2018年1月7日日曜日

日曜はじまりか、月曜はじまりか(小木ゼミ通信vol.24 OBOG会、じゃがバター、各種おしらせ 他)

 マーケティング論担当の小木です。「スナック あけぼの橋」を見ながらブログを書いてますが、この番組、本当に面白い!石田ゆり子さんの可愛いポンコツぶりが笑いを誘います。うーん、世のお父様方はこの感じにやられているのね。Eテレの「ねほりんぱほりん」も面白い!今年の正月はテレビ三昧となりました。


 さて、今回のトピックスです。12月某日、ゼミ生らと手帳やカレンダーの話になり、私は「最近のカレンダーや手帳は(左端が)日曜日はじまりが多くて使いにくいので、月曜日はじまりにしてほしい。」という持論を展開しました。反論されるかと思いきや、ゼミ生らは大いに賛同。特に、若い子たちは、日曜日はじまりを良しとしているわけではないことがわかりました。

 翻って、その翌日、娘の通っている囲碁教室に娘を迎えに行った際、娘が師事している女流棋士の方と棋院長が、もじもじしながらカレンダーはいかがですかと促してきました。それは、全国のトップ女流棋士を集めた、女流棋士アイドルカレンダーでした(こんなものがあるとははじめて知りました)。娘の師匠がばっちし載っているとなれば喜んで購入です。しかし、やはりこのカレンダーも日曜日はじまり。これもですか、、。


娘の師匠は「3月」に掲載。
でも、日曜日始まりなんだよな。。。

 現状はいかほどか。早速、東急ハンズに行き、全ての手帳・カレンダーをチェックしたのですが、月曜日はじまりは本当に少ないんです。ここ数年、日曜日はじまりのカレンダーが多くなり、月曜日はじまりは数えるほどになっておりました。私の手帳(月曜日はじまり)も稀有なもので、この型がなくなったら困ることになりそうです。週のはじまりは日曜日からという考え方が定型化してきたのでしょうか。この現象、今後しっかりと追いたいと思います。


 さて、小木ゼミ通信も24回目の投稿です。前回が【学問のミカタ】でしたので、今回はたっぷりと小木ゼミ情報をお知らせいたします。

1.2017年小木ゼミOBOG会が開催!

2.2017年後期のTFTランチを提供!

3.国分寺物語シンポジウム&じゃがバター販売&写真コンクール

4.小木ゼミのエトセトラ情報(クリスマス会&幹部交代式・オープンゼミ等・ゼミ選考)



1.2017年小木ゼミOBOG会が開催!

 毎年恒例の小木ゼミOBOG会が11月末に開催されました。今年も、約90名による大盛況ぶりでした。OBOGは、みんな大人になっていて、頼もしくも、素敵になっていました。私の宝物のひとつです。3時間半の1次会の後、2次会も終電まで開催され、楽しいひと時を過ごしました。

 残念だったのは、私が39℃の熱の中の参加で、声はガラガラで、皆さんとあまり話せなかったことでした。2018年度は、万全の態勢で臨みます!



 現役生は、先輩から就職の手ほどきを受け、来年度も、就職を勝ち切ることができると確信しました!OBOGの支援があるのも、小木ゼミの就職に強い理由のひとつです。


2.2017年後期のTFTランチを提供!

 TFT(Table For Two)×東経大生協×小木ゼミによる健康ランチ販売ですが、11月の試食会を経て、2017年12月に開催されました。

 東経大・小木ゼミが進めるこの女子プロジェクトは、今年で5年目ですが、東京都内の大学でも数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入した健康ランチの売上の一部(1食あたり20円)をアフリカの子どもたちの給食に寄付していくものです。今回のランチメニューは「俺の鶏丼」12月4日~8日と「肉盛り丼」12月11日~15日でした。今年も大盛況のうちに終了しました。ありがとうございました。


3.国分寺物語シンポジウム&じゃがバター販売&国分寺写真コンクール

 【こくベジプロジェクト:じゃがバター販売】

 11月16日(木)に葵陵会館前にて、小木ゼミ・国分寺物語メンバー×国分寺市役所×清水農園×JAむさしの×生協の5者のコラボにより、国分寺産「こくベジ」のジャガイモをつかった「じゃがバター」を販売いたしました。販売から20分での完売で、大盛況でした。今後もこくベジを応援していきたいと思います。


こくベジの紹介とじゃがバター販売後の
小木ゼミ生、清水農園の清水さん、市役所、JA、生協の方々のスナップ

 【国分寺物語シンポジウム】

 12月6日(水)2時限には、E203教室にて「第5回 国分寺物語」シンポジウムが開催されました!今年も、ニッポニアニッポンの彦田代表の講演や、国分寺物語メンバーによる活動報告などを聞いてもらいましたが、1年生がたくさん来てくれて、例年にない大盛況となりました!


 【こくぶんじ写真コンクール】

 今年も第39回こくぶんじ写真コンクールも開催されます!同コンクールは、国分寺観光協会が主催、後援に国分寺市、協賛には国分寺商工会、JAむさし、多摩信用金庫などが名を連ねていますが、小木ゼミも協賛者としてクレジットされています。なんと「国分寺物語賞」も創設していただきました。ご興味のある方は、ご応募ください!





4.小木ゼミのエトセトラ情報(クリスマス会&幹部交代式、オープンゼミ、ゼミ面接のお知らせ 等)


 【クリスマス会&幹部交代式】

 12月某日、小木ゼミ恒例のクリスマス会&幹部交代式が行われました。4時間にわたるこの会はゼミの忘年会にもあたる会です。クリスマス会では、私や各代からの出し物・プレゼント交換などがあり、笑いの絶えないものでしたが、幹部交代式では一転、涙ありの感動シーンに彩られました。この会を見るたびに、本当に良いゼミになったなあと実感します。2次会のカラオケ大会に終電まで興じ、今年1年を締めくくりました。お疲れ様でした。



 【ゼミ説明会・オープンゼミなど】

 11月末のアカコン内のゼミ紹介、経済学部ゼミ紹介、ゼミ連主催ゼミ紹介、12月の各オープンゼミと、ここまで順調にいっております。とりわけ、今年は、熱心な1年生が多く参加してくれて、ゼミ一同感謝いたしております。

 2018年1月17日(水)のオープンゼミでは、こんなお菓子あったらいいなプロジェクトの前プレゼンを行います。気になる方は2時限・F304に見に来てください。


 【ゼミ選考/3月19日(月)10:00 キックオフ】

 2018年度の小木ゼミの選考(面接等)が3月19日(月)に行われます。入ゼミ希望者は、3月中旬のポータル内で本エントリーを行い、面接当日の10時前に指定の教室に集合して下さい。10時すぎより順次面接を行っていく予定です。

 小木ゼミ情報は、小木ゼミTwitter(@ogi_seminar)で確認して下さい。


 文責:小木紀親

2018年1月1日月曜日

多様性と個の狭間を楽しむ



みなさん、明けましておめでとうございます。
石黒です。

今回は新年1回目の更新ということで、私たちが生きる「今」という時代について考えたいと思います。


私たちは今、多様性の時代を生きているのではないでしょうか。
経営学的に見てもニッチと言われる一部の熱狂的ファンに向けたジャンルであった市場が、企業にとって欠かせないターゲットになるようになってきました。
例えば、アニメ・漫画といったいわゆるサブカルチャーがこれに当たるでしょう。
今や、日本の映画界はアニメ・漫画の原作無しには成り立たなくなっています。

性差にも同様のことが言えるでしょう。
女性の社会進出や、多様な性を持つ生き方。
これらは、ほんの数十年前には社会から認められず、排除されてきた生き方です。
アニメ・漫画といったジャンルも程度の差こそあれ、オタクとして秘匿すべき趣味だったのではないでしょうか。
しかし、たくさんの人達の努力によって、今の社会はこれらを受け入れつつあります。
言ってみればこの数十年は、「社会に対して私たちの多様性を受け入れさせてきた時代」と言えるでしょう。

では、多様性を受け入れた社会に対して私たちはどうでしょうか?
私たちは、社会の多様性をしっかりと受け入れられているでしょうか。
これまでは、「自分とは関係の無いこと」と思い込んでやり過ごすことができました。
しかし、社会が変化したことで私たちは、常に多様な考え方、多様な生き方と対峙しています。
私たちが多様性を受け入れなければ、多様性の中でバランスを取ろうとしている社会の天秤は崩壊するでしょう。

今の私たちに必要なのは、自身を社会に受け入れさせることではなく、社会そのものを受け入れ、許容する態度です。
そこで大事なのは、社会の多様性を受け入れつつも、自分自身の「個」を見失わないことだと思います。
「何と対峙し、何に共感し、何と闘うのか?」を考えなければ、多様な社会で「個」を見つけることも、維持することもできないでしょう。

説教くさいことを書いてしまいましたが。。。
大事なのは、「多様な社会」と「個」の間に存在する矛盾を楽しむことです。
白か黒かだけでない、あなたらしい生き方を楽しめる一年にしてください。

(白黒つけられない自分を受け入れつつ丸くおさまる実家の猫様)

2017年12月17日日曜日

ゼミする東経大の集大成-経営学部ゼミ研究報告会

皆さんこんにちは、経営学部教員の柴田高です。
今回は12月9日に開催された経営学部ゼミ研究報告会についてご紹介しましょう。
今年の経営学部ゼミ研究報告会は、12月9日(土)午後、本学国分寺キャンパスの1号館の6つの教室を会場として50以上の発表が行われました。柴田ゼミの学生も3つのグループに分かれて、本年度のゼミ活動を通じで調査・研究してきた成果の発表を行いました。いわば「ゼミする東経大」の集大成のようなものです。



東京経済大学の制度では、経営学部と経済学部は「相互乗り入れ」していて、経営学部の学生が経済学部の教員のゼミを履修したり、経済学部の学生が経営学部の教員のゼミを履修することもできます。また、両学部の学生は、全学共通教育センターのゼミを履修することもできますし、さらに時間帯が重ならなければ、経済・経営の専門科目の担当の教員のゼミと全学共通教育センターの教員のゼミの両方を履修することも可能です。12月9日には、経済学部や全学共通教育センターのゼミも研究報告会を同時開催して、多様な分野の発表をいろいろ聞いて回ることも可能としていました。昨年までは、私のゼミにも全学共通教育センターの先生のゼミと両方履修している学生も在籍していましたので、そのような場合はゼミ研究報告会で「自分の出番」が2回あることになります。
経済学部のゼミ研究報告会の様子はこちら
全学共通教育センターのゼミ研究報告会の様子はこちらを参照してください。

振り返ってみると、複数のゼミで開催した研究報告会は、2001年に加藤みどり先生のゼミと柴田ゼミで行った合同発表会がきっかけになっていると思います。その時は、ほんのささやかな試みでしたが、2003年には、経営学科の加藤先生や私のゼミだけでなく、流通マーケティング学科の木村立夫先生(現・名誉教授)、岸志津江先生、田島博和先生のゼミも一緒になって開催し、旧5号館の3つの教室を会場として、来場者が会場の間を往来して、さまざまな発表を聞いて回れるという、現在の研究報告会の原型ができあがりました。

現在では、4つの学部と全学共通教育センターのすべてでゼミ研究報告会が行われており、ゼミ生にとっても報告会で大勢の聴衆の前で発表することが、一つの到達目標になっているようです。私たちが2002年度から経営学部の中で始めた授業公開の試みとともに、「社会に開かれた大学」として、「学生が大学でどのような学びを実践しているか」を世の中に広く伝える機会になっていることと思います。そのため、来場者を見ていると、ゼミ生だけでなく、ゼミ生OB・OGに加え、ご父母など保護者の方、受験希望の高校生やそのご父母の方、高校の進路指導の先生方など多岐にわたっているようです。

私たちの世代の人間から見ると、大学のゼミ活動こそが、「学生生活の華」であるというのが常識だったかと思います。ゼミ活動は、少人数で行われ、教員と学生がきわめて近い関係であり、むしろ学生が中心となって主体的に活動することが期待されており、教員はその助言役、道案内役を務めるにすぎないと思っているわけです。だからこそゼミは学生がもっとも成長する場であり、ゼミでの活動を通してプレゼンテーション能力やリーダーシップが培われます。就職活動では、入社希望の学生に対して人事部の担当者が必ず「ゼミではどのような活動をしてきましたか?」と聞くものですが、その答えを聞いて「この学生は主体性があるかな?プレゼンテーション能力があるかな?、リーダーシップがあるな?」という点を判断しているはずです。また、経営学部ゼミ研究報告会では、写真をご覧になれば分かる通り、ほんのささやかな試みであった時代からずっと、壇上で発表する学生の皆さんにスーツの着用を義務付けています。「人前で自分たちの成果を発表する」というフォーマルな場であれば、それにふさわしい、きちんとした格好で発表を行ってほしい、という思いからです。最近では入学式の段階からスーツ姿の新入生が非常に多く、またスーツは3年生の終わり頃から始まる就職活動の必需品でもありますので、この際ぜひ着慣れておいてほしいと思っています。「ゼミとは大人になる場である。」わけです。その点、ぜひご理解ください。

(文責:経営学部教員 柴田高)

2017年12月11日月曜日

小売店に入ったら、何を目指しますか?

2017.12.11

経営学部の本藤です。
寒くなってきましたね・・・( ;´Д`)
昨日(12月10日)に、配偶者と一緒にいつものスーパーマーケットに行ってきたのですが、いつも以上にお客さんが入っていて盛況でした。
小売業にとっての12月は、文字通りの「書き入れ時」です。購買データからも間違いなく12月が最も売上金額も来店客数もピークになります。
これはスーパーマーケットでもドラッグストアでも同様の傾向が見られます。


ドラッグストアのPOSデータを見てみると、年末に特に売れているものは、「飲酒とおつまみ」類が最上位にあり、年末年始のお餅や和惣菜といった「年末年始の御馳走」系がつづいて、それから使い捨て紙クリーナーなどの「大掃除」関連商品が売れます。
ドラッグストアで年末年始の惣菜が買われているんですから、スーパーマーケットとドラッグストアの競争は熾烈を極めるはずですね。

一般的に、食品カテゴリーが好調なドラッグストアは業績も安定しています。これは食品カテゴリーは来店頻度が多くなり、結果として店舗と顧客のタッチポイントが増えることが理由として挙げられます。とりあえず店舗に行けば、統計的には「予定外のもの」を75%も購入してしまうという購買行動研究について様々な報告が発表されています。したがって、なにはともあれ来店させることが戦略的に重要になっています。ですから、「大掃除用品を買いにドラッグストアに行ったけど、お惣菜もついでに買っちゃった」というパターンは、ドラッグストアが求める展開になります。


ただし、お店に入って、目的の「大掃除用品」を買いに、日用品売場に直行して、必要なものを買ったら、すぐにレジに直帰されてしまうと、店舗の目論見ははずれてしまいます。

そこで、店舗では、売場を戦略的にレイアウトしています。
最初は、エントランスから正面の突き当りに仕掛ける「第1マグネット」と呼ばれる売場です。これによってエントランスから、まずは突き当りまで来店客を誘導します。
そして、「第2マグネットと呼ばれる売場が、そこから横に曲がった突き当りに仕掛けます。ここまで引き入れられれば、来店客はエントランスから最も奥の売場まで誘導されたことになりますから、そこに行くまでに店内の売場全体で必要なものを想起しやすくなります。

先週、見学に行ったサンキュードラッグ中井店は、6年前くらいに行った時に、第1マグネットが「シャンプー」売場でした。そこから第2マグネットが「食品」だったのですが、大きく様変わりしていました。
何と第1マグネットに「ビール」売場を持ってきていました。これは、素人には思いつかないマグネットです。でも、このレイアウト変更によって、売上が明らかに伸びた(来店頻度前年比108%、買上点数前年比105%)という話を聞いて、やってみないと分からないことが多いとつくづく感じました。そもそも好調だった店舗で、更に上乗せできることがあるんですよね。

このエントランスの季節棚の突き当りが「ビール」!

ビジネス全般に言えることですが、このような最適解を模索していく上で、常識を超えた仮説構築が、革新的なアプローチを発掘することがあります。この仮説構築のためにデータは検証ツールとして重要な役割を果たしています。


文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/





2017年12月4日月曜日

丸山珈琲本店に追加取材


流通マーケティング学科の丸谷です。21回目の執筆です。私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を専門分野にしているのですが、海外取材を行ううちに、海外で生産した商品を日本へ輸入し提供する企業に関しても研究するようになりました。


コーヒーもそうした商品の1つです。18回目のブログで紹介した2013年に明石書店から出版された『ドミニカ共和国を知るための60章』を執筆する際の取材では、ドミニカ共和国におけるフェアトレードコーヒーに関して、輸入を行うアタベイコーヒー(http://www.atabey.jp/)に全面協力を頂き、生産の現場を取材する機会も得て、以降コーヒーに関しては機会を見て取材を続けています。

                    ドミニカ共和国アタベイコーヒー取材時の写真

2016年に同文舘出版より出版された『小売&サービス業のフォーマットデザイン』において「カフェ業界」について執筆する機会を得て、スターバックスコーヒー、ブルーボトルコーヒーという新旧黒船2社と、日本における新興勢力である丸山珈琲について取材して以降、カフェ業界も継続的に研究する分野の1つとなりました。


前置きが少し長くなりましたが、今回は軽井沢の丸山珈琲本店の追加取材を行ったので、そのことについて書きたいと思います。

丸山珈琲の創業者丸山健太郎氏は、1991年に自家焙煎を始めるとストイックに「コーヒー道」に邁進していった 。おいしいコーヒーは「豆の選択、焙煎、抽出、提供」の4段階を経て提供されるが、当初焙煎のみを一途に突き詰めていたのです。
20014月にそんな丸山氏に転機が訪れます。彼はブラジルのスペシャリティコーヒー協会が主催するパーティーに参加し、そこで焙煎を究めるだけではなく、豆の選択の重要性に気が付きます。このパーティーにおいて豆の選択を突き詰めるには、コンテナ買いできる販売規模を確保する必要があることを認識しました。そして、パーティー後の帰国前にスターバックスの源流となったピーツコーヒーをマイスター・ロースターのジム・レイノルズ氏の案内で訪問した。日本からは時代が早すぎて撤退したビーツコーヒーは、カリフォルニア州バークレーで規模と質の両立を果たしており、規模の必要性への認識が確信に代わり、飛行機の中で事業計画書を書き始めたそうである。

帰国後上質のスペシャリティコーヒー を販売するために、100グラム500円で販売し少量を大切に飲んでもらうモデルから、500グラム1500円で日常的に飲んでもらうモデルへと戦略を転換した そのために、スペシャリティコーヒーの魅力を普及していくために振る舞い、全国でミニコーヒーセミナーを開催し、このセミナーは現在丸山珈琲の一事業となり、2011年には東京セミナールームとなっている。
              コーヒーの品質による分類
                  
2002年にはブラジルのカップ・オブ・エクセレンス(以下COE)「アグア・リンパ」を当時の史上最高価格で落札し、その後も世界のCOE豆の落札を続けていった。丸山は2002年のブラジルCOEの当時最高価格での入札を契機に日本におけるCOE伝道者となり、各国のCOE豆の買い付けを行いつつ、スペシャリティコーヒーの普及を進めている。丸山自身は年間150日スペシャリティコーヒーの産地を飛び回り現地情報を収集し、丸山珈琲倶楽部という独自のコミュニティの構築や東京セミナーハウス設置などにより、情報発信を行っている。ACEの理事や一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会の副会長兼広報委員会委員長としても普及活動に従事している
また、同社はおいしいコーヒーの条件である抽出、提供においてもレベルを向上させるために、国際的に通用する人材の獲得や育成にも注力しており、2014年には小諸店の井崎英典バリスタがアジア人初バリスタ世界チャンピオンとなった  。丸山珈琲は日本の喫茶店文化を批判的に検討し、COEに代表される究極の「豆の選択」 、日本の喫茶店文化を継承した高水準の「焙煎」によってスペシャリティコーヒーの伝道師となりつつある
今回軽井沢での丸山珈琲本店を訪れる機会を得た。私はこれまで関東を中心に取材で10店舗のうち半数の5店舗を訪れてきた。しかし、趣のあるクラシックな本店を訪れて、洗練された西麻布、尾山台、鎌倉などのお店とは異なる軽井沢ならではの落ち着いた空間、コーヒー豆とともに重要な原料である水の素晴らしさと、器へのこだわりも感じられた。

               趣あるクラシックな本店
丸山珈琲のブレンド・クラシック1991とチョコレートケーキ

開店当初から出されているチョコレートケーキや本店限定の開店当初のブレンドを再現したブレンド・クラシックは、西麻布店で出される碑文谷のケーキ店ジュン・ウジタや蘆花公園のケーキ店Relationのケーキや日々変わるスペシャリティコーヒーの数々と比べると、今味わうと個人的には好みではないが、同社の変化を実感しイメージできる有意義な取材となった。

         西麻布店にて(COEコーヒーとジュン・ウジタのケーキ)

本店は軽井沢らしい緑に囲まれた空間であり、軽井沢気分を満喫するといった意味でも軽井沢に行かれる際には、訪れてみてはいかがだろうか?
 (文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)