合店)の商品とかぶらないもの?
などなど、議論を重ね、餃子にしました。

でも、餃子は匂いきつくて、女性に不人気なのでは??

そこで、学内でアンケート調査を行い、女性や学生が好きそうな餃子を分析しました。
また、7月にゼミ合宿を行い、アンケート結果を基にした製品開発を行いました!!
場所は武蔵村山キャンパスの研修ハウスです。
東経大生は格安で宿泊できます^^

広大な敷地の武蔵村山キャンパス。グランド・体育館・プール・宿泊施設などがあります。
ちなみに本校は国分寺ですよ。
 
 
長時間に及ぶ製品開発の結果、餃子の皮にピザソース(ケチャップ味)とキムチが合うことを発見!
ピザなら女子高生が好きかも↑ ということで一押し商品に決定し、味的にマッチしているキムチも採用されました。
実はチョコ餃子も試作されましたが、冷たくしなけければ美味しくないので、ボツになりました。
もし、学祭で冷蔵庫が使えたら、販売されていたのかも・・・


製品開発と並行して、ゼミでは価格政策(price)、広告・販促政策(promotion)についても検討しました。
財務担当の幹事を筆頭に、価格をいくらにするのか?綿密なコスト分析が行われました。
広告・販促では、オレンジ色をお店のイメージカラーとして、看板・Tシャツを作成しました。
お客さんに喜んでもらう(顧客満足度を向上させる)ために、独自の接客マニュアルも作成しました。

            
オリジナルTシャツ (`^´)
バックは餃子店をイメージしたロゴと店名。フロントは私の顔らしいです・・・



学祭直前には、再度、武蔵村山キャンパスで合宿です☆
詳細な打ち合わせや、餃子を焼く練習をしました。
プロ並みに美味しい餃子に仕上がっています^^



ついに学祭当日~(^o^)

開店前で、みんな準備にいそいそしてます(^^;)
メニューです。ゼミ生が開発した餃子の他に、ふつうの肉餃子やニラ餃子もあります。


学祭開始を告げる花火に気を引き締めます。


最初のお客さんです(*´▽`*)
ピザ餃子の具材を皮に包んでいます。

皮に具材を包む作業を効率化するために、
専用の道具を使いました。
包んでいるのはピザ餃子
豚キムチ餃子の具材を調理中です。
手や調理器具を消毒した後に、ビニール手袋をはめて調理します。


豚キムチ餃子の具材を調理中。真剣です!


餃子を焼いています。かなり練習したのでプロ並みです。 

焦げ目が程よく付いて、おいしそうに焼けています(*^^*)

お客さんの呼び込みにも力が入ります。



最後に餃子のタレをかけて、お客さんに渡します。
接客にも力が入ります(^u^)

2日目の段階で、人気投票1位になりました!!みんなのテンションも↑


学祭3日目はアイドルグループが来校し、にぎやかでした。
 
お店も大繁盛で、何度も追加の買い出しに行きました(;'∀')


終了1時間前に完売です☆


結果は3日間で純利益10万円を超えました(*^^)v
販売個数は3,000個以上です。
目標達成です!!
ゼミ生の表情はみんなニコニコでした。

今回の取り組みは、12月21日(土)に学内で開催される経営学部「ゼミ研究報告会」でも発表します。
もちろん、発表は学術的(ちょっと小難しめかも?)ですが、みなさん是非いらしてください!

それでは、最後まで読んでくれてありがと~☆彡

文責: 田中智晃(経営学部専任講師)