2013年11月10日日曜日

海外ゼミ研修でシリコンバレーに行ってきました!

こんにちは、経営学科教員の柴田高です。
私は、1年生を主な対象とした「基礎経営学」や2年生以上を対象とした「経営戦略論」の
授業を担当しています。
今回はうちのゼミの活動と海外ゼミ研修の様子をご紹介しましょう。


柴田ゼミの活動は?

柴田ゼミでは、以下の2つの分野を中心に、学生自身の手で調査分析を行っています。
(1) ハイテク企業、家電・自動車産業などの競争戦略
(2) 観光産業における新しいビジネスモデル
例年行う具体的なゼミの活動としては、まず国内の工場見学があり、昨年(2012年度)は、
横浜の森永製菓のお菓子工場、府中のサントリーのビール工場を見学し、
今年(2013年度)は坂戸にある明治のお菓子工場を見学しました。これがその際の写真です。



今年度中にはまたビール工場も見学したいと思っています。さらに、12月21日の
経営学部ゼミナール合同発表会で数人単位の小グループで発表を行い、
発表内容に合わせたゼミナール論文集を作成しています。

経営学部ゼミナール合同発表会についてはこちらを

このようなゼミ活動の一環として、実際に海外の現地に行き、自分の目で事業活動についての
理解を深めるために、柴田ゼミでは2012年度から海外ゼミ研修を行っているわけです。

昨年、2012年度は経済学部の羅歓鎮先生のゼミと一緒に、中国南部の香港・珠海・広州を
廻り、香港ディズニーランドの業績がなぜ低迷しているのか、マカオのカジノ産業は本当に
地元経済を発展させているのか、などを現地調査し、さらにキヤノン珠海のデジタルカメラの工場、
広州トヨタの自動車工場を見学し、日系企業の現地生産についての理解を深めました。
東京周辺では、実際に「ものづくり」を行う企業が減少しているため、工場見学に行けるところが
減少しています。(お菓子工場は数少ない「消費地隣接型」の工場なのです。)
海外でないと、なかなか大きな工場を見学できない、というのは、いささか寂しさもあります。


2013年の海外ゼミ研修

今年、2013年度はコミュニケーション学部の安藤明之先生のゼミと一緒に、9月5日(木)~
10日(火)まで米国・カリフォルニアのサンフランシスコやシリコンバレーで海外ゼミ研修を
実施しました。以下、その日程に合わせて研修内容をご紹介しましょう。

9月5日(木)午後1時40分に成田空港に集合し、出発です。時差の関係でサンフランシスコに
到着したのは同じ5日の午前中です。まず空港から貸切バスでサンフランシスコの市内見学に
出発し、ゴールデンゲートブリッジやツインピークスなどを見て、フィッシャーマンズワーフ
名物のクラムチャウダーの昼食をとりました。
その後は、サンフランシスコ州立大学を訪問して、キャンパスを見学し、ホテルに到着・
宿泊しました。

9月6日(金)は、いよいよシリコンバレーの「IT産業の聖地」見学です。
まず「シリコンバレー発祥の地」として知られるHPガレージを見学し、次に、シリコンバレーの
IT産業に非常に多くの人材を輩出している名門大学、スタンフォード大学を訪問し、キャンパスを
見学しました。まことに残念ながら、本学のキャンパスよりもはるかに広大です。
さらに、コンピュータ歴史博物館を見学し、コンピュータ関連の歴史を学び、多くの「往年の名器」を
見ることができました。安藤先生や私にとっては「懐かしい」ものが多く、学生には妙に
「熱く語っている」ように見えたかも知れません。

その後、グーグル本社周辺に広がる「キャンパス」を通り、いかにもシリコンバレーらしい
自由闊達に働く環境をかいま見ることができました。
さらにヤフー本社を訪れましたが、こちらもやはりのびのびとした環境です。ここでは
カンパニーストアでグッズの購入もできます。

そして、インテルの本社にあるインテル・ミュージアムを見学しました。
現在、本学大学院経営学研究科に在籍し、今回の海外ゼミ研修にも同行したKさんは、
元インテルの半導体技術者で、Kさんの解説もあり、半導体の発展の歴史について学ぶことが
できました。インテル本社前で撮った写真がこちらです。



最後は、アップルの本社を訪問し、アップルストアで、ここでしか購入することのできない
商品などのショッピングも楽しみました。
皆さん、結構いろいろな場所でショッピングしていたようですね。

9月7日(土)は、観光産業の現地調査と異文化コミュニケーションを体験します。
まず、シリコンバレーからサンタクルーズに向かう山の中にある、ミステリースポットを訪れました。
ここは、ボールが低い方から高い方に転がったり、背の高さが入れ換わって見えたり、
何とも不思議な事?が起きている場所です。現地係員の説明は全て英語ですが、
見ているだけでも不思議さは理解できます。
次に、サンノゼ市内に戻り、ウィンチェスターミステリーハウスを見学しました。ここは銃ビジネスで
成功した実業家ウィリアム・ウィンチェスターの未亡人、サラ・ウィンチェスターの邸宅で、
複雑怪奇に増築の続けられた、迷路のような家です。ここも現地係員の英語の説明を
聞きながら廻ります。
また、午後にはギルロイにあるアウトレットモールを見学しました。ここは最近日本にも
増えつつある、郊外型のアウトレットモールのビジネスモデルの手本となったところで、
有名ブランド145店が出店しています。スケールの大きさは、いかにもアメリカ的です。

9月8日(日)は、研修参加学生が数人ずつの小グループを組んで、自分達で行きたい所を決めて、
行き方を調べ、必要な手配も行い、自主的に行動するという、グループ行動日です。今回は

・ロサンゼルスに日帰りして、ハリウッドの看板を見てくる
・前日からラスベガスに移動し、世界遺産のグランドキャニオンを見る
・世界遺産のヨセミテ国立公園まで日帰りで行ってくる
・サンフランシスコのAT&T球場で大リーグ・ジャイアンツの野球試合を観戦する
・サンフランシスコの市内をもう一度詳しく廻ってみる

という5つの班に分かれて、それぞれ行動しました。教員としてはとにかく全員が無事に
戻ってくるかが心配なのですが、(まあ、グランドキャニオンの天気が悪く、飛行機が
飛ばなかった、などのトラブルはありましたが)みんな元気に戻って来たので、
本当にほっとしました。

9月9日(月)昼にサンフランシスコを出発すると、日付変更線を越えるため、成田に
到着するのは10日(火)の夕方です。

海外ゼミ研修は関口ゼミが「先輩」

今回の海外ゼミ研修の感想を参加者に聞くと、「面白かった」という反面、「なかなか英会話が
できなかったので、もっと勉強しなければ、と思った」という意見が多かったですね。
教員としては、「勉強」というよりも、「ハンバーガー・アンド・コーク・プリーズ」でも何でも良いので、
自分からしゃべってみる「ちょっとした勇気」の問題だと思います。「現地係員」の英語の
説明を聞き取れるようになるには、ある程度の「慣れ」が必要ですが。

実をいうと、海外ゼミ研修については、次回にこのブログに登場される予定の関口和代先生
ゼミで、以前から積極的に進められていて、私も一昨年に便乗して同行させて頂いたのが
きっかけで、うちのゼミでも取り入れることにしたものです。
その点で、関口ゼミの方が「先輩」というわけです。

おそらく来週のこのブログでは、関口先生も海外ゼミ研修について書かれると思うのですが、
私は今年もタイで行った関口ゼミの海外ゼミ研修に同行させて頂きました。
関口ゼミの研修は、工場見学や交流行事なども充実し、ビジネスマナーにも十分訓練が
行き届いており、毎回本当に感心させられます。
うちのゼミは、(たぶん指導教員の「いい加減さ」が反映されて)まだまだゆるーい状態なので、
もっともっと学ばなければならないところが多いなあと感じています。

海外ゼミ研修について学生が報告します

現在、学内限定行事ですが、海外ゼミ研修学生リレー報告会が行われています。

11月18日(月)12:15~12:50には柴田ゼミの学生も登場します。
11月22日(金)12:15~15:50には加藤ゼミ、関口ゼミの学生が
登場します。場所は両日とも1号館4階のA402教室です。

ここまでお読み頂いた本学学生の皆さんの中で、海外ゼミ研修についてもっと知りたいと
思われた方は、ぜひご来場ください。参加した学生自身が活動について報告します。

ちなみに、2014年度の海外ゼミ研修の申請も現在行っております。承認されるかどうか、
現状では分かりませんが、承認されれば、来年は「世界遺産と観光産業」というテーマで、
フランスを中心に海外ゼミ研修を行い、日本との国際比較をしたいと思っています。
(ただし、どうしても個人負担金額が高くなってしまうので、承認されても行き先を変更する
可能性もあります。あしからず)
欧米では、公共の場での禁煙が強く求められているため、円滑な団体行動を進める都合上、
2014年度のゼミ生の募集にあたっては禁煙者を優先的に採用します。

ご興味のある方は、ぜひ柴田ゼミに参加してください。お待ちしています!

文責:柴田 高 (経営学部教授)